ソムタム田井のコスプレリポート:ドイツ出身「鬼滅の刃」レイヤー 甘露寺蜜璃の着物コスプレで日本のイベントを満喫
配信日:2025/09/20 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」の規模を拡大した「Ultra aosta!(ウルトラアコスタ)」で撮影、インタビューした、「鬼滅の刃」の甘露寺蜜璃に扮(ふん)するジェニファーさん、「ONE PIECE」ペローナに扮するみんとくんさん、ジュラキュール・ミホークに扮するケバブ兄さんを紹介する。
今回ピックアップしたタイトルをはじめ、「ドラゴンボール」や「呪術廻戦」「SAKAMOTO DAYS」、さらには「ダンダダン」「SPY×FAMILY」「怪獣8号」といった「週刊少年ジャンプ」および「少年ジャンプ+」の作品は、コスプレ界隈でも人気が高く、どのイベントにも大勢の“ジャンプ作品”レイヤーが参加している。
海外から遊びに来たジェニファーさんは、写真撮影だけでなく、ほかの来場者との交流も楽しんだという。
「私はドイツ出身で、ふだんは韓国で暮らしています。今回は日本のコスプレイベントを覗いてみたくて遊びに来ました。お馴染みの隊服ではなく着物を用意したのがポイントで、『このバージョンの蜜璃ちゃんは珍しいですね』と、大勢の方から声をかけていただきました」
みんとくんさんはアイメークとポージングにこだわり、ペローナらしさを表現した。
「下まつ毛が特徴的なキャラクターなので、目の下のメークを濃くにしたり、アイライナーで下まつ毛を強調するなどして、雰囲気を表現しました。ポージングでは“内股”を意識しつつ、傘の持ち方にも気をつけて、さまざまな立ち姿を再現してみたり。ミホークとふたりで撮影するときは、身長差を活かしながら仲良しな感じも出したかったので、体や顔の向きなどに気をつけました」
ケバブ兄さんはメークの練習に加え、トレーニングにも励み、納得のいく形に体を仕上げてきたと話す。
「今回のコスプレでこだわったポイントはメークと筋肉です。メークに関しては、いかに渋く、格好よく、キャラクターを表現できるか……ということを意識して。そのうえで、ちゃんと自分の顔で再現できるようにしっかり練習もして、こちらの形に仕上げました。そして、もうひとつのこだわりである筋肉ですが、こちらは私自身がいちばん自信をもって取り組んでいるところでもあります。上着を脱いでいるキャラのコスプレをすることが多いので、せっかくならシリコンの筋肉スーツに頼らず、自分自身の筋肉でスタイルを再現したいと思い、鍛え上げてきました。これからも筋肉を活かしたコスプレに挑戦したいので、日々精進します!」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB