おすすめのラブコメ漫画で笑って胸キュン~完結済み名作から最新まで~
更新日:2017/05/08 10:00
ラブコメディ、いわゆるラブコメは和製英語だったということはご存知でしょうか?
恋愛要素をあらわす「ラブ」に、日常の喜劇の「コメディ」を掛け合わせた「ラブコメ」というジャンルは、もともとは日本の少女漫画の世界から誕生した言葉ではありますが、いまや少女漫画だけではない多くのジャンルに派生し多くの人が楽しめるような、漫画にとってもかかせない存在となりました。
笑いあり、涙あり、心動かす胸キュンありのいいとこどり…。そんな昔から現在まで愛され続けるラブコメ作品には、オススメしたい作品が山ほどある!!
今回は、完結済み名作のランキング形式、学園ものなど、幅広い視点からオススメのラブコメ作品を紹介していきます!!
完結済みの名作を勝手にランキング!
数多くあるラブコメ作品には名作と呼ばれる作品がぞろり…。
今回は完結済みの作品のなかから、筆者の独断と偏見で名作を勝手にランキング!!
3位 ラブ★コン/中原アヤ(全17巻)
「ラブ★コン」 (中原アヤ/集英社) は、高身長(172㎝)の小泉リサと、低身長(156.2㎝)の大谷敦士のでこぼこコンビの二人が、最初は犬猿の仲から始まります。
しかし、互いに身長というコンプレックスを持つことや、互いの趣味が驚くほど一致することから次第に惹かれあって恋愛感情へと進展していく学園ラブコメ作品。
二人の愉快な口げんかが「漫才」のようだと、学校では「オール阪神・巨人」と呼ばれるほどの掛け合いは、ただの恋愛作品にはない「笑い」を呼び、ラブコメ作品のなかでも特に「コメディ」要素が色濃く描かれている部分が見どころです。
胸キュンだけで終わらせない涙と笑いのクリスマス
リサのバイト先の男の子との「ある出来事」を目撃してしまった大谷は、すれ違いを感じてついには「別れる」とリサに告げてしまいます。
そんなリサは、バイト先のメンバーで開催されるクリスマスパーティーに参加するものの、やはり大谷への想いを消すことができずにパーティーを抜け出してしまいます。
それと同時期に、リサが駅前を男の子と歩いていたという情報を家族から聞いた大谷は、受験勉強中ではあったが気になってしまい、部屋着のまま外に飛び出してリサに会いに行きます…。
パーティーを抜けてきたリサに「なんで」と聞こうとする大谷に対して、リサは「急に大谷に会いたいなって…」と涙を浮かべます…。
大谷はそんなリサを抱きしめてこの一言…。
大谷からの「別れる」の撤回と、リサに対しての好意を伝えようとする場面に、胸キュン必至です。
また、身長の高いリサは顔が丸見えで恥ずかしいと言い、部屋着で外に出てしまった大谷は背中の「ガンバレ」が恥ずかしいと、決して胸キュンだけではなく笑いも入れて展開するこの場面は、ラブコメのお手本とも思える名シーンでした。
2位 ああっ女神さまっ/藤島康介(全48巻)
「ああっ女神さまっ」 (藤島康介/講談社) は、大学生の森里螢一が、「お助け女神事務所」に間違い電話をかけてしまい、女神を名乗るベルダンディーという女性に出会うことから始まる女神ラブコメ作品です。
ベルダンディーの「たったひとつの願い」を叶えるという発言に対し螢一は「君のような女神に、ずっとそばにしてほしい」と答えてしまい、女神とのひとつ屋根の下で暮らすことになります。
そんな同棲生活に、ベルダンディーの姉のウルドや妹のスクルドなど個性的なキャラも登場して繰り広げられるドタバタとしたラブコメ日常が見どころです。
こんな台詞言われてみたい!最強の胸キュン台詞♪
あるきっかけで魔界に出向いた螢一とベルダンディーたちは、女神の法術を封じる第四の魔属である「エイワズ」がしかけた試練に挑むことになりました。
螢一に「あなたのことを好きになったから」と色香を使うエイワズでしたが、困惑する螢一に対してベルダンディーは、笑顔で螢一に語りかけます!!
何事にも惑わされない強い気持ちと、螢一に対しての愛情をこれでもかと笑顔に乗せて放ったこの台詞は、男子ならば誰もが「言われてみたい」と思ってしまう、まさに女神に包まれるような胸キュン必至のシーンでした!!
