ソムタム田井のコスプレリポート:巨大ハンマー持参のゲームヒロイン “武器あり”ポーズを再現
配信日:2025/05/18 20:01

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大級のフィギュア、造形物の祭典であり、プロ、アマチュアを問わず、誰でも制作したキットを持ち寄って展示、販売できるイベント「ワンダーフェスティバル2025[冬](ワンフェス)」で撮影、インタビューした、「ゼンレスゾーンゼロ」のクレタ・ベロボーグに扮(ふん)する音琴ひつじさんと、「グランブルーファンタジー」のナルメアに扮するししゃもさんを紹介する。
一口にコスプレイベントといっても、イベントごとに参加ルールには違いがあり、大型の武器、小道具などは持ち込めないケースが多い。
しかし「ワンフェス」は“造形物の祭典”だけあって、大型の小道具も持ち込みが可能。これにより、巨大な剣や銃火器を携える……といった、より原作に忠実なポージングでの撮影が可能になり、そうした点も多くのコスプレーヤーやカメラマンから好評を博している。
音琴ひつじさんの場合、巨大なハンマーに関しては制作を依頼しつつ、自身はボリュームのある髪形の再現に注力したという。
「髪のボリュームと武器の大きさが特徴的なキャラなので、見た目のインパクトを忠実に再現したくて。今回はフルオーダーで衣装一式を作成していただきました。自分の技術では再現できないところまで作り込んでもらったので、全身をじっくり見ていただきたいです」
ししゃもさんも、武器そのものは造形が得意な知り合いのコスプレーヤーに依頼して、制作してもらった模様。
「太刀や角、全身の細かな造形は、雲英耀(きらあきら)さんという造形が得意なコスプレーヤーさんに依頼して、制作していただいたものになります。特に太刀はインパクトも抜群で、これを手にすることで迫力のあるポージングができるようになりました」
その一方、衣装は自作で用意したそうで、生地の質感にはこだわりがあると話す。
「キャラクターのビジュアルに一目ぼれして、衣装一式を制作しました。こちらはクリスマスバージョンの衣装なので、生地にはクリスマス感のあるベロアやボアを使っています。スタイルのいいナルメアさんになりきれるよう、“シルエットを忠実に再現すること”にもこだわったので、そうした点にも注目していただけるとうれしいです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB