解説:GWに見たい! 親子で楽しむ映画3選 世界的ゲームをハリウッドで実写化、大ヒットアニメシリーズ最新作 お菓子がまさかの映画化も
配信日:2025/04/29 12:21

先週末からゴールデンウイークに入った。長期休暇に遠出しなくても近くの映画館で親子で楽しめる映画を紹介。話題の3作品について、3~9歳の子どもとその親に緊急アンケートを実施し、親子それぞれの期待ポイントを、作品の見どころとともに紹介する。
◇「マインクラフト/ザ・ムービー」で「好きなゲームの世界に入ってみたい」!
1作目は、ハリウッド映画「マインクラフト/ザ・ムービー」(ジャレッド・ヘス監督、公開中)を紹介。
「マインクラフト(マイクラ)」は、3Dブロックで構成されたバーチャル空間で、自由にものづくりや冒険が楽しめるゲーム。2023年には世界売上本数が3億本を突破した。
映画は、青く光る謎のキューブに触れたことをきっかけに、自分が考えたモノをなんでも創造することができる不思議な世界“マイクラワールド”に転送されてしまった元一流ゲーマーのギャレット(ジェイソン・モモアさん)、ナタリー(エマ・マイヤーズさん)とヘンリー(セバスチャン・ハンセンさん)姉弟、ドーン(ダニエル・ブルックスさん)。彼らは先住転送民のスティーブ(ジャック・ブラックさん)のアドバイスを受けながら、創造力(クリエーティブ)を駆使して“マイクラワールド”をサバイバルしていく。
日本語吹き替え版で声優を担当するキャストには人気声優や俳優、お笑いタレントなどが顔をそろえた。スティーブ役は山寺宏一さん、ギャレット役は安元洋貴さん、しっかり者のナタリー役は生見愛瑠さん、ナタリーの弟で発明家を夢見るヘンリー役は村瀬歩さん、ナタリーとヘンリーを見守る移動動物園長のドーン役は斉藤貴美子さんがそれぞれ演じる。敵対する四角いブタ・ピグリン軍団のボス・チャンガスは、自身のYouTubeでもゲーム実況を配信しているほど“マイクラ”好きな狩野英孝さんが声を担当。
他にも“マイクラ”プレーヤーとして知られるHIKAKINさん、SEIKINさんら動画クリエーターが多数出演しており吹き替え版は子どもも大人も楽しめる。
いつもマイクラで遊んでいるという9歳男児は、予告編を見て「好きなゲームの世界に入ってみたいと思っていたので、映画でその世界に入れると思うとワクワク。ピグリンやヒツジなど、ゲームに出てくるキャラクターが登場していて、早く見たい」と期待を寄せ、30代の母は「大好きなマイクラの世界に入って、楽しい時間を過ごしてほしい。想像したものをなんでも作ることができる世界を通して、ワクワクする気持ちに触れてもらえたら」とコメント。
また、7歳の女児は「(爆弾の)『TNT』を持ったピグリンが出てきて、面白そうで見に行きたい」、その兄の9歳男児も「好きなアイテム(エリトラ)でどうやって飛ぶかが気になる」といい、40代の父は「子どもたちが好きなゲームなので、そのゲームの世界をどう表現、再現しているかが楽しみ」と期待していた。
怖がりだという8歳女児は「暗いところとか、ちょっと怖そうだと思った。お父さん、お母さんと一緒に見に行けば怖くないかも」といい、40代の母は「自由を取り戻すためにはそれなりの努力が必要だということを学んでほしい」と親子での鑑賞を望んでいた。
◇「名探偵コナン 隻眼の残像」 トリックや犯人を「親子で一緒に推理したい」
2本目は、青山剛昌さんのマンガが原作の人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版28作目「名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」(重原克也監督、公開中)だ。
今作の舞台は長野県の雪山。眠りの小五郎と長野県警の大和敢助という一見接点のなさそうな2人をつなぐ“眠っていた記憶(じけん)”が描かれる。敢助が雪山で“ある男”を追跡中、銃弾が敢助の左眼をかすめ、雪崩に巻き込まれる。10カ月後、奇跡的に生還した敢助は、野辺山天文台の研究員が何者かに襲われたという通報を受け、現場に駆け付けるが、天文台のパラボラアンテナが動き出した途端、隻眼となった左眼が突然うずきだす。雪崩事故を調査している警視庁時代の同僚と会う約束をしていた小五郎とコナンが、待ち合わせ場所に向かう途中、銃声が響き渡る……と展開する。
