ソムタム田井のコスプレリポート:「ONE PIECE」3人の“Dr.ベガパンク”レイヤー 衣装の造形は“未来感”にこだわり
配信日:2024/10/19 21:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
8月に名古屋で開催され、3日間で約25万3700人が来場した世界最大規模のコスプレの祭典「世界コスプレサミット2024(WCS、コスサミ)」で撮影、インタビューした「ONE PIECE」のキャラクターに扮(ふん)するコスプレーヤー、shioさん、伽也さん、白子あこさんを紹介する。
コスプレイベントといえば、同じ作品のキャラクターに扮したレイヤー同士で集まり、大人数で撮影する“併せ”が楽しめるのも参加する上での醍醐味(だいごみ)の一つ。
今回、取材に協力してくれた3人は友達同士で誘い合い、「ONE PIECE」の“Dr.ベガパンク併せ”で参加したとのことだが、注力したポイントはそれぞれ異なり、shioさんは体づくり、伽也さんはウイッグ、白子あこさんは衣装の造形や質感にこだわったという。
「耳の通信機は、原作のサイズ感と自分の顔を照らし合わせながら、ちょうどいい大きさになるよう制作したものになります。それともう一点、今回は体づくりも頑張りました。ボディーラインがはっきり出る衣装なので、リリスの体型を再現できるよう、半年前から筋トレや食事の調整をして体を仕上げてきました」(「ONE PIECE」Dr.ベガパンク【PUNK-02:悪(リリス)】/shioさん)
「友だちと大人数併せをしよう……ということになり、靴や小物をすべて自作で用意しました。造形に関しては、エッグヘッド編特有のシルエットを大事にしています。個性的なお団子ツインテールの髪型は、毛束を別々で作り、セットする際に取り付ける方法で再現したものになります」(「ONE PIECE」Dr.ベガパンク【PUNK-06:欲(ヨーク)】/伽也さん)
「今回のコスプレは、頭から足先のパーツまで、すべて自作で用意したものになります。未来感を演出するためにエナメル生地を使い、光沢感たっぷりの衣装に仕上げて。耳や尻尾には柔らかなボア生地を取り入れて、質感にもとことんこだわりました。靴は浮遊感を出すために、10cm以上の塩ビ管を内部に仕込んでいて。夜には足元が輝くように電飾も仕込んでいるので、こちらにも注目してもらえると嬉しいです」(「ONE PIECE」Dr.ベガパンク【PUNK-05:暴(アトラス)】/白子あこさん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB