アニセカ小説大賞:大賞受賞作のアニメ化プロジェクト始動 佐藤順一が総監督 NAGOMI制作 追放された姫が幸せを掴むラブロマンス
配信日:2025/09/17 14:51

ツインエンジン、ストレートエッジによる文芸賞「アニメで世界へ!小説大賞(アニセカ小説大賞)」の授賞式が9月17日、東京都内で行われた。受賞作品のアニメ化、書籍化を確約する公募の文芸賞で、応募総数約6000作品の中から大賞に選ばれたぷりさんの「【私のおふるで悪いんだけど】とお母様(ヒロイン)に取り巻きを押し付けられ、嫁いだ辺境でも嫁扱いされませんが、おかげで自由に生きれます!」のアニメ化プロジェクトが始動した。スタッフが発表され、「美少女戦士セーラームーン」「おジャ魔女どれみ」「ARIA」などを手がけてきた佐藤順一さんが総監督を務め、2024年に設立した新鋭スタジオのNAGOMIが制作することが分かった。
同作は、実母の王妃により王宮を追われたお姫様が、追放先の辺境で幸せを掴むラブロマンス。不遇な状況の中でも魔法を宿したぬいぐるみと共に困難を乗り越えていく軽快なストーリーと心温まる世界観が高く評価された。
ぷりさんは「この度は栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。大賞のご連絡をいただいた時には、思わず息を飲んで口元をおさえました。素直にうれしいという気持ちと、こんな良いことが起こるなど、なにかの間違いでは?としばらくは夢の中にいるようでした。アニメではキャラクターの動作やセリフ、何気ない風景は瞬時に過ぎ去って行きます。いずれアニメ化された際には、そのひとつひとつに込められる工夫や思い、原作との違いを、原作者・視聴者の両方の視点から楽しみたいという夢を今は胸に抱えています。そのためにも、『おふる』に関わってくださる全ての方と手を取り合い、私も精いっぱい頑張って参りますのでどうぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。
佐藤総監督は「ぷり様、アニセカ大賞受賞おめでとうございます。この作品を書かれるにあたっての工夫や、大切にされていることなどを聞かせていただき、我々が通常考えているルートとは違うアプローチや考え方に、とても刺激をいただきました。作品が発表されれば、きっとたくさんの方が読んで、主人公たちや変な……失礼、かわいいキャラクターたちのファンになってくれることでしょう。アニメ化ということで、不安もあるかと思いますが、より面白い作品にするために、アニメスタッフとともに力をあわせて頑張りましょう。皆様も、どうぞ期待してアニメお披露目の日をお待ちください」と話している。
同大賞では、夏目ナナセさんの「ダンジョンすみっこぐらし~実力無自覚系配信者を世間は必死で探し出す。早くダンジョンから出てきて!?~」、宮前葵さんの「美貌の少年の家庭教師をしていたらイケオジ侯爵にプロポーズされたんですが?」が特別賞に選ばれた。2作品は書籍化され、実業之日本社から2026年に刊行される。
提供元:MANTANWEB