志田未来:6年ぶり「ヒロアカ」出演 原作者・堀越耕平の提案でエルクレス役
配信日:2024/10/12 18:00
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された堀越耕平さんのマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の第7期の最終回となる第159話「“個性”無き戦い」が、読売テレビ・日本テレビ系で10月12日午後5時半から放送され、サプライズでエルクレス役として俳優の志田未来さんが出演した。
エルクレスは、オール・フォー・ワンと戦うためにオールマイトが装着したパワードスーツ、サポートアイテムで、オールマイトの指示を実行し、搭載武器を瞬時に機動する。2018年に公開された劇場版アニメ第1作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)」に登場したオリジナルキャラクターで科学者の少女・メリッサがエルクレスを開発した。制作陣が、エルクレスのキャスティングを協議する中、原作者の堀越さんから「メリッサが作ったメカのAIだから、志田未来さんにお願いしてみては」という提案があり、劇場版でメリッサを演じた志田さんが、約6年ぶりに「僕のヒーローアカデミア」に出演することになった。
志田さんは「まず、本当にうれしかったです。アニメはずっと見させていただいていますし、原作もコミックスで読ませていただいていて。原作を読んで、メリッサが出ていたのは知っていたので、『もしかしたら……』と期待はしてしまっていたのですが、まさかこういう形でとは思ってもいませんでした」と出演を喜んでいる。
「とにかく光栄に思いますが、まさかこんな最終局面で……。オールマイトとオール・フォー・ワンの戦いという、大事なお話に入っていくわけじゃないですか……? 本当に私でいいの?と、すごくプレッシャーにも感じました。劇場版の時ももちろんプレッシャーはありましたが、ここまで歴史を重ねてきたヒロアカの最終決戦ということで、より期待に応えなきゃいけないという気持ちになりました」と話している。
第7期については「一ファンとして、みんなが本当に成長したなぁ……って、親心のような気持ちで見てしまったりしていますね。あと、私はジェントルとラブラバが好きで、原作で最終決戦に2人が出てきたのを見てうるうるしてしまって……。しかもデクたちの味方として登場して。堀越先生のキャラクターへの愛をすごく感じられました。だから、この2人がアニメでも見れるというのが楽しみで仕方ありませんでした。もちろん原作を読んでいて感動したり、思い入れの強いシーンはたくさんありますが、アニメになった映像を見るとより『生きてるんだ』と感じることができて、すごく楽しませていただいています」とコメント。
「オファーをいただいてから、恥ずかしくて言えないくらいたくさん練習をしたんです(笑)。現場でどんな演出にも対応できるように、すごくAIっぽいしゃべり方や、メリッサがそのまましゃべっているようなものだったり、いろんなパターンを試行錯誤しながら練習していました。おこがましいですが…。現場でパニックにならないように、と思って」と明かした。
収録の裏側を「昨日は全然寝れませんでした(苦笑)。『2人の英雄(ヒーロー)』を繰り返し見て、実は収録が始まる直前のついさっきまで見ていました。メリッサの声やお芝居はどんなだったかを思い出したりもして。いろいろ練習しましたが、今日の演出にあった『AIでありながらオールマイトに寄り添うような声』というパターンは練習してはいなかったんです。ただ、(音響監督の)三間雅文さんや中山奈緒美監督のセリフ一つ一つへの指導も的確で分かりやすく、それが映画やドラマの演技に通じるところもあって、私なりに頑張って演じさせていただきました。あと、(既に収録済だった)オールマイトの声も聞こえたので、一緒に戦っているんだ、オールマイトをサポートしているんだ、という気持ちにもなれましたし、テレビアニメの“ヒロアカの世界”に入れたというのもすごくうれしかったですね」と語った。
「僕のヒーローアカデミア」は、「週刊少年ジャンプ」で2014年7月に連載をスタート。8月5日発売の同誌36・37合併号で最終回を迎え、約10年の連載に幕を下ろした。人口の約8割が超常能力・個性を持つ世界を舞台に、デクこと緑谷出久が最高のヒーローを目指す姿を描いている。コミックスの全世界累計発行部数は1億部以上。
テレビアニメ第1期が2016年4~6月、第2期が2017年3~9月、第3期が2018年4~9月、第4期が2019年10月~2020年4月、第5期が2021年3~9月、第6期が2022年10月~2023年3月に放送された。第7期が5月にスタートした。第8期となる最終章“FINAL SEASON”が制作され、2025年に放送されることも発表された。
提供元:MANTANWEB