九条の大罪:真鍋昌平の話題作が柳楽優弥主演、松村北斗共演で実写化 TBSが制作、Netflixで配信(コメント全文)
配信日:2025/10/20 6:00

人気マンガ「闇金ウシジマくん」で知られる真鍋昌平さんの最新作「九条の大罪」が、俳優の柳楽優弥さん主演、人気グループ「SixTONES」の松村北斗さんらの共演で実写化されることが明らかになった。TBSが制作し、Netflixで2026年春に配信する。
「九条の大罪」は真鍋さんが2020年10月から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中のマンガ。「思想信条がないのが弁護士。依頼者を弁護するのが弁護士の使命」と、半グレ、ヤクザ、前科持ちといった厄介な依頼人の案件ばかりを引き受け、道徳を切り離して解決する弁護士・九条間人の姿を描き、累計発行部数は14巻までで400万部を突破している。法とモラルの境界線を問い、これまでタブー視されてきた日常に潜む闇に切り込む物語だ。
柳楽さんが厄介でグレーな案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人を演じ、松村さんは、九条の法律事務所で突然“イソ弁(居候弁護士)”として働くことになった東大卒の若く優秀なエリート弁護士・烏丸真司を演じる。
さらに弁護士とは異なる立場で犯罪者を見守るソーシャルワーカーの薬師前仁美を池田エライザさん、表向きは自動車整備工場の社長だが、裏社会と繋がり九条に厄介な依頼を持ち込む壬生憲剛を町田啓太さん、ある過去から九条と壬生を目の敵にする刑事・嵐山義信を音尾琢真さん、伏見組の若頭・京極清志をムロツヨシさんが演じる。
脚本は「正直不動産」(NHK)などの根本ノンジさん。監督は「花束みたいな恋をした」「カルテット」などを手掛けたTBSの土井裕泰さんで、山本剛義さん(TBSスパークル)、足立博さんも監督を務める。「逃げるは恥だが役に立つ」「流星の絆」(ともにTBS)などの那須田淳さんがプロデューサーとしてNetflixと初タッグを組む。
◇主演・柳楽優弥さん
原作マンガは、フィクションではありながら、ある種のリアリティや生々しさが、すごくある作品です。読み進めながら、「知らぬが仏」と「無知は罪」のあいだを、どこか行ったり来たりするような感覚があって。「悪徳弁護士」とも呼ばれてしまう九条の行動原理や信念は、果たしてどこにあるのか。松村北斗くん演じる烏丸先生と行動を共にするようになって、見えてくる九条、そして九条自身の中に生まれる変化や成長にも注目してもらえたら嬉しいです。信頼する土井監督、那須田プロデューサー、Netflix、共演者の皆さんと新しいチャレンジをすることに高揚感を覚え、僕自身ワクワクしながら取り組んだ作品です。ぜひご期待ください。
◇松村北斗さん
九条先生は危険なカッコよさと隠された強い愛情と漂う寂しさを持ったあまりに愛おしい人でした。撮影が終了した今、僕が演じる烏丸は、柳楽優弥さん演じる九条先生を見つめ続ける役のように感じています。
烏丸を通してそう感じられたことが烏丸というキャラクターの正解だったように思えます。他にも魅力的なキャラクター、そして心に残り続けるキャラクターそれぞれの物語がいくつも出てきます。人物、物語に翻弄されながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
◇監督・土井裕泰さん
ダークサイドに立つ弁護士、柳楽優弥さんと松村北斗さんのバディ、Netflixで世界配信。この時点で、この作品に興味を持たない創り手はいないでしょう。ワクワクするような胸の高鳴りを覚えながら、原作の世界観や空気感をできるだけ再現しつつ、生身の俳優がぶつかり合うことで生まれる映像作品ならではの生々しい情感を大事にしながら撮っていきました。原作同様、柳楽さん演じる「九条」をはじめ、この作品には単純化された人物はひとりも登場しません。誰もが白黒つかない複雑な内面や事情を抱えています。彼らが織りなす人間ドラマを通じて、九条の「大罪」とは、「正義」とは何なのか、一緒にその答えを探す旅をしてもらえたら嬉しいです。手応えは十分にあります。ご期待ください!
◇プロデューサー・那須田淳さん
Netflix髙橋信一さんから、映像化のお話を頂いた頃は、単行本第4巻まででした。原作を読み、コマとコマの間、行間にたくさんのことを想像しました。尽き果てぬ想像は登場人物たちの未来にもおよび、映像化に心燃えました。現実世界とリンクするリアルな社会の闇、どう転ぶかわからない理不尽な世界に、それでも活き活きと生きる原作登場人物たちを見事に演じ仕上がり抜群の俳優陣、その演技は素晴らしく必見の見所です。法とモラルをぶつけ合う弁護士バディ、悪徳弁護士×アウトローたちの裏切り裏切られのサスペンスは型破りで刺激的、ヒリヒリとしたリアリティと涙と感動、没入感満載です! 是非ともお楽しみください!
◇原作者・真鍋昌平さん
実写化おめでとうございます。企画が立ち上がってから数年。製作陣にご尽力いただき、1話目の仕上がりの素晴らしさに、込み上がる思いが抑え切れず泣きました。柳楽優弥さん、松村北斗さんを筆頭に魅力的な役者の方々、監督、演技、脚本、美術、音楽で作り上げた九条の世界を早く視聴者の皆さまと共有したいです。
今の世の中は大きな変わり目で混沌としていて、クリエイターとしてはたまらなく面白い時代ですが、生きていくのはめちゃくちゃしんどいです。大量に流れてくる情報を、疲弊した耳で受け止める日々。大声の多数決の正義に押し潰される真実。立ち位置でひっくり返る善悪。どう生きていくかを問われている時代に、どう生きたいかを探求していくのが「九条の大罪」です。登場人物の呼吸や間合いが、実写でより生々しく届くはずです。是非是非お楽しみに!
提供元:MANTANWEB