ヤマトよ永遠に REBEL3199:「宇宙戦艦ヤマト」ならではのケレン味 “重さ”にこだわり CG制作の裏側
配信日:2025/04/22 22:57

人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第三章「群青のアステロイド」の上映会「ヤマトーク付き上映会」が4月22日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。「CG篇」と題して、総監督の福井晴敏さん、監督のヤマトナオミチさん、脚本の岡秀樹さん、CGディレクターの上地正祐さんが登壇し、CG制作の裏側を語った。
「宇宙戦艦ヤマト2199」「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」「『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択」にも参加してきた上地さんは「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの映像表現で大切にしていることとして「ヤマトのケレン味を表現する」を挙げた。
特に重要なのは「重さです」といい、「重さだけを表現するとスピード感がなくなるところが難しい。CGのスタッフは若い方が多いので、説明をするところからスタートしています」と話し、福井さんは「重量感がところがすごい。陰影が違うんですよね。陰影とタイミングで、重さが分かる。撮影でやるところもやってくれている」とCGチームに感謝した。
第三章のCGの見どころが話題になると、上地さんは「全天球レーダー室の起動シーン。ヤマトは設定の塊です。壁面を描くのが大変でした。ヤマトでは普段やらないイレギュラーなカットでした」とコメント。
福井さんは「グロデーズVSヤマトのロケットアンカー戦。前からやりたかった。『3199』は、スラスターの動きを重視しています。スラスターが芝居をしている」と絶賛すると、上地さんは「よかったです」と笑顔を見せた。
ヤマトさんは「波動砲シーン。ストレートに見せていない。大変なことをやっていただいた」と語ると、上地さんが「エフェクトが盛りだくさんでした」と話すように苦労も多かった様子。岡さんが「プラズマの海の底にいる。揺らぎも素晴らしい。いい仕上がりなんです」とうなずくと、上地さんは「海をイメージしていました」と明かした。
「ヤマトよ永遠に REBEL3199」は、1980年に公開された劇場版第3作「ヤマトよ永遠に」を原作に新解釈を加え、再構成する。福井晴敏さんが総監督を務め、シリーズ構成、脚本も担当。福井さんは、リメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。全七章で、第四章「水色の乙女(サーシャ)」が10月10日から上映される。
「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。全2章の「2205」が2021、22年に劇場上映された。
提供元:MANTANWEB