水中雅章×川島零士:「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」インタビュー(2) 互いの魅力 もし猫になるなら?
配信日:2025/07/06 7:02

インタビュー(1)の続き。「月刊コミックガーデン」とマンガサイト「マグコミ」(共にマッグガーデン)で連載中のホークマンさん原作、メカルーツさん作画の猫マンガが原作のテレビアニメ「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」が、7月7日からテレビ東京、BSテレ東、アニマックスほかで順次放送、ABEMAプレミアムでは7月6日から先行配信される。20XX年、猫に触れた人間を猫に変えてしまうウイルスが突然現れたことにより“ニャンデミック”が発生した世界を舞台に、人類が猫に触りたい誘惑にあらがい、猫だらけの世界を生き抜こうとする……というストーリー。水中雅章さんが記憶喪失の猫カフェの店員で、記憶喪失ゆえに素性が謎に包まれているクナギ、川島零士さんが元陸上部の忍者かぶれの大学生で、猫化寸前のところをクナギに救われるアラタを演じる。スタッフもキャストも猫好きが集まっているという同作の収録の様子や、お互いの印象について聞いた。
◇真摯すぎる水中雅章 川島零士に触発される
--お互いの声優としての印象や魅力を感じるところは?
川島さん 水中さんは本当に真摯(しんし)に向かっているなと毎回思います。最初に出会った作品では、水中さんはクールなイケメン役で、耳元でささやかれるシーンで僕は「ハァン……!」となって(笑)。馬力もすごくある方なので、この「ニャイト~」はすごいことになるぞ!と思いました。一撃で喉を破壊したこともあるじゃないですか?
水中さん 破壊したね。出なくなっていたね。
川島さん すげーっ!て。
水中さん 終わってもいいと思って出しているんですけど、いざ終わると焦るんですよね。(上田)麗奈さん(カオル役)に心配されてたもん。
川島さん 「ニャイト~」の作品の緊張感を出すために体も喉もなげうっていて。
水中さん いや、みんなそうなんですよ。
川島さん あと、「今の滑舌、大丈夫だったかな」「こういうニュアンスにちゃんと聞こえたかな」とか周りの人に聞いて、客観的に聞こえる音にまでこだわられてやっていて「真摯だ、水中さん!」と思いました。
水中さん ありがとうございます。零士くんは、最初に出会った作品ではクズ人間役で、そのクズ人間をすごく上手にやっていたんですよね。それで、今回のアラタ役は良い子の役だなと思って。零士くん自身も人柄がすごく良くて、コミュニケーション能力もすごく高いし、ちゃんと周りも見ている方で、そこの気遣いもお芝居にすごく出ているなって分かるんですよね。だから今回のアラタのような弟キャラがすごくバッチリハマっていて、零士くんの魅力がふんだんに出ているなと思います。僕は、声優本人が出せる個性もあると思っているので、零士くんから学ぶところもすごく多いです。こういう方がいるとサボれないなと。サボるつもりもないですけど、触発されます。そのままでずっといてほしいなって。
川島さん あざっす! うれしいっす!
◇もし猫になっちゃったら?
--もし、ご自身が「ニャイト~」の世界で猫になってしまったとしたら、どんな猫種になりそうでしょうか。
川島さん 僕は、長毛のすっごいモフモフの子になりたいですね。猫側になったからには、人が触らざるを得ないような、理性が弾けとんで思わず触っちゃうようなアイドルみたいな可愛い子になって人類を滅ぼします。
水中さん (笑)。俺は短毛がいいな。毛づくろいとかラクそうだし、皮膚トラブルなさそうじゃない?(笑)。毛色は黒と白が混ざっているのがいいですね。ちょっとオシャレに「ここの黒の毛の部分がハートマークになってる!」みたいなのがいいですね(笑)。
--最後に作品の見どころを教えてください。
川島さん 猫の豆知識を紹介するコーナーもありますので、毎週猫への愛情が深まってしまうのだろうなと思います。どんどん猫について詳しくなって、どんどん猫のことが気になって、どっぷりハマっていっちゃうような作品になっていると思いますので、楽しみにしていただければと思います。
水中さん みんなが真面目に生き抜いているがゆえにギャグになっているところが、この作品の面白いところかなと思います。その中に猫ちゃんの可愛さもあるし、ドラマもあるんですよね。人は死なないんですけど、どこか悲しくなっちゃうところもあるんです。没入感がすごいので、見ている方もこの世界の住人になったように感じられると思います。ぜひ集中して楽しんでほしいなと思います。
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