僕の心のヤバイやつ:堀江瞬×羊宮妃那インタビュー 挑戦の先にあった「自信」 「一つの分岐点」になった出会い
配信日:2026/02/11 8:01
秋田書店のマンガサイト「チャンピオンクロス」で連載中の桜井のりおさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「僕の心のヤバイやつ(僕ヤバ)」の劇場版アニメ「劇場版『僕の心のヤバイやつ』」が2月13日に公開される。中二病真っ盛りの陰キャ男子・市川京太郎と学園カースト頂点の陽キャ美少女・山田杏奈による青春ラブコメディーで、テレビアニメ第1期が2023年4~6月、第2期が2024年1~3月に放送された。劇場版はテレビアニメを再編集した映像、第2期の“その後”や“市川と山田のあの瞬間”の完全新作映像で構成される。市川京太郎役の堀江瞬さん、山田杏奈役の羊宮妃那さんに「僕ヤバ」への思いを聞いた。
◇“おねえ”田村ゆかりの歌がすごい!
--劇場版では“おねえ”こと市川香菜が、ボーカル、ギターを担当するバンド「Primary COLOR」のライブシーンが初めて映像化されることも話題です。
羊宮さん 素敵な曲だな、おねえの声、素敵だなと思いました。ライブ映像を大きな画面で見て聴けるので、すごく楽しみです。それに可愛いんです! おねえの表情も可愛くて素敵でした。
堀江さん おねえがめちゃくちゃ可愛くて、弟としておねえをキモがってたけど、なんでこんな可愛いお姉ちゃんを……という気持ちになったり(笑)。田村ゆかりさんの歌声が本当に素敵で。僕は学生時代に田村ゆかりさんのライブに行っていたので、田村ゆかりさんが担当するキャラクターが歌う作品に、一緒に出られていることが、オタク心としてミーハーな気持ちになって、なんかすげぇ……と感じていました。
--歌詞と二人の関係がリンクしています。
堀江さん 後半の二人が疾走するシーンとすごくリンクしていて、可愛く、格好よく、泣けてきます。すごく絶妙な場面で流れるので、スクリーンでご覧になった皆様はきっと泣くと思います。
--好きなシーンは?
羊宮さん ほぼ全部なんですけど。特に自転車を投げるシーンとか。
堀江さん 分かるなあ。
羊宮さん あの画角もそうですし、勢いがあって、何が起こったんだ!?となるんですよね。何とも言えない二人の空間がすごく印象的でした。もう一つ、アニメで泣いたのは、第2期でアクセサリーを渡して、「死ぬほど可愛い」と言ったところです。鳥肌と涙でした。めちゃくちゃ素敵ですよね。
堀江さん 僕は第1話から映像美に圧倒されて、細かいところまで描き込まれていて、市川視点で見る景色に微妙に前髪がかかっていたり、図書室のカーテン越しの光の入り方だったり、少しほこりっぽい感じがあるような繊細な背景だったり、映像美を感じていました。牛尾憲輔さんの音楽が、二人の世界を素敵に彩っているんですよね。細部にわたってこだわっていると聞いて、本当にありがたい作品に改めて関わらせてもらっていたんだなと思いました。第1期の放送前のPVが流れた時にハッとしたのは、普通だったらノイズとしてカットされるかもしれない音も入れてくださっていたのが印象的で。芝居がうまく聞こえるような音の使い方をしてくださっていたところにもありがとうございますという気持ちでした。
羊宮さん 劇場版ならではの時間の流れ方もあるので、映画館で見ていただけたら、絶対引き込まれると思います。劇場版ではまた違った景色が見えてきます。同じ話でも違う感動があって。劇中歌と合わさって、こういうふうに彩られてお話が進むんだ、ここをそんな風にするんだという新たな発見がありました。
◇日々進化する羊宮妃那
--共演する中で刺激を受けたことは?
堀江さん この作品で初めて共演させていただき、いろいろなことを素直に吸収されていく役者さんだなと感じていました。第1期と第2期で、半年か1年くらい空いたのですが。その期間できっとほかの現場でいろいろなことを吸収してきたんだろうなと感じましたし、日々進化されている役者さんなんだなという印象です。
羊宮さん 収録に入る前に、市川くんはどんな方が演じるんだろう?と調べたら、宣材写真が出てきて、すごく自信がありそうな方に見えたんです。
堀江さん 宣材写真だからね(笑)。
羊宮さん 市川くんと違って自信があって、明るい方なのかな?と。
堀江さん 一枚の写真でそこまで想像したの!?
羊宮さん でも、いざ現場に入った時に、本当に同じ方!?と思うくらい、スタジオで小さくされていて。
堀江さん 縮こまっていたからね。
羊宮さん あいさつさせていただいた時の印象が、市川くんと一致したんです。ただ、芝居になると、率先して作品をいい方向に進めようとするお姿を見て、印象がどんどん変わってきました。
--市川はモノローグも多く、難しい役だったのでは?
堀江さん 特に第1期の最初の方は、ほぼ会話をせず、心の中で一人しゃべっているので大変でした。
--山田は?
羊宮さん 段々ゴリラっぽくなる鼻歌のシーンで、吹っ切れ具合を調整し、すごく吹っ切れたバージョン、人間味を残したバージョンを演じ、ディレクションをしていただく中で、杏奈ちゃんらしさが形成されていったと感じています。
--お二人にとって「僕ヤバ」という作品はどんな存在になっている?
堀江さん 僕にとって忘れられない、今後も忘れることはない作品になりました。全てがプラスの感情から始まったわけではなかったんです。オーディションの時も記念受験のような気持ちでした。オーディションの段階で、声変わり前後のシーンがあり、男性声優が演じるなら変声後になって、変声前はきっと女性声優なんだろうと思っていました。ファンの人もそう思っていたみたいで、市川役は女性声優がいいという声もあったようです。不安なまま収録を迎え、ずっと自信がないままでした。声変わりを表現したことはなかったですし、挑戦させていただきましたし、ちょっとだけ自信がついたかな……と感じています。
羊宮さん 私にとっては、自分に自信をつけてくれた作品です。キャラクターを通して明るく演じることには自信を持てても、私自身が知らない人たちの前で大笑いをしたり、明るくいると嫌われると思っていたんです……。杏奈ちゃんを通して、たくさん褒めていただくことが多くなって「杏奈ちゃんっぽくて素敵だった」と言っていただけて、そんな自分も好きでいていただけるんだ……と少しずつ認めていただいたように感じていました。杏奈ちゃんに出会っていなかったら、私はもう少し物静かに生きていた気がします……。人生の一つの分岐点になりました。杏奈ちゃんと出会えて本当によかったです。(阿仁間満/MANTANWEB)
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