鬼滅の刃:豪華“鎹鴉”声優集結 鳴き声披露 収録秘話も 速水奨「鴉のごとく食い散らかしますよ!」 堀江由衣は猗窩座に「カッコイイ」
配信日:2025/09/08 18:31

吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作劇場版「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」の舞台あいさつ「公開御礼舞台挨拶・鴉」が9月6日にTOHOシネマズ 新宿(東京都新宿区)で行われ、鎹鴉(かすがいがらす)を演じる山崎たくみさん、石見舞菜香さん、中尾隆聖さん、釘宮理恵さん、堀江由衣さん、堀内賢雄さん、速水奨さんら豪華声優陣が集結した。鎹鴉は、鬼殺隊の隊士に1羽ずつ割り当てられ、任務の伝令をする鴉(からす)で、舞台あいさつでは、声優陣が個性豊かな鳴き声や印象的なセリフを披露。収録秘話も語られた。
イベントには、竈門炭治郎担当の鎹鴉役の山崎さん、我妻善逸担当の雀を演じる石見さん、不死川玄弥担当の鎹鴉を演じる中尾さん、時透無一郎担当の鎹鴉を演じる釘宮さん、甘露寺蜜璃担当の鎹鴉を演じる堀江さん、不死川実弥担当の鎹鴉を演じる堀内さん、お館様こと産屋敷耀哉の使いの鎹鴉を演じる速水さんが登場した。
山崎さんは、この日の登壇の感想を聞かれ、「多分、僕が一番驚いています。最初始まった時はこんなことになるとは思っていなくて。収録が進むにつれて、このようなベテランたちが次々と鎹鴉に決まっていって……。きょうは僕のほうが(ご登壇の皆さんより)若手です!」と笑いを誘った。シリーズ初期から参加している石見さんも「本当に素晴らしい先輩方に囲まれて、こうやって鬼滅の刃の舞台あいさつに立てると思っていなかったので、ドキドキしています」と豪華な顔ぶれに感激しきりだった。
中尾さんが「まさか鴉で登壇するとは、と、びっくりしています。やっと鬼滅の刃に参加することができてうれしいです」と笑顔を見せると、「刀鍛冶の里編」から参加の釘宮さんは「まさかこの作品で登壇させていただくとは、想像だにしていなかったのですが、実は1年以上前からお話をいただいていて、(スタッフの)皆様の並々ならぬ熱い思いを感じています」と明かした。堀江さんは「先週の猗窩座たちの舞台あいさつ(公開御礼舞台挨拶 参)が、とても感動的で盛り上がったとSNSで見て、その次に鴉の舞台あいさつで立つこととなり、皆さんを泣かせられるかな……?と心配でしたが、ここにいるベテランの先輩方に任せようと思いました」とユーモアたっぷりに話した。
堀内さんは「やっと出演が決まり喜びが隠せないですね」と、感慨深げ。速水さんは「きょうはドレスコードが黒ということで、シックに決めてきました。鴉のごとく食い散らかしますよ!」と、意気込んだ。
収録の話題となり、演じる際の心構えや収録で記憶に残っていることを聞かれた山崎さんは「一番最初の収録の時、最初はみんなで収録していたのですが、テストの後に“たくみさんだけ別録(ど)りです”と言われて、その後はずーっと一人でカァカァ言ってました」とユーモアを交えて収録を振り返った。石見さんは「善逸の雀は“チュン”しか言わないので、かなり印象的なキャラ作りをしました。最初はSEのような感情の分からない雀という感じで演じたのですが、チュン太郎がすごく表情豊かに善逸につっこんだりするので、だんだんと今のような喜怒哀楽のはっきりした可愛らしい雀を、スタッフの皆さんと作りあげていきました」と回顧。
中尾さんはオファーを受けた時の気持ちを問われると、「スタジオにいた時間が一番短い現場でした」と驚きのエピソードを明かした。続けて堀内さんは「僕も、セリフとしては一言だったんですが、(こういった役柄の中では)今までで一番時間がかかりました! 何度もテークを重ねたので、出来上がって反響を聞いて、“これは鴉を制したんじゃないか!?”と思いました」と話し、笑いを誘った。
無一郎と蜜璃担当の鎹鴉は「刀鍛冶の里編」からの登場となったが、釘宮さんは「セリフから無一郎を好きな雰囲気を感じたので、そのイメージで準備していったのですが、現場で(無一郎を)もっともっと好きになってください!と言われて、もっと好きだし、もっと無一郎以外は好きじゃないといった感じで、激しいキャラクターなのだなと、汗だくになりながら頑張りました!」と収録の裏側を明かした。堀江さんは「鴉役が人生で初だったので、まずは山崎さんの鴉を参考にさせてもらって、さらに、メスの鴉だとどんな感じなのだろうと、今度は(釘宮)理恵ちゃんを参考にしました。しっかりと日本語をしゃべるんだということと、蜜璃ちゃんの鴉ということで、おっとりした雰囲気を出すことを意識しました」と語った。
「柱稽古編」でその落ち着いたたたずまいが話題となったお館様の使いの鎹鴉について速水さんは「鴉の役をやるということで、鴉の練習をすごくやりました。でも、スタジオに行ったらカァのカの字もなくて。全く鴉味のない収録でした」と明かした。
「無限城編 第一章」の話題になると、石見さんは「善逸の成長具合が感じられて、劇場で見られたことが本当にうれしい」と感慨深げに語った。中尾さんも「あっという間の2時間半で、劇場で見てほしい作品。一人一人のキャラクターも良く出ていて、それぞれの役者が画(え)のクオリティーにあわせた素晴らしいお芝居をしていました」と話した。釘宮さんも「本当にすさまじい作品なんだと、心から感じました。役者の芝居と画の美しさと音楽の素晴らしさと、何もかもが合わさっての総合芸術だなと感じました。こんな作品に関わることができて、なんて幸せなんだろうと思いましたし、これを劇場で見られる皆様もなんて幸せな時間を得られるんだろうと、胸が熱くなりました」と感激した様子。
堀江さんは「もったいなくて、原作を途中までしか読んでいなかったのですが、今回映画を見て、猗窩座、これはカッコイイなと思いました」と語った。堀内さんも「まず画が素晴らしく、それに負けないくらいのテンションで役者はセリフを言わなければならない。それを見事に乗り越えた役者たちも素晴らしい。そして、人間って何だろう、正義って何だろうとすごく感じることができ、感動しました」と熱く語りトークは大いに盛り上がった。
イベントの最後には、鎹鴉たちを代表して山崎さんが「会場の皆さん、そしてライブビューイングの皆さん、今日は本当にありがとうございました。鴉として携わっている我々も、この映画の素晴らしさに本当に感動しています。皆さんとともに、まだまだ楽しみたい」とメッセージを送った。
提供元:MANTANWEB