中山忍:「ガメラ」は「大きなターニングポイント」 金子修介監督と「ガメラEXPO」に
配信日:2025/11/22 16:08
平成ガメラ3部作の第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年公開)で鳥類学者の長峰真弓役を演じた中山忍さん、同作を手掛けた金子修介監督が11月22日、「ガメラ」シリーズの60周年プロジェクトの一環として有楽町マルイ(東京都千代田区)で開催中のイベント「ガメラEXPO」を訪れた。「ガメラ 大怪獣空中決戦」の1995年のの公開から約30年たち、中山さんは「ガメラ」への思いを「大きなターニングポイントの一つでした」と語った。
中山さんは「ガメラ 大怪獣空中決戦」で、日本アカデミー賞優秀助演女優賞などに輝いた。「15歳でデビューして、女優としてやっていきたかったけど、女優として頑張っていけるのか?と迷いがありました。撮影当時は21歳で、このままやっていけるかもしれない……と勇気や希望をもらいました」と思いを明かした。
金子監督にとっても「強いフィクションを作りたいという思いを実現できた。日本映画の新たな側面を見せることもできた」と平成ガメラ3部作は大切な作品になっているという。
「ガメラEXPO」は「ガメラ」シリーズの軌跡と魅力に迫るイベントで、貴重なプロップやミニチュアが一堂に会する。怪獣造型師の原口智生さんによって復元された平成ガメラ3部作の3体のガメラなどが展示される。
中山さんは、展示物や会場に訪れたファンを見て「懐かしいですね。感謝と喜びで、ありがとうございます!という気持ちになります。色あせないんだなと感じました。監督は当時、『自分たちはオタクじゃない。スーパーオタク集団だ!』と言っていたのですが、受け継がれる情熱を感じました」と感動した様子。
金子監督は「古いプロップも迫力がありました。当時の思い出がよみがえります。大変だったけど、楽しかった」と顔をほころばせた。
この日は「ガメラ 大怪獣空中決戦」の4K HDRドルビーシネマの復活上映を記念した舞台あいさつが丸の内ピカデリー ドルビーシネマ(同)で開催され、中山さんと金子監督が登壇。舞台あいさつで、中山さんは「新しい令和ガメラを作ってください!」と金子監督に猛アピールしていた。中山さんは「やってください!」と背中を押すと、金子監督は「やりますよ!」と宣言した。
ガメラは大映が1965年に公開した特撮映画「大怪獣ガメラ」に登場するカメがモデルの怪獣。地球の危機から人々を守る子供や正義の味方で、円盤状になって回転飛行をする。「大怪獣ガメラ」以降、「宇宙怪獣ガメラ」など「昭和ガメラ」シリーズとして全8作品が制作された。平成ガメラ3部作や「小さき勇者たち~ガメラ~」などもシリーズ展開された。2023年には、アニメ「GAMERA -Rebirth-」がNetflixで配信された。
金子監督、特技監督の樋口真嗣さん、脚本の伊藤和典さんが手掛けた平成ガメラ3部作は、「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)、「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年)、「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(1999年)が公開された。「ガメラ 大怪獣空中決戦」の4K HDRドルビーシネマが復活上映されており、「ガメラ2 レギオン襲来」「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」も復活上映される。「ガメラEXPO」は12月7日まで。
提供元:MANTANWEB