4月18日の公開から10日間で興行収入が63億4000万円を突破。観客動員数は430万人突破とシリーズ最高の滑り出しを記録している今作。「毎週テレビでアニメをお母さんと一緒に見ている」という8歳女児は、「博士のどんな道具が出てくるのか気になる」といい、40代の母は「映画は第1作から欠かさず見ています。久しぶりの小五郎回。年々迫力が増しているので楽しみにしていますが、今回も期待を上回ってくれると思いました」と期待を寄せていた。
9歳男児は、予告を見て「コナン君がキック力増強シューズでサッカーボールを蹴るところがかっこよかった。コナン君がどういうふうに事件を解決するのか気になる」といい、30代の母は「ターボエンジン付きスケートボードなどの発明品を駆使する姿も楽しんでほしい。トリックや犯人について、親子で一緒に推理したり、話したりして楽しみたい」と話している。
9歳男児と7歳女児の40代の父は「子どもたちにとって、『コナン』は通っていない作品。これを機に興味を持ってくれれば」と“コナン”初体験に期待していた。
◇「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」 キャラクターが可愛くて「小学校低学年でも見やすそう」
3本目は、人気菓子「たべっ子どうぶつ」(ギンビス)を劇場版アニメ化した「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」(竹清仁監督、5月1日公開)。
「たべっ子どうぶつ」は、さまざまな動物をかたどったビスケットで、1978年に発売された。「おいしく、楽しく、食べて学ぶ」をテーマにしており、ビスケットに動物のアルファベットが記されている。日本を含め世界20カ国以上で販売されており、最近では動物たちをモチーフにしたグッズも人気を集めている。
映画は、たべっ子どうぶつたちが世界征服をもくろむ敵を倒すというミッションに挑む。お菓子と人間が仲良く暮らすスイーツランドでは、歌って踊るスーパーアイドル「たべっ子どうぶつ」が大人気だった。だが、この世の全てのお菓子を排除し世界征服を狙う最凶のわたあめ軍団によって、ぺがさすちゃんが捕らわれてしまう。大切な仲間のため、モフモフカワイイだけで戦闘力ゼロのたべっ子どうぶつたちは、1000%不可能な“ぺがさすちゃん救出ミッション”に立ち上がる……という展開。
人気グループ「Travis Japan」の松田元太さんが主人公のらいおんくん、俳優の水上恒司さんが声優初挑戦でぞうくん、高石あかりさんがヒロインのぺがさすちゃんを演じるほか、さるくん役の藤森慎吾さん、かばちゃん役の蒼井翔太さん、うさぎちゃん役の小澤亜李さん、ねこちゃん役の水瀬いのりさん、きりんちゃん役の東山奈央さん、わにくん役の立木文彦さん、ひよこちゃん役の間宮くるみさんが出演する。
3歳、5歳、7歳の3人兄弟は「ライオンやゾウなどの動物たちが一緒に戦いにいくのが楽しそう」(7歳)、「面白そう。わたあめ軍団がいっぱいいるのが楽しそう」(5歳)、「いろいろな動物が出て楽しい! ユニコーンが一番! バイクがかっこいい」(3歳)と予告編を見て本能的に「楽しそう」と感じ、30代の父は「戦闘力ゼロの可愛いキャラクターたちがどうわたあめ軍団に立ち向かっていくのか気になる。子どもたちには仲間と協力することが大事だと感じ取ってもらいたい」と話している。
7歳男児は「たべっ子どうぶつのおやつが好きなので楽しみ」といい、40代の母は「キャラクターが可愛い。小学校低学年の子どもにもストーリーが分かりやすくて見やすそう」とコメント。7歳女児は、予告を見て「敵のわたあめが気になる」といい、40代の父は「日本語吹き替えキャストが豪華。どういう演技を披露しているか楽しみ。子ども向けのエンタメ作品だと思いますので、作品にどっぷりつかって、いっぱい楽しんでほしい」と期待を寄せている。
ゴールデンウイークは親子で映画を一緒に楽しみ、感想を話し合ったりすれば、きっと家族の絆を深められるだろう。
提供元:MANTANWEB