鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎:劇場版アニメが舞台化 鈴木拡樹が鬼太郎の父役 水木は村井良大 乃木坂46岡本姫奈も ビジュアル公開
配信日:2025/08/08 17:00

故・水木しげるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が舞台化され、「舞台『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』」として、2026年1~2月に東京、大阪、佐賀で上演されることが分かった。俳優の鈴木拡樹さんが鬼太郎の父、村井良大さんが水木を演じるほか、アイドルグループ「乃木坂46」の岡本姫奈さん、沢海陽子さん、しゅはまはるみさん、岡内美喜子さんらが出演することが発表された。鈴木さんが鬼太郎の父、村井さんが水木に扮(ふん)したティザービジュアルも公開された。
ミュージカル「黒執事」、ミュージカル「薄桜鬼」などを手がけた毛利亘宏さんが脚本を担当し、舞台「文豪ストレイドッグス」「ワールドトリガーthe Stage」などの中屋敷法仁さんが演出する。劇場版アニメ「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」の音楽を担当した川井憲次さんが舞台でも音楽を手がける。東京・サンシャイン劇場で2026年1月9~25日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで1月29日~2月1日、佐賀・鳥栖市民文化会館で2月7、8日に上演される。
鬼太郎の父役の鈴木さんは「2023年に東映アニメーション制作で公開された映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』が舞台化することになりました。今作に関わることができてすごくワクワクしています。鬼太郎の父役を演じるので、バディーのような存在になる水木と演じるシーンはどれも楽しみです。個人的にも、水木役の村井良大くんとの共演が久しぶりなので、それもとても楽しみです。2人の活躍だけではなく、今作のもつ怪奇ホラーやサスペンスだけではない独特な世界観、謎に包まれた村の人々の違和感など、魅力的なところにこだわってお客様にお届けしたいと思います。ご観劇まで、楽しみにお待ちください」とコメント。
水木役の村井さんは「今回、舞台『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』に出演させていただくことを光栄に思います。映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』を見て、子供の頃から知っている鬼太郎がどう誕生したのかを初めて知り驚きました。そして、水木の戦争体験や上に立つ人間に持つ嫌悪感など、さまざまな部分が重なって水木が魅力的な人物になっているのだと感じました。映画のファンの方々にも認めてもらえるような自分らしい水木像を創れるように精進いたします。久しぶりの共演となる鈴木拡樹くんとは、良い作品が創れるように現場でいろいろとお話しして関係性を深められたらと思います。映画では激しいシーンが多く、それを舞台上でどう表現していくのか、僕自身も今からとても楽しみにしております」と話している。
毛利さんは「このプロジェクトに参加できることを心から幸福に感じています。世の中はさまざまな問題にあふれています。そのことを考え始めるととても胸がいたくなったり、己の無力を痛感します。この作品の登場人物たちもきっとそう。この作品の根底に流れるのは人間の罪であり業です。人間は有史以来ずっと愚かなことを繰り返してきました。止めることも改めることもできない……。己の業に振り回され続けます。でも、でも!そんな中でも生き続ける。強く……。皆さんにこの作品に描かれた人間と人ならざるものの厳しくも優しいまなざしをお伝えできれば幸いです。脚本家として全身全霊をかけて臨みたいと思います」と語っている。
中屋敷さんは「夢ではありません。これは現実です。映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』が、ついに舞台の上に降臨します。スクリーンに描かれた闇と情念が、俳優たちの肉体を通して、いま生々しく立ち上がろうとしています。いち観客として心震わせたあの世界に、今度は演出家として飛び込む。これ以上に刺激的なことがあるでしょうか。胸の高鳴りが止まりません。鈴木拡樹さん、村井良大さんをはじめとする、経験豊かな出演者陣。そして脚本は、演劇界の毛利亘宏さん。さらに音楽には映画から世界線をつないでくれる川井憲次さん。この顔ぶれが紡ぐ、新たなる誕生譚に、どうかご期待ください。この物語は、ただのホラーでも、ただの悲劇でもありません。闇は深く、絶望は凍るほど冷たい。けれど、その奥底で、確かに脈打つ小さな希望の光。それを、お客様と劇場で体感できたらと思います。どうかあなたも、ご自身の五感すべてを預け、深く、深く、この世界に潜ってきてください。劇場でお待ちしています」とコメントを寄せている。
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木さんの生誕100周年を記念して2023年11月に公開された。「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版が公開されるのは、テレビアニメ第5期の劇場版として2008年12月に公開された「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」以来、約15年ぶりとなった。鬼太郎の父(かつての目玉おやじ)と水木が主人公で、“鬼太郎の父たちの物語”が初めて語られた。「第47回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。327カットをリテークし、再ダビングした“真生版”が2024年10月に公開された。
提供元:MANTANWEB