天使のたまご:押井守監督×若林和弘 4Kリマスターは「情報量が全然違う」

配信日:2025/10/23 15:00

アニメ「天使のたまご 4Kリマスター」のインタビュー動画に登場した押井守監督(左)と若林和弘さん(c)YOSHITAKA AMANO (c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
アニメ「天使のたまご 4Kリマスター」のインタビュー動画に登場した押井守監督(左)と若林和弘さん(c)YOSHITAKA AMANO (c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ

 1985年に発表された押井守監督の“伝説のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)”「天使のたまご」の4Kリマスター版の押井監督と4Kリマスター音響設計監修を務めた若林和弘さんのインタビュー動画が公開された。4Kリマスター版は11月14日からドルビーシネマ限定で先行公開され、11月21日から全国で順次公開される

 押井監督は「通して観るのは(40年前の制作時以来)きょうが初めて」と語り、「当時何を考えて、どこを失敗したのかを客観的に見られるいい経験」と振り返った。若林さんは「オリジナルのテイストをできるだけ尊重し、忠実に再現したい」という押井監督の要望を受け、ソニーPCLの協力を得ながら、モノラル素材をデジタルツールで分離したと語った。雨音や風の音といった効果音、音楽を一つ一つ再構築し、「出来上がった料理を、材料に分けて、また混ぜる」ような作業だったという。

 約40年前の音を現代のフォーマットに昇華させるまでの過程や、オリジナルと同じ印象にするための苦労があったといい、押井監督が「小屋(映画館)で見て聴いてほしい、情報量が全然違うので」と語った。

 4Kリマスター版は、同作が40周年を迎える2025年に向けて制作されることになった。押井監督による監修の基、35ミリのフィルム原版をスキャニングし、最新技術で4Kリマスター化する。公式パンフレットが、公開劇場で販売されることも発表された。

 「天使のたまご」は、押井監督の初めてのオリジナル作品で、天野喜孝さんが原案、アートディレクションを担当したOVA。限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかのせりふ、異例の長回し、約400カットという通常のアニメ約3分の1という少ないカット数といった禁欲的なスタイルで制作された。1985年にOVAとして発売され、発売記念として期間限定で劇場でも上映された。

提供元:MANTANWEB

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