バンダイホビーセンター:プラモ新工場で効率化、増産目指す ミュージアムお披露目
配信日:2025/08/20 16:17

BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)のプラモデル生産工場・バンダイホビーセンター新工場(静岡市)内にミュージアム「BHC PDII MUSEUM」が9月2日にオープンする。ミュージアムのオープンに先駆けて、報道関係者向けに新工場とミュージアムの内覧会が開かれた。新工場は、より安定した生産体制を確保することを目的に、バンダイホビーセンター本館に近接する敷地約1万4724平方メートルに建設された。この日、お披露目されたミュージアムは「プラモデルの価値のデザイン」をテーマに、新工場の見学や“自分だけのプラモデザイナー体験”を楽しめる。
バンダイスピリッツは、これまでも2020年12月にバンダイホビーセンター新館の稼働を開始し、プラモデル生産機能の強化を図ってきた。新工場は7月24日に稼働を開始し、2026年度の新工場の本格稼働時には、2023年度比約35%の増産が可能になる見込み。同社独自の多色成形機が1.5倍になるのに加え、省人化を進め、生産、出荷体制を効率化するという。
人気アニメ「ガンダム」シリーズのガンプラ(プラモデル)の人気商品は、入手困難になることもある。増産に期待するファンも多く、同社の榊原博代表取締役社長は「世界中のプラモデルファンにより多くの商品をお届けしたい」と力を込めた。
ミュージアムのエントランスには、実物大ガンダムサイズのガンプラのモニュメントを展示する。同社の50年以上におよぶプラモデル製造で培ったノウハウやこだわり、製品のクオリティーを支える最新技術を紹介し、ものづくりを学べる。ラボラトリーエリアでは、来場者がプラモデザイナーになりきって、プラモデルの形や色、パッケージなどをデザインできる。“体験”に重きを置いているようで、同社のホビーディビジョンの高橋誠GMは「お子様から大人までものづくりの楽しさを体験していただければ」とアピールした。
提供元:MANTANWEB