5.0
ちょっとホラー
多少は誇張もありそうですが、読者投稿ものなので投稿者さんの行く末がちょっと気になるお話でした。
「もいちど初恋」と「あまえ上手」はちょっとクスリと出来るお話です。
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4792位 ?
多少は誇張もありそうですが、読者投稿ものなので投稿者さんの行く末がちょっと気になるお話でした。
「もいちど初恋」と「あまえ上手」はちょっとクスリと出来るお話です。
文字通り毒親と子どもの話もありましたが、パートナーが毒親だったり、むしろ子どもの方が「毒子」に思える話もありました。
「20年目の再会」はちょっとスカッとする&ホッとする話です。
じわじわきます。こういうのに笑ってる自分って一体……と思った人も少なからずいることでしょう。
でも、その感覚こそがこの作品の醍醐味だとも思うのです。
目先のことにとらわれると全部なくしちゃうんだよってお話が多かったです。
なんちゃってボディメイクの話はちょっと本気で苦しそうで可哀想でした。
いわゆる24年組の中でも、萩尾が少女漫画の世界を広げていったのに対して、大島弓子はより「深化」させたというのがわたしの個人的な評価なんですけど、この作品集は少女漫画でしか表現できない、それでいて奥が深い作品だと思います。
他のジャンルで描こうとすると、クレイジーな人たちにしかならない。 作品発表当時はなかった言葉ですが「不思議ちゃん」ばかり。
そうした人にも独特の精神世界があるっていう、当たり前のことを気づかせてくれます。
自分が死に際して、本当に持っていきたいものは何なんだろうか?と考えさせられる内容でした。
一番楽しかったこと、幸せだった瞬間ってなかなか思い出せないもので、意外と誰かに気づかされることがありますね。
登場人物に対する、作者のあたたかい視線を感じます。
レディコミ作品の中では、どことなく地味な印象もあるまるいさんですが、不思議と「身近な話」に思えるリアリティがあります。
スッキリする話もあれば、どこか澱んだ気持ちになる作品もあります。
「迷い恋」は似たような経験した友人がいるので、何ともいえない重たさもありました。
「ホラー」というよりは、怪奇とか恐怖漫画っていう呼び方がしっくりくるような気がします。
作品の発表当時は、水木先生と比較されて「闇雲に怖がらせようとしてる」と批判されたこともあるようです。
ただこの作品は何ともいえない切なさや哀しさに満ちていて、恐怖を通して人間の本質を描いているように思えます。
カッコいいけど、どことなく野暮ったい感じの80年代ですが、当時の空気感とか雰囲気がよく出ている作品だと思います。
昔はファッションや音楽とか、カルチャーが漫画と密接でした。近年だと「オシャレな漫画」それ自体が一つのジャンルになってて、オタク向け作品と別世界になってるのが何となく寂しいです。
設定のユニークさ以外は、まあ鈴木由美子らしい作品だなぁという印象ですが、登場人物のファッションが00年代前半のハイファッションだったりします。
細部のこだわりとか、時代の空気感をうまくとらえた作者さんですね。
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