ソムタム田井のコスプレリポート:こだわりのバニー衣装コスプレ 「着せ恋」「ハルヒ」「青春ブタ野郎」
配信日:2025/05/05 19:01

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年12月29、30日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、約30万人が来場した「コミックマーケット105」に参加していた、バニースーツ姿のアニメヒロインに扮(ふん)する月城せいにゃんさん、一弥さん、雨下さん。
昨今のアニメやゲームでは、キャラクターに複数の衣装が用意されていることが多く、その中でもバニースーツは人気の高いコスチュームのひとつ。当然、コスプレ界隈でもバニースーツ姿のアニメヒロインは人気で、作中で着用シーンが描かれたキャラから、フィギュアやイラストでのみバニースーツ姿が発表されたキャラまで、イベントには多彩な“バニーバージョンのヒロイン”に扮したレイヤーが集結し、会場を盛り上げてくれる。
「その着せ替え人形は恋をする」の喜多川海夢に扮する月城せいにゃんさんは、キャラの髪形を地毛で再現することにこだわったという。
「注目していただきたいのは、地毛で再現した喜多川海夢ちゃんの髪型です。美容院で数時間&数万円かけて、髪色や質感を海夢ちゃんとお揃いにしてきました。バニースーツは私の体形に合わせて、アトリエダームさんにフルオーダーで作っていただいたものになります。当日は大好きな海夢ちゃんになりきって、大勢の方に写真を撮っていただいて。楽しい時間を過ごせました」
「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒに扮する一弥さんは、キャラの年齢に合わせて、高校生らしいメークを意識したと話す。
「ハルヒは高校生なので、メークは濃くなりすぎないよう気をつけて。リップの色はベージュピンク系でツヤ感を重視しました。そのうえでテーピングやつけまつげ、アイラインで目尻を上げるなどして、普段よりつり目になるように顔立ちを調整しています」
衣装や装飾は、友だちからのアドバイスを参考にして改良を加えたという。
「衣装でこだわったポイントはタイツとうさ耳で、タイツに関してはツヤ感のある8デニールを黒タイツに重ねて、見た目のツヤツヤ感と防寒を両立させました。うさ耳は取れやすいので、コスプレーヤーの友だちやカメラマンさんからオススメしてもらった貝印の強力アレンジピンを使ってみました。こちらで留めたところ、撮影中は一度もズレなかったので、試してみてよかったです」
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の桜島麻衣に扮する雨下さんは、今回、初めてバニースーツのコスプレに挑戦したそうで、同衣装で「コミケ」に参加したことで、コスプレ欲がさらに掻き立てられたと話す。
「“バニーガール先輩”とタイトルでもうたっているくらいなので、コスプレをするからにはバニースーツのクオリティーにこだわりたくて。頑張って高級な衣装を用意しました。こちらのスーツを使って、ほかの“バニーガール”キャラのコスプレにも挑戦してみたいです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB