薬屋のひとりごと:神田祭コラボの経緯は? 薬の神様との相性も
配信日:2025/03/17 13:41

小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「薬屋のひとりごと」と令和七年神田祭がコラボすることが明らかになった。神田祭は、2年に一度、5月中旬に開催される神田明神(東京都千代田区)で開催される日本の三大祭の一つで、江戸時代から続く。約200のみこしが千代田区内を練り歩く祭りのハイライトである神幸祭が5月10日、みこし宮入が5月11日に開催される。3月17日、神田明神で会見が開かれ、千代田区の樋口高顕区長、神田明神権禰宜の松本和峰さん、禰宜の岸川雅範さん、壬氏役の声優の大塚剛央さんが登場。岸川さんがコラボの経緯を説明した。
岸川さんが「マンガやアニメとの親和性が高く、神保町や秋葉原など氏子の文化とコラボするのは意義がある。アニメやマンガにこだわらず現代の文化として受け入れている」と話すように、神田明神はこれまでも「ラブライブ!」「【推しの子】」などともコラボしてきた。
「最初はえーっという顔をしていたけど、最近は、何とコラボするの?と聞かれるようになりました。秋葉原も近くにあるので、アニメ文化を受け入れる素地がある。満を持しての『薬屋のひとりごと』とのコラボになりました」とマンガやアニメのコラボは浸透しているという。
神田明神でまつられている少彦名命(えびす様)は商売繁盛のほか、医薬健康などの神としても知られている。「少彦名命は、医薬の神様、薬の神様なんです。相性がいい。昨年11月に資料館でコラボ展示をさせていただき、そのご縁で神田祭とコラボさせていただくことになりました」と説明。
コラボグッズとしてリサイクルした素材を使ったアクリルスタンドも販売される。「アクリル再生も『薬屋のひとりごと』のコラボのきっかけになるようなご縁がありました。いろいろなご縁をいただけるのが神社という場所。ご縁なので、どんどんやっていきたい」と話した。
巫女衣装に身を包んだ猫猫、小蘭、子翠、神田祭を楽しむ壬氏、高順が神田明神の境内に集合した描き下ろしビジュアルも公開された。同ビジュアルのポスターが108町会の氏子に配られ、神田、日本橋、秋葉原などに掲出される。ビジュアルを見た大塚さんは「珍しく猫猫がにこやかで、いい表情をしていて、素敵です。装いも素敵ですね」と話していた。
原作ライトノベルのイラスト展「しのとうこ特別展 神田祭×薬屋のひとりごと」が3月22日~6月1日に開催される。高精細デジタルカラーのイラストが、神田明神に収蔵されている神田祭に関する絵巻や浮世絵などの貴重な資料、熊坂長範の山車人形などと共に展示される。
「薬屋のひとりごと」は、ライトノベルがヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されており、コミカライズも人気を集めている。原作のシリーズ累計発行部数は4000万部以上。舞台は、とある大陸の華やかな後宮で、毒見役の少女・猫猫が、美形の宦官・壬氏と共に陰謀やウワサのひしめく後宮で起きる事件に巻き込まれていくことになる。テレビアニメ第1期が日本テレビ系で2023年10月~2024年3月に放送された。第2期が日本テレビのアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で放送中。
提供元:MANTANWEB