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作品レビュー
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1 - 10件目/全29件

  1. 評価:5.000 5.0

    現代に生き続ける江戸時代

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    女性というだけで無礼なことを言われてもヘラヘラへつらうことを強要される美幸の故郷の雰囲気、実感したことがあります。
    この作品を読んで、結婚一年で離婚した前夫の実家を久しぶりに思い出しました。私は、東京の生まれ育ちで、前夫は東京の大学で同級生でした。当たり前だけど、幼稚園から大学まで男女平等に育ってきたし、両親や周囲の大人は私を個人として大切に接してきてくれました。だから、前夫の実家の男尊女卑でセクハラ・モラハラが悪いことだと理解できない、プライバシーなし、嫁は最下位等の価値観に自分の頭がおかしくなったのではないかと思いました。その価値観で育ってきた前夫にとっては、それが常識だから改善したり擦り合わせていける余地はありませんでした。だからさっさと見切りをつけて、その後間もなく東京育ちの現夫と結婚し、根本的な価値観はちがわずに快適に暮らしています。それほど昔の話ではありません。

    美幸は、20代半ばくらいかな。仕事に脂が乗ってきているようなことを言っていたことからすると。そうだとすると、同い年の真喜は、田舎だととっくに結婚していると思う。精進落しで真喜の父親が美幸に対して不躾なことを言っていたけど、真喜が嫁の立場ならその夫の実家が喪主で、嫁の両親は小さくなっているはず。もちろん、話をわかり易くするため、真喜を独身にしたのだと判断しました。

    • 21
  2. 評価:5.000 5.0

    個々の登場人物の掘り下げ方が深い

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    時代や設定がおよそ現代からかけ離れているからこそ個々の登場人物の背景や人格に対する深い作り込みが際立ちます。さらに、話の伏線が展開し、相互に関連しながら回収されていて読み応えがあります。

    鬼の始祖たる鬼舞辻無惨が消滅しても、個々人の心のあり方やそれまでの他者との関わり方や人生経験により鬼になったりならずに済んだりするものであるから誰しも鬼になり得る要素は抱いているのだと思う。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    双子にオカルトの味付けが秀逸

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    同じ外見を持つ双子を主役にした作品は以前から枚挙に暇がないが、本作は双子同士の葛藤や絆がオカルトを背景に深く描けていて秀逸である。
    しかし、ルカはともかくルミが克之なんかに凝った方法で犯罪をしてまで固執する理由、すなわち克之の魅力がわからない。克之の配慮のなさやおっちょこちょいがガンだから。
    また、ルカもルミとの対比か、おめでたい類型的ないい子ぶりっ子で言動が鼻に付く。
    主要登場人物の中でルミのみが己の感情に正直でリアリティがある。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    先が楽しみ

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    入れ替わりの設定は割とよくあっても、入れ替わる人物像の設定がよく思い付くなと感心します。すなわち、ありがちなネカフェ難民の唯一が入れ替わった人物は、一見才色兼備・文武両道の警察官光宗。しかし、光宗はシリアルキラー。
    毎回のように、唯一のスペックが記載されていて、その中にはコミュ障とあるけど、光宗の振りをするために周囲と会話したり、空気を読んだりコミュニケーション能力はかなり高いし、しかも、具体的な状況下で光宗の身体能力に適応しており、かなり機転が利くタイプだと思う。そうでなければ、ストーリーが進まないのでしょうが。
    とにかく、先が楽しみです。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    主人(猫)公が幸せになりますように

    ご主人をひたむきに愛そう、ご主人から愛されたいと願う元犬の猫のいじらしさに涙が止まりません。ご主人に喜んで欲しくて一生懸命な姿に愛猫が重なります。
    犬や猫は、野生動物のように人間の保護と愛情なくしては生きていけません。当然、感情や個性もあるし、人間との精神的な関わりを望んでいます。かわいい外見や仕草だけどぬいぐるみではないのです。すべての犬猫が幸せでいられるようにと、このにわかペットブームにおいて切に願います。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    社会に問題を提起する作品

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    子供が成長後、独り立ちできなかったり犯罪を犯したりするのは、もちろん親の育て方にも原因がないとはいえないだろう。しかし、子供自体が具備している障害(発達障害や精神障害等)に起因している場合は、その子の更正を親のみの責任に委ねても、親の能力を超えている。押川さんのようにそのような家庭と病院等を結びつけて親が社会から孤立しないようなシステムが必要だと思う。
    親子が社会から孤立し、特に親を追い詰めても、子の更生や社会参加等解決には結びつかない。元事務次官の父親が息子を●害した事件を思い浮かべながら読んだ。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    死は人生の総決算

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    託すまで読みました。死亡したときにそれまでの生き様が反映されるのだなと考えさせられます。
    申請書の筆跡が個人ごとに異なり、しかも人柄のイメージどおりで芸が細かいです。芸人の佐尾さんはスラッとした達筆で淡々と、でも考え深く優しい人柄が現れているし、江越の細く曲がって読みづらい字は死してなお救いようのないほど自己中心的な人柄が現れているななど。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    圧倒的な完成度

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    人間が豹に変身するという設定、母から娘でつなぐヒロイン、躍動感あるストーリー展開、ヒロインをつけ狙う曽根原薫子との対立を軸に、広がりつつも登場人物との関係がわかりやすく、大変完成度の高い作品です。長さを感じさせず、むしろ、終わりに近付くと淋しくなります。
    小学生の頃に連載していたのですが、いま読んでもストーリーや絵に古さを全く感じません。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    一気に読破しました

    無料分だけのつもりが作品に引き込まれました。
    画力の高さはもちろん、話の展開のテンポの良さ、登場人物が魅力的で、久しぶりに読み応えのある作品でした。
    雪人も宮本さんも佐江さんも向井さんも、呉林さんもがそれぞれの立場にありつつ現実を見据え、清濁併せ呑む懐の深さを備えながら人として誠実であろうとしている姿勢に心打たれます。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    こういう葬儀屋さんがいたらいいな

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    亡きお母さんのレシピの話に涙が止まらなくなりました。私も、母と祖母を亡くしました。母は、意見はしっかり持っていても元々それを主張するタイプではありませんでした。母亡き後、細々した物事に対して具体的に母はどう思っていたのかなと思うこともあります。そういうとき、亡き人の思いを少しでも覗けたらと思っていたときに出会った作品です。

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全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全29件

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