超かぐや姫!:ドラマ、音楽、アクション、仮想空間 “盛り盛り”のオリジナルアニメの制作の裏側 説得力のあるキャラクター、CG

配信日:2026/01/26 12:00

HAL東京で行われたアニメ「超かぐや姫!」のトークイベントの様子
HAL東京で行われたアニメ「超かぐや姫!」のトークイベントの様子

 「呪術廻戦」第1期、「チェンソーマン」など人気アニメのオープニング映像を手がけてきた山下清悟さんの初の長編監督作となるオリジナルアニメ「超かぐや姫!」のトークイベントがこのほど、HAL東京(東京都新宿区)で行われた。同作は古典「竹取物語」にちなんだ“音楽アニメ”で、“Netflix映画”として1月22日に配信を開始。「supercell」のryoさんら豪華ボカロPによる劇中歌を使用した仮想空間・ツクヨミでのライブシーン、迫力のアクション、丁寧なキャラクター描写といった盛りだくさんの内容が話題になっている。集まった学生に向けて、山下監督、ツクヨミでのキャラクターデザインを担当したへちまさん、CG監督の町田政彌さん、CG背景監督の草間徹也さんが制作の裏側を語った。

 山下監督は、「超かぐや姫!」の配信を迎え、「初のオリジナルのタイトルということで、本当に命懸けで作ってきた作品なので、すごく感慨深い」と思いを語った。

 同作は、仮想空間のツクヨミ、アクションシーンなどCGが多く使用されており、CG監督の町田さんは「私のポジションは、監督の変化球にどれだけ対応できるか、という。段取りもあったが、監督から『ここをCGにできませんか』と元々作画でやる予定だったものをCGに変えたいということもあった。通常は、監督に指定されたデザイン、またはデザイナーさんが作ったものを忠実にモデリングする場合が多いが、私たちは、監督の要望を受けて、デザインからCGを作っていったので、通常のCGではないような作り方ができた」と制作を振り返った。また、「監督自身がCGを使う方なので言い訳ができない」とも語り、「そのため、監督にやり過ぎだと言われるくらい、150%で盛ってアイデアを出す。『足りない』と言われたらアウトだと思っていた。現場もそれくらいの熱量でやっていた」と明かした。

 CG背景監督の草間さんは、仮想空間・ツクヨミの街並みや、ライブステージ、戦闘シーンのルック開発、背景などを担当し、「監督の要望に答えながらなんとか食らいついて作成した」と語った。ツクヨミは、京都の街並みをイメージした近未来かつ和風のデザインとなっており、「弊社のスタッフは大学の建築科出身のスタッフが多い。その辺りをかなりこだわって作っているので、説得力のある背景を作れたのではないか」と説明した。

 同作は、CGによる背景を多用しており、その理由について山下監督は「ツクヨミでの合戦シーン(バトルシーン)を描く上で、半径2㎞ほどの広域なステージが必要になった。そのスケールでアクション中にカメラを振りたいとなると、手描きの美術の場合、テクスチャーを描いては貼っていく作業が必要になる。それはさすがに作業的に無理がある。そこで、3Dで背景を作って好きなだけカメラを動かせる状態でアクションを組めば、見たことのないような映像になるんじゃないか」と語り、CGの背景だからこそできるアクションを目指したという。

 山下監督は、「超かぐや姫!」の企画段階で、キャラクター同士のヒューマンドラマを描くこと、自身の強みであるアクションを生かすことを重視したが、「この二つがすごく食い合わせが悪い。基本的にそれを両立させた作品は少ない。その中でどういう舞台だったら両立ができるかを考えた結果、配信者、メタバースというアイデアが出てきた」と説明。ただ、要素や見せ場が多くなることは、制作の上では「無謀」でもあったが、「要は作画、映像全体で、どうバランス取って作っていくか。CGを活用し、新しい手法を使って作っていった」と説明した。

 キャラクターデザインについて話題が及ぶと、ツクヨミに登場する魅力的なキャラクターをてがけたへちまさんは、「重視したことは、引き算を考えないで盛り盛りで案を出すこと」「引くことは後からでもできるので、一旦アイデアを乗せる。キャラクターの魅力の説得力に関わるので、最初から動かしやすさは考えずに盛り盛りでデザインした」とこだわりを語った。キャラクターに説得力を出すため、「根拠のあるデザインにする。衣装などの一つ一つのパーツをこの世にないもので組み合わせてしまうとトンチキになってしまうので、実際にあるファッション、デザインを参考にして考えていました」と説明した。へちまさんは、キャラクターの衣服などをデザインする上では、「たくさん調べ物をして、インプットをして、自分の頭だけで考えない」ことを重視し、説得力のあるキャラクターデザインを生み出しているという。

 スタッフ陣は、さまざまな要素が融合したオリジナルアニメ「超かぐや姫!」に“盛り盛り”のアイデアと、新たな手法で挑んだ。山下監督は、学生たちに向けて「昨今は、既にある原作を映像化することがメインになっていて、それ自体はすごく素晴らしいことだと思います。その中で、オリジナルIPとして作品を作り、良いアニメにするという志を持っている人がいたら、その気持ちを持ったまま、いずれ自分のタイトルを作るための牙を磨いてほしいです。アニメはマンガではありません。マンガではない表現は一体どういうものなのかということを常に考え続けて、そこに価値を見いだすために何をすべきなのかを考える流れが出てくると、すごくうれしいなと思います」とメッセージを送った。

提供元:MANTANWEB

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