吉岡里帆:「ヒロトに一番“当てられちゃう”役」 夜ドラ「ひらやすみ」“等身大”のよもぎ役を語る
配信日:2025/11/12 23:00
俳優の吉岡里帆さんが、岡山天音さん主演のNHKの夜ドラ「ひらやすみ」(月~木曜午後10時45分)で不動産会社勤務の女性、立花よもぎを演じている。よもぎは仕事熱心で、職場ではエースと言われているが、仕事ばかりの心に余裕のない生活を送っている。ヒロト(岡山さん)とはひょんなことから顔見知りになるが、そのノンキさにイライラすることもしばしばという人物。吉岡さんが、演じるよもぎについて語った。
ドラマは、「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2021年から真造圭伍さんが連載中の同名マンガが原作。29歳のフリーター・生田ヒロト(岡山さん)が、近所のばーちゃん・和田はなえ(根岸季衣さん)から譲り受けた一戸建ての平屋で、山形から上京してきた18歳のいとこの小林なつみ(森七菜さん)と2人暮らしを始めることに。彼らの周りには生きづらい悩みを抱えた人々が集まってくる……というストーリー。
◇原作の魅力は「“あえて誰かに話さないような日常”をマンガで」
原作を読んで、吉岡さんは「舞台となる阿佐ヶ谷に住んでいる人たちの息遣いや、町のリアリティーがマンガの中にもずっと空気感として流れているように感じました」と印象を語る。
さらに、「日々忙しくて、やらなきゃいけないことがたくさんある中で、そういう日常からちょっとだけ解き放ってくれるような。そういうキャラクターたちがたくさん出てくるのが魅力だと感じています。特に主人公のヒロトと、いとこのなっちゃん。この2人の織りなす、“あえて誰かに話さないような日常”をマンガで見せてもらうことで、「ああ、そうだよな。人との関わり合いって、こういうことが大事だよな」と気付かされるというか。この作品の特に好きなところです」とコメントしている。
演じるよもぎは、「等身大で演じられるといいますか、気持ちが分かることがたくさんあります。会社では『いろんなことができて当たり前』と扱われる年齢なんだけど、だからって頑張ってることを認めてもらえるわけでもない。新人の頃は気にかけてもらえていたけど、最近はそういうのもなくなったな、とか。そういうちょっとしたことの積み重ねで疲れていくというか……。『あ、私って本当ずっと仕事ばっかりしてるなあ』っていう感覚はとても共感しながら演じました」という。
また、「よもぎはきっとヒロトに一番“当てられちゃう”役だと思います。自由に自分らしく生きたいんだけど、自分らしさって何だっけって、ちょっと見失っている人。そこに、ヒロトからたくさんエネルギーをもらって、ちょっとだけ変わる。ほんのちょっとだけの変化なんだけど、そこがすごく演じていて楽しかったです」と話している。
視聴者に向けて、「この作品と『夜ドラ』の放送枠は相性がいいなと思っています。仕事を頑張って帰ってきて、『もう正直ドラマとか見られないよ』という人も、15分だけテレビをつけていただけたらうれしいです。ヒロトが“頑張りすぎないコツ”みたいなものを教えてくれると思います。『ひらやすみ』には皆さんと同じように一生懸命毎日を生きている、人間らしいキャラクターがたくさん出てきます。そういう誰かと心を通わせながら、ちょっとだけ癒やされる。そんなふうに見てもらえるとうれしいです」とメッセージを送っている。
◇舞台となる阿佐ヶ谷でファンイベントも
なお、作品の舞台となる東京・阿佐ヶ谷で「夜ドラ『ひらやすみ』ファン・フェスティバル in 阿佐ヶ谷」を11月29、30日(午前10時~午後4時半)に開催。会場はJR阿佐ヶ谷駅南口広場ビーンズ阿佐ヶ谷てくて。作品の巨大キービジュアル前で記念撮影体験や出演者からの会場限定メッセージ、小道具・大道具(ヒロトのバイク、ハリボテの金魚、なっちゃんのマンガ原稿とノートなど)やパネルの展示を行う。また11月15日の「土スタ」(総合、午後1時50分)に吉岡さんがゲスト出演する。
提供元:MANTANWEB











