ニディガ:川口莉奈×椎名桜月×星希成奏インタビュー 謎多きアニメ 情緒のジェットコースター
配信日:2026/03/07 10:01
人気ゲームが原作のテレビアニメ「NEEDY GIRL OVERDOSE(ニディガ)」の4月からの放送に先駆けて劇場先行版「NEEDY GIRL OVERDOSE -OVERTURE-」が、3月6日からテアトル新宿(東京都新宿区)、テアトル梅田(大阪市北区)で公開された。原作は、最強の配信者を目指す承認欲求強めな女の子と、彼女を支える「ピ」の30日間を描いたマルチエンディングアドベンチャーゲームで、アニメにはオリジナル配信者ユニット「カラマーゾフ」が登場することも話題になっている。原作があるものの、アニメはまだ分からないことも多い。同ユニットのメンバーのパープル・ロリポップ役の川口莉奈さん、獄薔薇美血華(ごくばら・みちか)役の椎名桜月さん、禰智禍(ねちか)さま役の星希成奏さんに聞いた。
◇オーディションでコスプレ!?
--原作のゲームの印象は?
川口さん 大ファンでした。私は普段はあまりゲームをプレーしないのですが、ゲーム実況が流行していたので見て、すごい素敵な世界観だなと思いました。ゲームや音楽などいろいろな楽しみ方ができる作品で、ファンになっていきました。これだけ尖った世界観の作品はなかなかないですし、私自身もダークな作品が好きなので、刺さったんです。
椎名さん 私は、ゲームをプレーしたのは出演が決まってからなのですが、その前からゲーム実況を見ていました。実際にプレーしてみると、エンディングがたくさんあって、プレーによってはバッドエンドになってしまうところも面白かったです。普段できないようなこともゲームの中でできてしまいますし、いろいろなエンディングを回収するために、プレーするのが楽しかったです。
星希さん 私もゲームを存じていました。自分のYouTubeのチャンネルで配信しようと思ったのですが、アニメのオーディションを受けることになったので、もし受かったら匂わせのようになってしまうから配信できないなと思って。またオーディションの結果を待っている間に、別のコンテンツで超てんちゃんの楽曲をカバーさせていただく機会もいただき、これも匂わせになってしまうと思ったので、なかなかプレーできなかったんです。ゲーム実況は見ていたので、いろいろな意味で刺さる作品だなと思っていました。
--オーディションの感触は?
川口さん まずテープオーディションがあって、それからスタジオオーディションに参加させていただきました。ロリポップと美血華で受けていて、キャラクターデザインを見てデザインが好きなのは美血華だけど、演じていて楽しいのはロリポップだと感じていました。自分の普段着の中でオシャレな服を着てスタジオオーディションに行ったのですが、後々、監督から「コスプレしてきてくれたよね」と言われまして「違います!」って(笑)。もちろん世界観は意識していたのですが、コスプレではないです(笑)。
椎名さん 私はスタジオオーディションが初めてで、げん担ぎ的な意味で、私が持っている服の中で一番美血華ちゃんっぽい服を着ていったら、(川口さんと)同じく監督から「コスプレしてきてくれたよね」と言われまして(笑)。オーディションはすごく緊張して、記憶がないのですが、よく覚えてるのは、スタジオに行く道中で鳥のフンが落ちてきて(笑)。それが良い方なのか悪い方なのか分かりませんが、“運”がついたと思って頑張りました。
川口さん 鳥に感謝ですね(笑)。
椎名さん 本当に鳥に感謝です(笑)。
星希さん オーディション当日は、友達と大阪旅行に行く予定だったのですが、オーディションを優先して変更料金やキャンセル代を払ったので、これで受からなかったら……と思っていました。私はコスプレしてない……。けど、銀髪でした! 銀髪でよかったです!
--オーディションでキャラクターに合わせたファッションにすることもある?
川口さん 割とやりたいと思っています。私は黒い服を多く持っていて、黒系のイメージのキャラクターだったらイメージをつかみやすいのですが、すごく明るいキャラクターの時、差し色を入れたり、アクセサリーや小物だったりで、げん担ぎすることがあります。やっぱり服によって自分の気持ちが変わりますし、作品への愛や熱意が伝わればと思っています。
椎名さん 私はよく音楽を聴くので、オーディションに行く時に「ニディガ」っぽいダークな感じや心の奥底に触れていくような音楽を聴きながら、気持ちを入れていきました。
星希さん 願掛けとして寄せる時もありますが、ニディガのオーディション時は、普段からメンズ服をよく着ていることもあり、図らずとも禰智禍さまっぽいトップスだったな~と記憶しています。銀髪でした!!!!
