ソムタム田井のコスプレリポート:「SAKAMOTO DAYS」大佛 素材&大きさにこだわり 電動丸ノコを自作
配信日:2025/08/03 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のアニメイベント「AnimeJapan 2025」で撮影、インタビューした、「SAKAMOTO DAYS」の大佛(おさらぎ)に扮(ふん)するりんごさんと、やんやんさん、神々廻(ししば)に扮する水瀬アレルさんを紹介する。
1~3月にテレビアニメ第1クールが放送され、コスプレ界隈でも扮するレイヤーが徐々に増えてきている「SAKAMOTO DAYS」。7月から第2クールがスタートし、原作でも人気の高い“ORDER”のメンバーが続々登場していることから、この夏は「SAKAMOTO DAYS」レイヤーがさらに増えることが予想される。
りんごさんは大佛のコスプレをするにあたり、彼女の武器である電動丸ノコも自作で用意した。こちらは造形だけでなく、その大きさにも独自のこだわりがあるという。
「大佛ちゃんは『SAKAMOTO DAYS』がアニメ化する前から大好きなキャラクターだったので、どうしてもこのタイミングでコスプレをしたくて。衣装はすべて自作で用意したもので、ヴェールは原作の雰囲気を忠実に再現するために、生地や色味にこだわって制作しました。電動丸ノコはかまえたときに格好よく見えるように、やや大きめのサイズで作成したのですが、軽い素材を使っているので、重さを気にせずに自由にポーズを取れるようになっています」
同じく大佛に扮するやんやんさんは、キャラの独特の雰囲気を表現するべく、表情や仕草の再現にこだわったと話す。
「大佛は、見た目はクールでミステリアスな女の子ですが、かなりマイペースかつ幼い一面もあるところが魅力的なキャラなので、撮影時にはそうした内面も感じ取ってもらえるような表情を意識しました。次に大佛のコスプレをするときは、電動丸ノコの刃の部分が回転するように改造して。豪快な戦闘スタイルを再現した写真も撮っていただけるようにしたいです」
水瀬アレルさんは傷メークにこだわりがあるそうで、アニメに寄せるのではない、独自のメーク方法で顎の傷を再現した。
「神々廻はシンプルなビジュアルのキャラクターなので、“アニメのキャラ”としてではなく、実写化したときの姿を想像してコスプレをしました。特徴的な顎の傷にはタトゥーシールを採用して。透過を薄くすることで地肌に馴染ませて、古傷感を出してみました。テレビアニメの第2クールが始まり、神々廻はさらに活躍するので、コスプレ界隈でも彼の人気が上昇することが今から楽しみです!」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB