1週間のアニメのニュースをまとめて紹介する「アニメ1週間」。9月15～21日は、幻の8ミリフィルム版「宇宙戦艦ヤマト」全3部が上映されるニュースや「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」の新たなモビルスーツが公開された話題などが注目された。

　15日、人気アニメ「マクロス」シリーズの「マクロス7」の劇中バンド「FIRE BOMBER」のライブ「SANKYO presents MACROSS 7 30th Anniv. FIRE BOMBER LIVE 2025 ～BURN！ BURN！ BURN！～」が、2025年2月21、22日に豊洲PIT（東京都江東区）で開催されることが分かった。熱気バサラの歌を担当する福山芳樹さん、ミレーヌ・フレア・ジーナスの歌を担当するチエ・カジウラさんが登場する。2人の「FIRE BOMBER」としてのステージは、2019年の「MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ」以来、約6年ぶりで、単独ライブとしては2012年の「FIRE BOMBER 2012」以来の約13年ぶりとなる。

　15日、「氷菓」などで知られる米澤穂信さんの小説が原作のテレビアニメ「小市民シリーズ」の第2期が制作され、2025年4月から放送されることが分かった。「秋期限定栗きんとん事件」「冬期限定ボンボンショコラ事件」がアニメ化される。

　16日、「A KITE」「MEZZO FORTE」などで知られる梅津泰臣監督のオリジナルアニメシリーズ「ヴァージン・パンク」が制作されることが明らかになった。約10年ぶりとなる梅津監督作品で、「魔法少女まどか☆マギカ」などのシャフトとタッグを組む。

　16日、2014～15年に放送されたオリジナルロボットアニメ「アルドノア・ゼロ」の新作アニメ「EP24.5：雨の断章 -The Penultimate Truth-」が制作されることが分かった。最終話の放送から10年を迎える2025年3月26日に発売されるブルーレイディスクボックスに収録される。

　17日、人気アニメ「プリキュア」シリーズの第21弾「わんだふるぷりきゅあ！」の劇場版「わんだふるぷりきゅあ！ざ・むーびー！ドキドキ ゲームの世界で大冒険！」が、13日の公開から4日間で興行収入が約4億9700万円を記録したことが分かった。観客動員数は約40万5000人を記録。昨年公開された劇場版｢映画プリキュアオールスターズF｣に次ぐ、シリーズ歴代2位のオープニング興行収入となった。

　17日、人気アニメ「ガンダム」シリーズの「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」の4分の本編冒頭映像がNetflixのイベント「Geeked Week 2024」で初公開された。一年戦争のヨーロッパ戦線に焦点を当てた全6エピソードの3Dのオリジナルアニメで、ジオン公国軍兵士が静まり返った廃虚で歩を進める緊迫感のある映像から始まり、地球連邦軍との激しい戦闘が繰り広げられる戦場となり、レッド・ウルフ隊のザクII F型が降下を開始する……という展開となっている。ザクII F型（ルショーン機）、ザクII F型（チャブス機）、ザクII F型（ケイル機）、グフカスタム、ザクタンク、ジム、陸戦強襲型ガンタンクB型といったMS（モビルスーツ）のビジュアルも公開された。

　18日、小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんの人気ライトノベル「薬屋のひとりごと」のシリーズ累計発行部数が3800万部を突破したことが分かった。同作は、テレビアニメも人気を集めており、第1期放送開始前の2023年9月末時点の累計発行部数は約2400万部で、2023年10月の放送開始から約1カ月で2700万部を突破。2024年3月の第1期放送終了時には3300万部を超え、その後も勢いを落とすことなく、9月にシリーズ累計3800万部を突破した。テレビアニメ放送開始から約1年で約1400万部増となった。

　19日、角川スニーカー文庫（KADOKAWA）のライトノベルが原作のテレビアニメ「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん（ロシデレ）」の第2期が制作されることが分かった。第2期は、原作の第4巻以降のエピソードがアニメ化される。

　20日、人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の放送50周年企画の第1弾となるイベント「『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念上映会」で、幻の8ミリフィルム版「宇宙戦艦ヤマト」全3部が上映されることが明らかになった。8ミリフィルム版はテレビシリーズ全26話の再編集版で、1977年公開の「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」の編集とは異なり、新規ナレーションも使用した“知る人ぞ知る”映像。初めて劇場公開されることになった。1974年10月6日午後7時半のテレビ放送開始から、ちょうど50年の2024年同日同時刻に、新宿ピカデリー（東京都新宿区）で開催される一夜限りの上映イベントで、「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明監督が企画、プロデュースする。

　20日、「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第2章「赤日の出撃」のメインビジュアルと本予告映像が公開された。メインビジュアルは、キャラクターデザインの結城信輝さんの描き下ろしで、主人公・古代進と相対する敵軍の将校・アルフォンが描かれ、アルフォンの腕には“金髪の誰か”が抱かれている。本予告映像では、宇宙戦艦ヤマトがついに発進するシーンなどが描かれている。

　20日、1980～81年に放送されたロボットアニメ「伝説巨神イデオン」のブルーレイディスクボックス「『伝説巨神イデオン』Blu-ray BOX」が再生産され、12月18日に発売されることが分かった。2013年に発売されたBDボックスはコレクターズアイテムとなり、長らく高額で取引をされていたが、2025年にテレビアニメ放送開始から45周年を迎えるにあたり、再生産されることになった。

　20日、アニメなどが人気の「機動警察パトレイバー」の新作アニメ「機動警察パトレイバー EZY（イズィー）」が2026年にプロジェクトを始動することが分かった。出渕裕さんが監督を務め、伊藤和典さんがシリーズ構成、脚本を担当。J.C.STAFFがアニメを制作する。イングラム・プラス（AV-98plus）のビジュアルも公開された。

　21日、「日常」などで知られるあらゐけいいちさんのマンガ「CITY」がアニメ化され、2025年に放送されることが明らかになった。アニメのタイトルは「CITY THE ANIMATION」で、「境界の彼方」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などの石立太一さんが監督を務め、「日常」のテレビアニメを手掛けた京都アニメーションが制作する。京都アニメーションが、続編を除く新作アニメを手掛けるのは約6年ぶり。

　21日、クール教信者さんのマンガが原作のアニメ「小林さんちのメイドラゴン」の劇場版「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」が制作され、2025年に公開されることが分かった。テレビアニメと同じく京都アニメーションが制作し、テレビアニメ第2期「小林さんちのメイドラゴンS」の石原立也さんが監督を務める。同作の劇場版アニメが制作されるのは初めて。