見上愛:アニメ「ALL YOU NEED IS KILL」で声優初挑戦 主人公リタ役 ケイジ役は花江夏樹 桜坂洋のSF小説原作
配信日:2025/06/06 12:00

俳優の見上愛さんが、桜坂洋さんのSF小説が原作のアニメ「ALL YOU NEED IS KILL」で声優に初挑戦することが明らかになった。見上さんは主人公のリタを演じる。原作「All You Need Is Kill」は、タイムループを重ねることにより経験を積み、繰り返す死を経てなおあがくケイジの成長を描く物語だったが、アニメでは、ボランティアスタッフとして働く18歳の少女・リタを主人公とした新たな物語となる。声優の花江夏樹さんがケイジを演じることも発表された。
見上さんは「アニメが大好きな私にとって、夢のようなお仕事でした。同時に、好きだからこそ、自分にできるのだろうか……という不安もありました。ですが、その不安がリタの心情と重なって、初めてケイジ役の花江さんと一緒に収録をした日、少しずつ心が軽くなって、解き放たれる不思議な瞬間があったのです。リタと一緒に呼吸をして生きていく感覚は、声優業ならではのものだと感じました」とコメント。
「ラノベ、マンガ、実写映画、とさまざまな表情を見せてきたこの作品ですが、今回のアニメ映画では、プロフェッショナルなキャスト、スタッフによって、アニメだからできる解釈と表現が詰め込まれています。ぜひ、原作などのファンの方も、はじめてこの作品に触れる方も、リタやケイジと共に、生きていく希望を見つける旅に出てほしいです」と語っている。
ケイジ役の花江さんは「ケイジ役で出演いたします花江夏樹です。彼は一見どこにでもいそうな青年ですが、過酷な戦場の中で繰り返す死と向き合いながら、少しずつ変化し成長していきます。彼の絶望や葛藤、そして決意を声を通して丁寧に表現できればと思います。ループの中で出会うリタとの関係性や何度も繰り返す戦場の中で芽生えていく覚悟はこの作品の大きな見どころだと思います。STUDIO4℃さんによる圧巻の映像表現と共に登場人物たちの変化をぜひ見届けていただけたらうれしいです。どうぞお楽しみに!」とコメントを寄せている。
同作が、6月8日から仏アヌシーで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2025の「ミッドナイト・スペシャル部門」に選出され、会場で上映されることが決定した。
「All You Need Is Kill」は、トム・クルーズさん主演のハリウッド映画が2014年に公開され、「DEATH NOTE」などで知られる小畑健さんによるマンガも人気を集めた作品。アニメは、原作や実写映画とは異なる新たな視点でストーリーを再構築。リタという一人の女性の内面にフォーカスを当て、孤独と苦悩、ケイジとの出会いと成長の物語を描く。地球外生命体の襲来によって、死ぬと、その日の朝に戻るというタイムループに閉じ込められたリタが、誰にも理解されず、終わりの見えない戦いに心をむしばまれていく。そんな時、リタの前にケイジが現れ、「俺も……今日をずっと繰り返している」と告げ、運命の出会いを果たす。
「ベルセルク 黄金時代篇」「ハーモニー」「映画 えんとつ町のプペル」などに参加してきた秋本賢一郎さんが監督を務め、「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」などのSTUDIO4℃が制作する。18歳の大学生シンガー・ソングライターのAKASAKIさんが、主題歌「連れてって」を担当する。
提供元:MANTANWEB