ソムタム田井のコスプレリポート:ウクライナ出身、180センチ 圧巻スタイルの「GANTZ」レイヤー
配信日:2024/11/09 21:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
8月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、2日間で約26万人が来場した世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット104(コミケ104)」で撮影、インタビューした、ウクライナ出身のコスプレーヤー、ネトーチカさんを紹介する。
ネトーチカさんは、身長180センチの圧巻スタイルを生かして、さまざまなコスプレに挑戦。まるでラウンドガールのように東京メトロ丸ノ内線・新宿駅の発車標に手をかけるなど、高身長ならではのユニークな写真も多数、SNSに投稿し、好評を博している。「コミケ104」初日には「GANTZ」に登場する山咲杏のコスプレで参加。衣装や小道具は造形にもこだわり、万全の状態で臨んだそうだが、暑さのせいで思わぬトラブルが発生したという。
「衣装は高品質なレザーを選び、そちらに同じ材質の水着を組み合わせて制作したものになります。直射日光下では熱がこもり、かなり暑くなって大変でしたが、サイバーパンクでクールな山咲杏になれて、とても満足しています。ただ武器のYガンが、暑さのせいか途中で壊れてしまって……。銃口がどんどん反応しなくなり、最終的に動くのが一つだけになったしまったのが残念でした」
2日目は「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」に登場する一之瀬アスナに扮して参加。こちらのコスプレではメークにこだわったと話す。
「アスナの身長167センチに対して私の身長は180センチなので、かなり身長差がありますが、彼女への愛情を原動力にしてコスプレのクオリティーアップに励みました。私のヨーロッパ系の顔立ちをアスナに近づけるのは大変でしたが、1年近く、コスプレメークの勉強を続けて、何とかこちらの形に仕上げました。フェーステープで顔の形を整えているんですけど、つねに顔が引っ張られている状態なので、コスプレをしている最中は笑顔になったり、瞬きをするのが難しかったです」
午前中はホール内で、午後からは屋上エリアで……と、場所を変えて撮影を楽しんだものの、屋外ではまたトラブルに見舞われたそうで、膝を火傷してしまったという。
「屋上でも写真を撮っていただいたのですが、膝立ちポーズを取ったとき、床がめちゃくちゃ熱くて火傷をしてしまって。夏場のイベントでは直射日光だけでなく、そうした暑さへの対策もしないといけないなと勉強になりました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB