ヒヤシンス。
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あらすじ
―オメガバース短編集―エリートでいつもモテモテの稲垣に10年間思いを寄せている菅井。大学の卒業パーティーで酔っ払った稲垣を家に見送ったが、そこでひょんなことから一晩を共に過ごし、結ばれることになる。彼への気持ちを隠したまま、稲垣の家を飛び出す菅井。しばらくした後なんと自分が稲垣の子供を妊娠したことに気づいて…!?
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みんなのレビュー
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5.0
どうしたら君を引き止められる?
全体的に詩を読んでいるかのような綺麗な絵と透明感。フワフワとキレイなものを見ている感覚で、でも切ない恋心もあり、なんだか夢のような作品でした。
実際、一作目にはボルヘスの詩が、二作目にはイェーツの詩が効果的に出てきます。
特に一作目ではボルヘスの詩集「エル・オトロ、エル・ミスモ」が主人公二人の関係性を変える重要なツールとして使われます。「エル・オトロ」が「他者」、「エル・ミスモ」が「自己」の意味だそうで、「他者は自己」という意味のタイトル。
このタイトルがピッタリなくらい、主人公二人は切っても切れない関係性が何年も続きます。まるで鏡合わせに映る同一人物のように。惹かれ合ったかと思えば、離れ、そしてまた近づく。その繰り返し。時間が経ち成長するとともに、その距離は次第に狭まり、光と影のように対照的だった二人がいつしか同化するときが訪れます。
その過程を、静かにそして美しく描いた作品。二人の歩んだ軌跡を思い返すと思わず胸が詰まります。
2作目は1作目で登場する金髪の医師を主人公とした恋物語で、こちらも美しかったです。
どちらも続編を読んでみたいです。by tata4-
16
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3.0
NEWタイトルの持つ意味は?
無料で読ませていただいております。
ヒヤシンスの花ことばを調べてみると、日本と西洋では微妙に違うようですが
赤やピンクはなぜかスポーツとかゲーム?遊戯が先に出ます。しとやかな愛らしさ…もありますけれどね。
でも、作者は「紫 初恋のひたむきさ」「白 心静かな愛」「青 変わらぬ愛」「黄 あなたとなら幸せ」を
念頭に描かれたのだと思います。
物静かで頭脳明晰、だけれど感情の機微がわからない稲垣君に、中学生のころから思いを寄せていた菅井君。
しかし、平凡で目立たず、自己肯定感の低い菅井君は思いを告げることもなく
大学卒業の時、酔った稲垣君とたった一度の過ちをおかす…。
ただ一言好きだといえば、すべてが変わっていただろうに、
・・・・って、気が付けよ!いつもそばにあった自分に向けられた視線。
好きでもない男と一線超えるはずはないだろうお互いの性格!!
10年もの長い時間をかけて、ようやく結びつく心。
黄色いヒヤシンスになってよかったね。
スピンオフ作品も載っています。こちらは何色のヒヤシンスかな?by ちょっとお邪魔いたします-
0
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5.0
♪パッヘルベルのカノン♪
抗えない家庭の事情や学校での理不尽な扱われ方など、重たいエピソードを交えながらもどこか美しい詩のように、静かに語られる物語です。
読んでいてハラハラとしたり驚いたり笑いだしたり、突然に感情を揺さぶられることは少ないか全く無いかも知れません。主人公もその相手も終始(キスをするにも)淡々としていて、読者としては感情移入しにくいかも知れません。
だけどいつの間にか心をグッと掴まれていて、なぜか続きが気になる作品だと思います。最初から最終話までを読む間、BGMにずっと同じ音楽ーー静かなクラシックーーが流れている感覚でした。
♪パッヘルベルのカノン♪
私のイメージで恐縮ですが。
詩や音楽を感じながら静かに楽しめる作品でもありました。おすすめです。-
5
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5.0
NEW切ないです
菅井くんの境遇が切ないです。
稲垣くんと再開してからの展開、目が離せないです!
まだ途中ですが、最後までどうなるか気になるので課金決定です!
ハピエンだと信じてる!by ムム·͜·-
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4.0
3部作
「遅咲きの花」「俺の愛しき人」「ハニー・トラップ」の3部構成のようで、「俺の愛しき人」の途中まで、毎日無料で読めてます。「ハニー・トラップ」は未読ですが、個人的にはオメガバースの世界観の「遅咲きの花」が意外にも起伏があって、楽しめました。色彩が綺麗で、ほんわかした気持ちになれます。
by JTB-
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