ゾンビランドサガ:本渡楓×種田梨沙インタビュー 劇場版は衝撃の連続 ウソでしょ? そんな!?
配信日:2025/10/19 8:01

ゾンビ×佐賀×アイドル×コメディーがテーマのテレビアニメ「ゾンビランドサガ」の劇場版「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」(宇田鋼之介総監督)が10月24日に公開される。佐賀を舞台に、ゾンビになった少女たちによるアイドルグループ「フランシュシュ」の活躍を描くオリジナルアニメで、第1期が2018年10~12月、第2期が2021年4~6月に放送された。2021年10月に“映画化”されることは発表されていたが、約4年の時を経て、ついに公開されることになった。劇場版は、宇宙人(エイリアン)が佐賀を攻撃し、「フランシュシュ」が立ち向かうことになるという衝撃的な展開になるという。源さくら役の本渡楓さん、水野愛役の種田梨沙さんに衝撃の劇場版について聞いた。
◇実はすごく複雑な作品
ーー2021年10月に“映画化”が発表されてから約4年が経過しました。約4年前の発表の際、任侠映画のような実写映像が流れましたが、アニメとして公開されることになりました。
種田さん ちゃんと作っていてよかったです! 「映画、どうなります?」と聞かれる度に、「分かりません」と言い続けた4年間でしたし、安心しました。
本渡さん 実写の任侠映画じゃなくて、フランシュシュの映画でした! 発表の時の映像が実写版でもおかしくないような作り込みだったので、続投できてうれしかったです。
種田さん 実写の任侠映画だったら、役どころによっては出演をお断りすることもあったかもしれませんが(笑)。
ーーテレビアニメ第2期「ゾンビランドサガ リベンジ」の最終回では、最後に宇宙船が攻め込んできたのにも驚かされました。
本渡さん 第2期の最終回の台本をいただいて、最後に「宇宙船が佐賀を攻撃する」と書いてあって、印刷ミスかな? ほかのアニメの台本が紛れ込んだのかな?と思いました(笑)。心が鍛えられて、ある程度のことに驚かなくなっていましたが、さすがにこれはどういうことだろうか?と腕を組んでしまいました。映像を見ると、こんなにお世話になった佐賀をめちゃくちゃにして終わって、これは続ける以外はない!と希望も生まれました。映画化されて、どこを広げるんだろう?と思っていたら、ちゃんとつながっていました。
種田さん ほったらかしで映画が始まってもおかしくなかったですしね(笑)。
ーー劇場版の台本を読んだ感想は?
種田さん 新曲があるのが素直にうれしかったです。劇場でライブを見るのはこれまでにない試みだったので、完成を見る前からずっと楽しみにしていました。
本渡さん これはすごいものが生まれるぞ……と思いました。ウソでしょ? そんな!? ひょっとしてこの流れは……いやいや、ああああ……と全ての展開が面白くて意味があって、うれしいような寂しいような気持ちになりました。喜んでいいのか分からなかったり、涙が止まらなくなったりととても複雑な作品です。一見取っつきやすく笑えますが、全く単純ではないんです。
種田さん 理解するのに、かなり時間が掛かりました。台本を読んでいる時は、絵がないので、想像が追いつかないところも多かったですし、状況を確認しながら収録していました。
本渡さん 宇宙人が来たということは、追い出さなくてはいけないですし、戦います。どうやって戦うのか? 映画を見ると、ゾンビってすごい!となると思います。
種田さん ゾンビならではの戦い方をしているんです。
本渡さん 第1期のオープニングのヒーローのような衣装も出てきます。
種田さん 伏線だったんですよ!
本渡さん 想像以上に佐賀の被害が大きいです。佐賀の懐の深さも感じました。佐賀の中でも壊れない場所もあったり(笑)。
◇たえの覚醒で場が引き締まる
ーー山田たえが覚醒することも話題になっています。
種田さん アニメの収録の前に楽曲のレコーディングがあったのですが、「たえは自我を取り戻します」と聞いていたんです。マンガでたえの過去が描かれていましたが、アニメで三石(琴乃)さんの声が付いたたえの活躍を見られることが素直に楽しみでした。ようやく!ですよね。
本渡さん 自我を取り戻したたえは、ゾンビの時とは雰囲気が随分と違っていて、テレビアニメではさくらも似たような展開があったので、それと通じるような懐かしさもありました。たえの場合はどうなるのか? ぜひ劇場版で見てほしいです。たえをめぐるストーリーなので、新たな発見があります。新しいつながり、関係性も見えてきます。
種田さん かなり深掘りされていますしね。
本渡さん これまでと一味違う展開になっています。
ーー三石琴乃さんが演じるたえの印象は?
本渡さん たえとしてのお芝居は、有無を言わさないような力強さがありました。フランシュシュのほかのメンバーはびっくりするけど、たえとしては一貫していて、格好いいです。たえが仕切るようなところもあって、自然とさくらのお芝居も変化してくるという化学反応もあり、とても刺激を受けました。
種田さん たえは冷静なんです。トラブルが起きると、フランシュシュのメンバーは取り乱してしまい、状況説明を一切しないけど、たえが覚醒したことで、冷静に説明してくれるようになりました。場が引き締まるように感じていました。
◇佐賀に行くと優しい気持ちに
ーーこれまでも数々の驚きの展開がありましたが、劇場版で驚いたことは?
本渡さん さくらが、ゾンビであることを活用するシーンは、すごい!と思いました。「ゾンビランドサガ」のスタッフの方々は本当になんなんでしょうか(笑)。尊敬の意味なのですが、意味の分からない人たちです。
種田さん ゾンビであることがバレた時にどうなるか?ということもこれまで以上に描かれています。ゾンビのアイドルは、佐賀を救えるのか?というところにしっかり焦点が当たっていて、伝えたいことがしっかりとあって、めちゃくちゃなだけでは終わらないんです。ワクワクするシナリオで、改めて驚きましたし、新鮮でした。
ーー「ゾンビランドサガ」はまだまだ終わらない……というファンの希望もあります。今後、挑戦してみたいことは?
本渡さん 三石さんも含めたフランシュシュ全員、宮野(真守)さんと佐賀に行きたいです。全員そろったことはないんです。
種田さん みんなで佐賀に行きたいですね。
本渡さん 佐賀はとにかくいいところなんです。私は10回以上行っていて、気付けば実家よりも行っているかもしれない(笑)。行くたびに、「ゾンビランドサガの声優さんですよね」と声を掛けていただくことがあるのが、本当にうれしくて、老若男女に浸透しているんだなと実感します。佐賀の皆さんのご協力、受け入れてくださる優しさ、温かさを感じていて、大好きです。行くたびに優しい気持ちになります。
種田さん 食べ物もおいしいですし、本当にいいところです。作品を通して私たちも佐賀の魅力をたくさん知りました。聖地巡礼をしながら、観光も楽しめるので、ぜひ行っていただきたいです。
提供元:MANTANWEB