ソムタム田井のコスプレリポート:「このすば」めぐみん&アクアコスプレ 装飾の色味とナチュラルメークにこだわり
配信日:2024/05/11 22:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
今回は、3月23、24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「AnimeJapan 2024」で撮影、インタビューした「この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)」のめぐみんに扮(ふん)する成瀬のんさんと、アクアに扮するりんごさんを紹介する。
2人は、4月からテレビアニメ第3期が放送することに先駆けて、同作のコスプレで参加したという。ちなみに「このすば」は、テレビアニメをはじめ、原作ライトノベルの挿絵、イラスト、さらにはコミカライズ版と、コスプレをするにあたって参考にするべき資料が多数ある点も特徴的な作品といえる。
その際、どの資料を参考にするかで、装飾やメーク、ウイッグの仕上がりには明確な違いが出てくるらしく、成瀬さんは色味の再現に、りんごさんはウイッグの造形にそれぞれ注力したという。
「一番こだわったのは色味ですね。特にウイッグとカラコンの色は入念に調べて、もっとも解釈が合っているものを探してきました。それとメークも、いつもより薄めのナチュラルな感じに仕上げて、めぐみんっぽさを表現しました。撮影の際もこまめに資料に目を通して、表情やポージングをチェックして。完全にめぐみんになりきって撮っていただきました」(「この素晴らしい世界に祝福を!」めぐみん/成瀬のんさん)
「こだわったポイントは、アクア様のアイデンティティーであるウイッグの輪っか、そして小道具の造形です。どの角度からでもしっかり輪っかが見えるように形と大きさを調整しました。それと、絵はあまり得意ではないんですけど、扇子の花の模様は自分で描いたものになります。アクア様の天真爛漫(らんまん)な性格を表現できるように、表情やポージングも意識して。大勢のカメラマンさんにとても楽しく撮影していただけました」(「この素晴らしい世界に祝福を!」アクア/りんごさん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB