5.0
キミにとどけ
葬儀屋の清見が遺族に死者の想いを届ける話。遺族が死者の想いを受け止められたら、その縁が星となり、天へ放たれる。料理上手な母、清見を可愛がってくれた祖父、自殺した息子、火事現場で命を落とした消防士、心筋梗塞で亡くなった女性-皆それぞれ、遺された君に届けたい想いがある。苦しみ、悲しみ、怒り、喜び、幸せ、様々な記憶と想いは、遺された者の心を動かす。誰か大切な人を亡くして悲しみの淵にいる人達に読んでほしいと思います。現実には叶えられないことでも、思い出すことで救われたり、顔を上げて歩き出す力になったりすることもある。私の知らない所で泣くキミにとどけたい作品です。
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葬礼の案内人