◇個性強すぎなキャラ
--川口さんは、オーディションでロリポップを演じていて楽しかったというお話がありました。
川口さん 語弊があるかもしれませんが、声を作らなくてよかったんです。美血華だったら、普段しゃべっている発声を少し抑えなければいけません。自分に少しデバフがかかった状態のようで、それはそれで楽しいのですが、ロリポップはそういう枷(かせ)がない状態で、自分が一番やりやすいままできて、100%を出し切れるんです。そういう意味でのやりやすさがありました。実際の収録では「もっともっとパワーを出して!」と150%、200%を出力するディレクションが多かった記憶があります。
--椎名さんが演じる美血華はゴシックロリータファッションが印象的なキャラクターです。
椎名さん 美血華はパッと見た時、お人形さんのようですが、ロリータファッションの子は芯が強く、自分の信念をすごく大事にしているように感じています。私はロリータファッションの子が好きなので、街中にいたら見てしまいますし、人の目を常に向けられているから、全てに気を遣っているんだと思います。美血華も自分の理想を持って生きている子です。オーディションの時は「もっと冷たく」「見下すように」というディレクションがありました。実際の収録では、オーディションの時ほど見下している感じではなく、そこまで冷たくはないのですが。
--星希さんは?
星希さん 私がもし禰智禍さまのように身長が高くて、このビジュアルだったら、同じムーヴをしているだろうなと思うキャラなんです。役者冥利に尽きるのですが、「好きな通りにしていいよ」というディレクションがあって、自分の中の禰智禍さまのような一面をさらけ出しているようなところがあります。“自認禰智禍さま”みたいに自分と重なっているようにも感じていて、自分の経験や思想も生かしながら演技をしているけど、キャラクターとしての個人を大事にしたい気持ちが強いので、どこまで自分と重ねないようにするか自分と戦っています。こんな葛藤は初めてです。禰智禍さまは自分がなりたかった姿のようで、夢を見させていただいています。
--3人が共演するのは初めて?
川口さん みんな初めてです。星希さんは別のコンテンツで何度かお会いしたことがあったのですが、共演は初めてですし、お話しさせていただいたのは初めてだったので、本物だ!みたいな感じでした。
椎名さん 収録の合間に話をさせていただいていますが、最初はどう話しかけていいか分からなくて。
川口さん 最初は広めのスタジオで離れて座っていて。
星希さん 様子見をしていましたよね(笑)。
川口さん でも、すごくしゃべるようになりましたよね。
◇人によって解釈が変わる
--アニメならではの魅力は?
川口さん ある意味、「答えはこれ」と明示するような作品ではないと私は思っています。余白を残していて、見る人の数だけ解釈の余地があると思っています。舞台を見ているようなセリフ回しがあったかと思いきや、リアルを突き詰めたような描写もあって、ギャップがあるので、いい意味で夢の中にいるような感覚に浸れると思っています。ファンタジーすぎないし、だからといってリアルすぎない、どちらも味わえるところが演じていても面白いんです。カットごとにシーンが変わることもあって、情緒のジェットコースターみたいです。こういう作品は初めてだったので、ドキドキハラハラしていました。
椎名さん 私は台本を読んで、途中までは理解ができるといいますか、付いていけたのですが、段々と分からなくなって何度も読み返しました。川口さんがおっしゃったように、人によって解釈が変わってくる作品だと思います。収録する中で分かってくることもあります。実際に完成した映像を見ると、また捉え方が変わってくると思うので、楽しみにしています。
星希さん 緩急があるんですよね。遠回しな言葉があれば、ストレートな感情表現もあって、私たちはそれぞれの状況に合わせて一生懸命に演じています。
椎名さん 美血華はそんなに言葉数が多くないので、先陣を切ってくれるのはロリポップと禰智禍さまなんですよね。二人に付いていこうとしています。(阿仁間満/MANTANWEB)
提供元:MANTANWEB











