星つなぎのエリオ:「宇宙兄弟」と夢のタッグ 小山宙哉の描き下ろしビジュアル 名シーン収録の特別映像も
配信日:2025/07/31 17:00

ディズニー&ピクサーの新作劇場版アニメ「星つなぎのエリオ」(8月1日公開)と小山宙哉さんの人気マンガ「宇宙兄弟」がコラボすることが分かった。「宇宙兄弟」は、幼い頃から宇宙に憧れ、2人で宇宙飛行士になる夢を抱いた兄弟のムッタとヒビトが登場する作品。作者の小山さんが「星つなぎのエリオ」の主人公エリオが星空を見上げる姿を描き下ろした特別ビジュアルが公開された。
小山さんによる描き下ろし特別ビジュアルには、「宇宙兄弟」の名ゼリフであり、「星つなぎのエリオ」で描かれるメッセージとも重なる「我々は孤独だ。だが、一人ではない」という言葉が添えられ、子供の頃から宇宙への夢を追い続けるムッタとヒビト、自分を理解してくれる“誰か”がこの広い宇宙のどこかにいるはずと思いをはせるエリオが美しい星空を眺めている姿が描かれている。「星つなぎのエリオ」の印象的なシーンと、「宇宙兄弟」の名シーンが収録された特別映像もYouTubeで公開された。
小山さんは、特別ビジュアルについて「3Dの世界にいるエリオを、宇宙兄弟と同じマンガタッチで平面化したことで、並べてみた時の馴染の良さと親近感をより感じる一枚になりました。違う世界のキャラクターたちが同じ一つの月を見ているという構図はとても夢があって楽しみながら描けました」と話している。
「宇宙兄弟」に登場するエディの言葉「我々は孤独だ。だが一人ではない」については「『宇宙兄弟』でエディというキャラクターが自らの置かれた状況から発した言葉ですが、遠くで聞いている誰かに届く言葉にもなってほしいという思いはありました。今回のコラボ絵と組み合わさることで、より多くの人に伝わるのではないかと思っています」と語っている。
ピクサー作品については「好きな作品がたくさんある中で、『モンスターズ・インク』や『ウォーリー』はお気に入りです。人間キャラクターはもちろん、モンスターやロボットなどの感情までも、動きや表情からちゃんと伝わってくるということが、素晴らしいと思っています。“マイク”のように目が一つしか無くても喜怒哀楽がわかる……!と、勉強しながら楽しんでいます」と話している。
「星つなぎのエリオ」は、一番の理解者の両親を失い、寂しさを抱えていた宇宙が大好きな少年エリオが主人公。エリオはこの広い世界のどこかには、きっと“本当の居場所”があるはず……と思いをはせていた。その切ない願いが届き、星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれる。そこで出会ったのは、同じように孤独なエイリアンの少年グロードンだった。心を通わせる2人の前に“星々の世界”を揺るがす脅威が迫る。救うカギは、孤独な2人が交わした“ある約束”にあった……というストーリー。
監督は「リメンバー・ミー」(2017年)でストーリーアーティストを務めたマデリン・シャラフィアンさんと、「私ときどきレッサーパンダ」(2022年)で監督を務めたドミー・シーさん、「リメンバー・ミー」で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナさんの3人が務める。
「宇宙兄弟」は2007年に「モーニング」(講談社)で連載を開始し、2011年には第56回小学館漫画賞(一般向け部門)、第35回講談社漫画賞(一般部門)をダブル受賞した大ヒット作。幼い頃、宇宙飛行士になる約束をした兄弟が異なる運命を歩んでいたが、宇宙を目指す……というストーリー。7月23日に最新45巻が発売され、次巻で完結することが発表されたことも話題になっている。
提供元:MANTANWEB