YAIBA:新作テレビアニメ 令和を舞台に新たな展開 撫子活躍の裏側 シリーズ構成・待田堂子インタビュー
配信日:2025/09/20 9:31

「名探偵コナン」などで知られる青山剛昌さんの剣劇アクションマンガ「YAIBA」の新作テレビアニメ「真・侍伝 YAIBA」(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半)。原作者の青山さんがシナリオを完全監修し、完結から約30年の時を経て名作が令和によみがえった。「進撃の巨人」(Season1~3)、「SPY×FAMILY」などで知られるWIT STUDIOがアニメを制作し、迫力あるアクションシーンや、令和を舞台にストーリーを再構成したテンポのよい展開が話題になっている。シリーズ構成を担当する待田堂子さんに制作の裏側、新作の魅力、クラマックスに向けた見どころを聞いた。
◇ブレないために細心の注意 青山剛昌のシナリオ修正を頭にたたき込む
--「YAIBA」の原作の印象、魅力を感じるところは?
とにかく真っすぐな少年マンガの王道ですよね。とりわけ真のサムライになるという熱い思いを胸に抱く刃と、力を欲する故に鬼になった鬼丸はもちろんのこと、ただただ可愛い女の子ではなく、筋が通った強さが垣間見えるヒロインさやか。3人ともとても魅力的だと思いました。武蔵、小次郎、十兵衛などの剣豪をはじめ、敵方のキャラクターもそれぞれに個性が際立っていて、大勢のキャラクターの描き方が、青山先生、さすがだな……と思いました。
--新作テレビアニメでは、舞台が現代となり、ストーリーの順番を入れ替えるなどスピーディーな展開となっている印象です。シリーズ構成を手がける上で大切にしていること、意識していることは?
原作を多少アレンジさせていただいたところもありますので、ストーリー、設定、キャラクターがブレていないか……そこにはかなり気を使いました。その上で、お忙しい中、青山先生がシナリオを監修してくださいました。修正箇所を頭にたたき込んで、次に生かそうと常に思っていましたね。また、先生から戻って来たシナリオに、先生のアイデアが書き込まれている時があるのですが、しかも絵入りで! これには感激しました!
◇撫子のオリジナル展開、巌流島回の裏側 最終回は?
--原作で1話のみの登場だった大和撫子が刃の仲間になり、共に旅をするアニメならではの展開がファンの間でも話題になっています。この展開となった経緯は?
撫子については蓮井隆弘監督のアイデアです。展開の変更については、やはり連載マンガをアニメ化する際に、この話をどこで終わらせてどう次週につなげるのか……が重要になってきますし、魅力的なキャラクターを早く登場させたい……という思いもありました。
--脚本を担当した回で印象に残っていることは?
どれも皆、印象に残っているのですが、やはり前倒しした巌流島の回(第7、8話)でしょうか。原作ではもっと後の話なので、刃の剣をはじめとしてお話に齟齬(そご)と不自然さがないように注力しました。またオリジナルに関してはセリフもキャラがぶれないように、そこだけ浮かないように努めました。
--制作の中で楽しさや喜びを感じる瞬間は?
自分が書いたシナリオが多くのスタッフの作業を経て、また声優さんに声を、音響スタッフに音楽を吹き込んでいただき、完成したものを見る瞬間です。
--「真・侍伝 YAIBA」ならではの魅力は?
なんといっても熱い少年マンガと迫力のある剣劇です。見てくれているちびっ子たち、もちろん大人たちにも、元気を与える作品だと思っています。
--クライマックスに向けた見どころを教えてください。
ようやく龍神の玉を手に入れた刃は、鬼丸と対峙(たいじ)します。果たして、その勝負の行方は!? そして2人の前に姿を現した新たな敵とは!?
提供元:MANTANWEB