ソムタム田井のコスプレリポート:バニースーツの「アズレン」レイヤー たたずまいも高雄らしさ表現
配信日:2025/10/18 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる大型イベントとして千葉・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2025[夏]」に参加していた、タオぺこさん、終夜蓮(よすがられん)さん、杏野ゆりかさんを紹介する。
ちなみに「ワンフェス」といえば、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できるイベントとして親しまれており、2025年にはついに40周年目に突入。このたびの「ワンフェス2025[夏]」では、「新世紀エヴァンゲリオン」の放送30周年を記念した特別企画“エヴァワンフェス”も実施され、好評を博していた。
タオぺこさんと終夜蓮さんは、「アズールレーン」の人気キャラクター、高雄と愛宕のバニースーツバージョンのコスプレでイベントに参加。ボディーラインがはっきりとわかる衣装だけに、体づくりには入念に取り組んだそうで、そのうえでタオぺこさんは表情やポージングにもこだわったと話す。
「『アズールレーン』の中で一番好きなキャラのコスプレをしました。ゲーム画面や公式絵と照らし合わせながら、表情の作り方を研究して。たたずまいでも高雄らしさを表現できるように、ポージングも練習してきました」
愛宕に扮(ふん)する終夜蓮さんも、こだわったのはポージング……とのことだが、高雄と並んだときにそれぞれの個性が際立つよう、今回は特に“柔らかい雰囲気”の表現に注力したという。
「今回コスプレをした愛宕は“お姉さんキャラ”なので、余裕のあるお姉さんらしいポージングを心がけました。セクシーなだけでなく、包容力もあるお姉さんを目指したので、そう見えていたら嬉しいです!」
ゲーム会社「ニトロプラス」のイメージキャラクター・すーぱーそに子に扮する杏野ゆりかさんは、布面積少なめの衣装を格好よく着こなせるよう、トレーニングに励みつつ、頭まわりの装飾も自作で用意した。
「こだわったのは小道具制作で、特に注目していただきたいのはコスボードで制作した角です。ヘッドホンの邪魔にならないようにコームで固定しています。動いてもズレないように、櫛を1本折り曲げて角に刺して。そのうえで接着剤を使って固めたので、イベント中は最後までズレず、最適な角度をキープできました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB