高木渉×近藤玲奈:アニメ「ドロヘドロ」インタビュー 6年ぶり続編 カイマンとニカイドウの“再会”に歓喜 「みんなで作る」カオスな世界
配信日:2026/04/01 8:01
林田球さんのマンガが原作のアニメ「ドロヘドロ」の続編「ドロヘドロ Season2」が、4月1日から毎週水曜午後11時に各配信プラットフォームで“全世界ほぼ同時配信”される。「ドロヘドロ」は、魔法によって頭をトカゲに変えられた記憶喪失の男・カイマンが、自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダークファンタジー。「Season2」は、2020年に放送されたテレビアニメ以来、約6年ぶりの続編となる。カイマン役の高木渉さん、カイマンの相棒であるニカイドウ役の近藤玲奈さんに「ドロヘドロ」の魅力や、収録の裏側を聞いた。
◇久々の収録 カイマンがオヤジに? ニカイドウ(鳥太)にプレッシャーも
--Season2の制作を知った際の心境は?
高木さん どうなのよ、玲奈ちゃん?
近藤さん 私からですか?(笑)。Season1が6年前の2020年に放送されて、海外の方にもすごく人気で、私も一ファンとして好きな作品だったので、「ここで終わるのはすごくもったいないな」という気持ちでした。続きをやるかも?という話は聞いていたのですが、明確ではなかったので、どうなんだろうと思っていたら、時が経ってSeason2制作決定と聞いて、本当に心からうれしかったです。6年経ってまたアフレコすることに不安もあったのですが、Season1の時と変わらず楽しく演じさせていただけましたし、高木さんともすごくご無沙汰していて……。
高木さん ご無沙汰でしたねぇ。本当にほかの現場で一緒にならないんですよ。僕にNG出してるでしょ?
近藤さん 出してないです!(笑)。大先輩で、私が簡単にお会いできる存在じゃないので。
高木さん これでもうSeason2はないなと思って(笑)。
近藤さん そんなことはなくて(笑)。めちゃくちゃお会いしたかったです。久しぶりにお会いできて、カイマンとニカイドウで掛け合いができて本当にうれしかったです。
高木さん そうだね。林田球先生のダークでファンタジーな世界を動画にする醍醐味を味わったSeason1。収録スタジオは笑いが溢れていたし、自分で言うのもなんだけどとても楽しくて満足のいく作品に出来上がったんですよ。最終回で一区切りはしたんだけど物語はまだ途中。これからどんどん面白くなっていくところだったので、Season2をぜひともやりたいとずっと思っていたんです。6年という歳月を経て、Season2をやりますよって話が入ってきた時はもう飛び上がって喜びましたよ。
--久々にカイマン、ニカイドウを演じるということで、収録前に準備したことはあったのでしょうか。
高木さん Season1の続きなので、特に準備ということはなかったですね。14話で出て、藤田(亜紀子)音響監督に「ちょっとオヤジになっています」「もっとカイマンを若くしてください」と言われて、準備していなかっただけに、その油断が……(笑)。これは頭から参加している皆さんに申し訳ないなと思って、すぐに修正しました。
近藤さん 私は改めてSeason1を見た時に、ニカイドウの声がちょっと若いなと思ったのですが、「こういう声だったから」と決めて臨むのも違うかなと思ったので、自分の中でニカイドウ像を思い出そうとしました。でも、自分一人でニカイドウを思い出してみても分からなくて、カイマンとのやり取りや、ほかのキャラクターとの掛け合いの中で「『ドロヘドロ』はこういう雰囲気だったな」とつかんでいって、自分にやっと落とし込めるようになりました。Season2の最初は、鳥太がニカイドウに変身した状態だったんです。
高木さん そうそう。
近藤さん 第一声が鳥太だったので、結構消費カロリーが高かったです。勝(杏里)さんが本当にプリティーに鳥太を演じてらっしゃるので、私もそこについていかなければと、プレッシャーもあったんですけど、音響監督の藤田さんに「もっと可愛くお願いします」とたくさん導いていただいて、私も鳥太を降ろして。鳥太をやる時は「台本の語尾に必ず♪マーク、ハートマークをつけてください」と藤田さんからディレクションが入るので、自然と(中身が)鳥太のニカイドウでやれました。
--Season2は、ハードなところからのスタートだったのですね。
近藤さん そうですね。ただ、Season1の時に作り上げたカイマンとニカイドウの関係性、高木さんとの掛け合いの感覚も自分の中では鮮明に覚えていましたし、「高木さんだから大丈夫」という思いもあったので、カイマンとの掛け合いは本当に安心して臨めました。
高木さん あら、うれしい!!
◇「ニカイドウと会えた!」 6年を経て成長
--約6年ぶりにカイマン、ニカイドウとして掛け合った感想は?
