ソムタム田井のコスプレリポート:アラフィフレイヤーの妖艶“格ゲー”コスプレ ギターを自作
配信日:2025/11/16 19:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のコスプレの祭典として知られる大型イベント「世界コスプレサミット2025(WCS、コスサミ)」に参加していた、「進撃の巨人」の始祖ユミルおよび、「GUILTY GEAR」シリーズのイノに扮(ふん)するアラフィフのコスプレーヤー、mirioさんを紹介する。
会場内の各所で楽しめる写真撮影だけでなく、特設ステージでのコスプレパフォーマンスや街中で実施されるパレードなども好評で、今年も大盛り上がりとなった「コスサミ」。8月1~3日の3日間で約24万7000人ものコスプレファンが集結していたが、その中には複数の衣装を用意し、連日会場に足を運んでいた参加者も大勢いて、mirioさんもそうしたコスプレーヤーの一人。
この度の「コスサミ2025」には、8月2日は始祖ユミル、3日はイノのコスプレで参加し、撮影や交流を満喫していたそうで、取材を依頼したところ、快く写真撮影に応じてくれた。そんな彼女に、それぞれのコスプレのこだわりについて質問すると、始祖ユミルに関しては、衣装の汚れ具合に注目してほしいと話す。
「始祖ユミルは、これまでに何度もコスプレをしたことがある思い入れの強いキャラクターです。彼女の“2000年間の歩み”を表現するために、衣装はくり返し染めて、汚れ加工を蓄積させました。また、汗で化粧が崩れることを考慮して、今回は顔に“影の縦線”を描かずに参加しました」
一方のイノのコスプレでは、露出度高めのタイトな衣装を着こなすべく、体づくりに励んだそうで、それに加えて各種装飾の造形にもこだわったという。
「衣装とギターは自作で用意したもので、特に衣装に関しては質感とシルエットの再現にこだわりました。帽子はつばの広さや高さ、折れ曲がる位置などを忠実に再現したかったので、何度も作り直して。ようやく納得のいく形に仕上がったのがこちらになります」
イノを象徴するアイテムであるギターは、本物を加工して制作した。
「イノの武器であるギターですが、こちらは実在する有名なギターがモデルになっているんです。なので、よりリアルな造形になるように、本物のギターの部品や弦を使って作り上げました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB











