解説:「機動戦士ガンダム サンダーボルト」 ダリル搭乗機 中身はザクのパーフェクト・ガンダム
配信日:2025/09/15 13:01

太田垣康男さんのマンガ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」が“あと2話”で完結し、約13年の連載に幕を下ろすことが話題になっている。アニメ化、ガンプラ化もされた人気作で、MS(モビルスーツ)のデザインが魅力の一つになっている。ジオン公国軍側の主人公のダリル・ローレンツが搭乗してきた代表的なMSについて解説する。
◇サイコ・ザクのために四肢を義肢化
同作は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で2012年に連載をスタート。一年戦争のサンダーボルト宙域での地球連邦軍とジオン公国の戦い、一年戦争後のジオン残党軍、連邦、南洋同盟の戦いなどを描いている。9月26日発売の同誌20号で最終回を迎えることが発表されている。
ダリルの代表的なMSはサイコ・ザク(リユース・P・デバイス装備高機動型ザク)だ。リユース・P・デバイスを高機動型ザクIIに搭載した機体で、パイロットの脳から発信される電気信号をMSの駆動系に伝達して機体制御を行う。性能をフル活用するには、パイロットの四肢を義肢化する必要がある。ダリルは両足が義足だったが、戦いで左腕を失う。残った右腕も切断して、サイコ・ザクのパイロットとなった。
大型ブースターによって高い機動性を実現し、サブアームを搭載しているのも特徴だ。武装はビーム・バズーカのほか、ジャイアント・バズ、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、シュツルム・ファウスト。
◇ブラウ・ブロとドッキング!
パーフェクト・ガンダムもダリルの代表的なMSだ。「プラモ狂四郎」のパーフェクトガンダムと違って「・」はない。実は、全くの別もので、パーフェクト・ガンダムの中身はサイコ・ザクMk-IIだ。ガンダムの装甲で偽装、改修した機体で、見た目はガンダムそのもの。
ダリルはルナツーに侵入し、ブラウ・ブロを奪う。パーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロがドッキングしたのにも驚かされた。
ダリルの宿敵で、地球連邦軍側の主人公のイオ・フレミングは、ニュータイプのリリー・シェリーナとチームを組んでパーフェクト・ジオングに搭乗。ダリルのパーフェクト・ガンダムと激突した。ジオン残党のガンダム、連邦のジオングが戦うという熱い展開も話題になった。
「サンダーボルト」は、「ガンダム」シリーズを知るファンほど「そうきたか!」と驚かされる仕掛けがある。どんな結末を迎えるのか、最後まで注目してほしい。
提供元:MANTANWEB