高木さん 僕はもう「ああ、これこれ!」って感じ。
近藤さん 同じです。「これだ!」って。
高木さん 「6年ぶりにニカイドウと会えた!」と、掛け合いをしていてそんなうれしさがありました。Season1の時の玲奈ちゃんは、「ドキドキしてます」「緊張してます」と言ってるわりに本番になるとビシッと決める、そんな度胸があるなぁという印象だったんですけど、Season2はそれに増して落ち着きが出てきた感じで、なんかとっても頼もしかったですね。ニカイドウに僕がついていくような感じでしたよ。
近藤さん いやいや、何を仰いますやら。
高木さん 本当ですよ。僕が言うのも偉そうだけど、すごく成長されたなと思って見ていました。
近藤さん うれしいです。高木さんのような大先輩の方と一対一で掛け合う機会はそうそうないですし、すごく貴重な時間だと思っているので、毎回身の引き締まる思いで現場に臨ませていただいています。高木さんはすごく優しくて、いつも現場を盛り上げてくださるので、私も変に緊張せずにできるのが本当に大感謝です。私自身、カイマンのことが本当に大好きで、見れば見るほどいとおしくて、またカイマンに会えてうれしいという気持ちでいっぱいです。
高木さん 僕もいい緊張感と楽しい雰囲気でやりたいからね。キャストの中で僕が一番上じゃないのもいいのかもしれない。堀内賢雄さんや、千葉繁さん、郷田ほづみさんのような大先輩がいて、僕がくだらない冗談を言うと賢雄さんなんかも乗ってきたりして(笑)、みんな話の輪に入ってきてくれるからそれがありがたいですね。僕も先輩方に甘えてしまうんです。スタジオの雰囲気は作品にも表れてくると思っているので、どうせやるなら楽しくやりたいし、それはどこのスタジオへ行っても変わらないです。
近藤さん 本当に空気がいいんですよね。みんな優しいんです。
◇遊んで、楽しむ「ドロヘドロ」の収録 Season2はより核心へ
--「ドロヘドロ」は個性的なキャラクター同士の軽快な会話劇も魅力です。この作品ならではの演じる面白さ、楽しさは?
高木さん やっぱり原作が面白いというのは一番にあると思います。それを藤田さんが演出すると、僕が自分で想像していたものとまた違うものになったりするんです。シリアスに重い感じで演じようと思っていたのに、演出されているうちにライトになってこのギャップが面白いって思ったり。台本を読んだときに思ったものと違うものが、収録当日に芝居しながら出来上がったりするんです。周りもみなさん個性が強い人ばかりですからね(笑)。藤田さんにバランスを見てもらいながらみんなで作っている感じです。
近藤さん 高木さんがおっしゃる通り、藤田さんや監督に導いていただいて、そこに全力でついていって、完成したものを見てみたら「こんなふうに噛み合っているんだ」と。そんな驚きがすごくたくさんあります。「ドロヘドロ」の現場は、型にはまったお芝居じゃなくても、ちょっと汚い声になっちゃっても、それも味として受け取ってくださるんです。だから心がラクで、自分がどういうお芝居を持っていっても、ちゃんとスタッフさんが修正してくれるし、導いてくれる安心感があります。あまり深く考えずに、皆さんとのアフレコの空気感で生まれたものをぶつけるという感覚でいつもニカイドウを演じさせていただいています。
--Season2は、十字目組織のメンバーなど新キャラクターも多く登場します。Season1とは収録の雰囲気も変わった?
高木さん 結構新しいメンバーも増えたんですけど、スタジオの雰囲気はSeason1と大きく変わらないですね。ただ、濃いです(笑)。やってくる役者が変な人……あいや、個性強い人ばかりなので。楽しみにしていてください。みんなどこかで爪痕残そうと思ってるから(笑)。それぞれのキャラクターがそこに生きているって感じですかね。
近藤さん そうなんです。新たに参加されるキャストの皆さんも、「ドロヘドロ」の面白さを追求していこうと、一丸となって作っている感じが本当にうれしくて。新しく入ってこられる方に、藤田さんや監督が「本当にファニーな作品です」「楽しい作品なので、とにかく遊んで楽しんでやってもらえれば」と、毎回声かけをしてくださって、思い切ってお芝居ができる環境を作ってくれるのも本当にありがたいなと思っています。
高木さん 十字目のみんなもだけど、ストアとかコールマンのおじいさんだとか、他にもいっぱい面白いキャラクターが出てきます。どんなふうに演じられているかお楽しみです。みんな一所懸命なんですよ。いい意味で遊んでいるというか。僕にはとても真似できません。
近藤さん どこで遊べるかを皆さん常に考えていて。
高木さん ちょっと怖いです。いい意味で(笑)。
--Season2の見どころを教えてください。
近藤さん Season1より、いろいろな部分が豊かになっていると言いますか、パワーアップしているなと感じます。映像もそうですし、物語も混沌(こんとん)の中の謎に踏み込んでいっている感じもあります。でも、今までと変わらず楽しい雰囲気で、人が死んでもみんな気にしないみたいな(笑)、いい意味で軽い感じが変わっていなくて安心しました。シリアスさが増した印象も受けて、ホラーっぽい要素もあります。いよいよ物語の核となるところに迫りつつあるなと感じています。
高木さん Season2は個々のキャラクターがどんどん深掘りされていくような感じですかね。話は複雑化していくし、それぞれのキャラクターの過去というか背景というのが少しずつ見えてきて、それが複雑に絡み合っていくというか。僕にとってもカイマンが悩みながら覚醒していく感じをどのように演じていけばいいのか難しい部分でもありました。Season2が原作のどこまでを描くのかは言えない部分でもありますが、とにかく見応えは十分にあると思います。絵もアフレコ時は同時進行の作業でまだ未完成だったので、最終的に林(祐一郎)監督によるアニメーションがどんなものになっているのかとても気になるし、僕自身が配信を見るのを一番楽しみにしているかもしれません(笑)。
謎に包まれていたそれぞれの過去が明かされ、さらにカオスな展開となりそうなSeason2。ダークな世界の明るく愉快なキャラクターたちが、どんなやり取りを見せてくれるのか、注目したい。(しろいぬ/MANTANWEB)
提供元:MANTANWEB











