3.0
なかなか深刻
本が話題になっていたので漫画の方が読みやすいだろうと思い手に取りました。
非行少年の更生や少年法の扱いが議論されていますが、ケーキを三等分する程度の生育環境や知能、人生経験や機転等を満たしていない人間について、それが未成年という理由で果たして社会に馴染んていけることを前提にした処置が妥当か否か、暗澹たる気持ちに陥ります。
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8038位 ?
本が話題になっていたので漫画の方が読みやすいだろうと思い手に取りました。
非行少年の更生や少年法の扱いが議論されていますが、ケーキを三等分する程度の生育環境や知能、人生経験や機転等を満たしていない人間について、それが未成年という理由で果たして社会に馴染んていけることを前提にした処置が妥当か否か、暗澹たる気持ちに陥ります。
夜中に家で一人で読めないのではないかと思います。それでもハマるのが篠原先生の作品です。
人物はもちろん、猫の造形や動き、しぐさが本当に緻密です。篠原先生の絵は、動作の切り取り方が躍動感があって画力の高さを際立たせています。
始めから展開はいいのですが、終わりが多少尻切れトンボ的でした。
主人公、久能整の唐突な長いセリフにペースを乱されるのは登場人物のみならず読者も同様。なのに、種明かしの段階では、それまでの整のセリフに無駄なものはなく、伏線を回収していて見事に一杯食わされた読後感です。一話を読み終えたら、また読み直して伏線を確認してしまいます。
ヒロインは実在の人物です。史実がネタなところ、ヒロインが生きていた時代と前後する出来事をストーリーに盛り込んで動きを出したり、少女マンガ風の結ばれないロマンスを含ませつつ史実に帳尻を合わせていて面白いです。15巻までしか出ていないので、先が気になります。
ドラマ化されたことは知っていたのですが見たことがなくて、今回無料分を読み始めて一気に引き込まれました。産婦人科にかかる患者さんそれぞれの人生やその背景の社会問題を考えさせられます。多分、無料チャージが終わったら課金するでしょう。
赤い伝説は、確か篠原先生のデビュー作のはず。闇のパープルアイ掲載中に単行本を探して読みました。デビュー作とは思えないほどのストーリーの発想や展開に唸ります。その単行本は、なくしてしまったのでこうしてデータでまた読めて嬉しいです。
スマホのCMで気になり、2話まで読みました。ストレスの原因は、人格に難のある押しの強い相手との人間関係であるところ(共依存ですね。)、ダイレクトにその相手の人格を整形するわけではないところが一筋縄ではいかない人の感情に思い至ります。
もはや古典ともいえるほどの作品なのに、新鮮で引き込まれます。少女漫画における元祖男装の麗人は、やはりオスカルをおいていないでしょう。なくしてしまった全巻がデータでかさばらずに読めるのが嬉しいです。
これでもかというほど男運に恵まれないヒロイン女子3人。よくもここまでアカン男のエピソードをかき集めてきたと感心します。
でも、彼女たちは、ダメ男に自分を押し殺さずに毅然としている点が痛快です。
よくやったと笑えます。
篠原先生の作品は、大河ドラマ的長編のイメージですが、短編も秀逸です。限られた紙幅の中で起承転結があり、ストーリー展開が上手です。凍った夏の日は、初めて読んだときから特に好きです。
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ケーキの切れない非行少年たち