解説:「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」は止まらない! 特別編集版も話題の「ウルズハント」とは?
配信日:2025/11/03 13:01
アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の10周年プロジェクトの一環として「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」の特別編集版「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-」が、10月31日に劇場公開された。「ウルズハント」について解説する。
◇どんなアニメ?
「ウルズハント」は、「鉄血のオルフェンズ」のスマートフォン用アプリ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG」で配信されたアニメ。同アプリが、2024年1月にサービスを終了することを受けて、第12話「紫電のソラ」の後編で一区切りしたが、“アニメーション映像作品”として展開していくことが発表されていた。シリーズ構成は、ライトノベル「青春ブタ野郎」シリーズなどでも知られる鴨志田一さん。
特別編集版は、全12話を再編集し、新規カットを加えた。長井龍雪監督をはじめとした「ウルズハント」のメインスタッフが再集結した。同時上映は「鉄血のオルフェンズ」の新作短編「幕間の楔(まくあいのくさび)」。
◇どんな話? 「鉄血のオルフェンズ」との関係は?
舞台となるのはP.D.(ポスト・ディザスター)323で、「鉄血のオルフェンズ」で、鉄華団が、ギャラルホルンによるアーブラウ中央議会への政治介入事件を終結に導いた頃にあたる。
火星との開拓競争に敗北した金星は、四大経済圏も興味を示さない辺境惑星で、住人はIDすら持たず、罪人の流刑地として使われていた。金星に浮かぶラドニッツァ・コロニーで生まれ育った主人公のウィスタリオ・アファムは、生まれ故郷の現状を変えたいと願っていた。
ウィスタリオの前に“ウルズハント”の水先案内人を名乗る少女が現れ、コロニーすら買うことのできる莫大な賞金を懸けたレース“ウルズハント”に参加することになる。
◇主人公と主人公機は?
ウィスタリオは、早くに両親を亡くし、若くしてコロニー管理会社・アファム設備の跡を継ぐ。快活で決断力に優れ、金星を観光立国にするという大きな夢を持っている。生駒里奈さんが声優を務める。
主人公機、ガンダム・端白星は、ガンダム・フレームのMS(モビルスーツ)で、ラドニッツァ・コロニーの動力部奥に隠されていた。ウィスタリオの教育係兼世話役のデムナー・キタコ・ジュニアが、亡き祖父から機体の管理を引き継ぎ、人知れず整備を続けてきた。なお、阿頼耶識システムは搭載していない。
◇鉄華団は出てくる?
一部団員が登場する。鉄華団の活躍はウィスタリオの耳にも届いている。モンターク(ギャラルホルンのマクギリス・ファリド)なども登場する。
◇同時上映の「幕間の楔」とは?
クーデリアの護衛任務をやり遂げ、アーブラウ代表指名選挙を巡る戦いの中で一躍名を上げた頃の鉄華団の物語。火星に帰還した鉄華団は組織をより拡大させるため、強行な手口も使いながら、その歩を進めていた。そんな中、団長として慣れない仕事にひとり奮闘するオルガ・イツカの姿を見て、三日月・オーガスたち鉄華団の面々はあることを思いつく。
「ガンダム」シリーズは、外伝などを通して深掘りされることもある。「ウルズハント」を見ると「鉄血のオルフェンズ」の奥深さを感じるはずだ。まだまだ見てみたい物語がある。また、「鉄血のオルフェンズ」関連のガンプラとして今後、「MG 1/100 ガンダムバルバトスルプス」「HG 1/144 ガンダムザガン」「SDガンダム EXスタンダード ガンダムバルバトス」の発売も発表されている「止まるんじゃねぇぞ」(オルガの名ゼリフ)と今後もさまざまな展開が期待される。(阿仁間満/MANTANWEB)
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