1位 花より男子/神尾葉子(全37巻)
「花より男子」 (神尾葉子・Leaf Production/集英社) は、裕福な生徒が揃う名門校に入学した一般庶民の牧野つくしが、その高校を牛耳る花の四人組(通称:F4)の男子学生との出会いから描かれる恋愛あり、コメディありの王道ラブコメ作品。
一般庶民であるつくしは、入学当初は名を連ねる御曹司たちの傲慢な態度に嫌悪感を抱き、そのなかでもF4のリーダーでもある道明寺司に対しては強く敵対心を持っていました。
しかし多くの出来事やトラブルに巻き込まれるなかでの、道明寺の純粋でまっすぐな気持ちに次第に惹かれていくつくしの姿が見どころです。
道明寺がみせた「まっすぐ」な覚悟
とある過去を抱える、つくしの後輩・順平は、つくしを囮にさらって、道明寺を袋叩きにする計画を企てていた…。
順平の作戦通り、一人でやってきた道明寺は、順平たちから暴力を受けてしまいます…。
普段は短気ですぐに手を出す道明寺でしたが、今回は順平たちからの暴力に対して何も反撃をせずに受け続けました…。そしてつくしが「なぜやり返さないのか」と問いただしたときの道明寺のこの台詞。
つくしのために自分自身を犠牲にする男気ある行動と、普段は短気で手を出す道明寺が何も反撃をしなかったというギャップに胸キュン必至のシーンでした。
男性に読んでほしい作品
ラブコメ作品は女性の胸キュンだけではありません!!
男性のハートを釘づけにするようなヒロインや、男性目線に特化している作品もあります。
男性はそのまま夢中になること間違いなしで、女性の方は「男性目線」の新鮮な気持ちで読めるのでオススメです!!
最強ツンデレヒロイン誕生!!「僕らはみんな河合荘」
「僕らはみんな河合荘」 (宮原るり/少年画報社) は、男子高生の宇佐が、偶然にも憧れの先輩女子高生の河合律と下宿先で共同生活をすることになる「ひとつ屋根の下」で起きるラブコメ作品。
無愛想で趣味の読書に没頭する、なかなか心を開かない律と宇佐が少しずつ打ち解けていく二人の姿が胸キュン必至です。また、河合荘に住む個性あふれる住人たちとの面白可笑しく描かれる日常生活も見どころです!!
一撃必殺の胸キュン台詞「きらいにならないで」
お互いに少しずつ打ち解けていった宇佐と律でしたが、お互いに異性の友人との動向が気になり「嫉妬」のような感情を抱くように…。すれ違いが起きてしまった二人は、河合荘の住人たちからの手助けもあって、ようやく話すきっかけを得ました…。
しかし、宇佐から離れるようにその場を去ろうとする律に対して、宇佐は律を呼び止めます…。すると律は振り返って涙を浮かべながらこの一言…。
お互いの嫉妬からすれ違いが生まれても、話してみればそれはただの勘違い。そしてそんなきっかけから生まれた、律からの「きらいにならないで」の一言。
こんな一言を大好きな人から言われたら、男は胸キュンするしかないでしょう!!(照泣)
男ゴコロをわし掴み!!「ルサンチマン」
「ルサンチマン」 (花沢健吾/小学館) は、モテない30歳独身男の坂本拓郎が主人公。あるとき仮想現実世界の高度AIギャルゲーソフトに存在する月子というキャラクターと出会い、ドタバタラブコメディが始まります。
男性の願望や欲望が詰まったギャルゲー世界に登場する女性は、男心をつかむ魅力的な存在であって、そんな高度なギャルゲーにハマっていく拓郎の姿は、男性ならではの一種の共感が持てる見どころがあります。
男心をがっちり掴んでしまう月子の魅力
拓郎は高度AIのギャルゲー世界で月子と青春時代に実現することができなかった様々なことを経験していきます。
学校にてケガをしてしまった月子を保健室に送った拓郎。仮想世界で他の女子にもうつつを抜かす拓郎。そんな拓郎に対して嫉妬をする月子が甘えるように抱きかかります。
こんな夢のような状況でイチャイチャし始める拓郎と月子。そして男心をわしづかみにするような可愛すぎる月子の言動やしぐさは、男性陣イチコロの胸キュンシーンでした。
思春期ラブコメ作品と言えばこれ!!「I”s<アイズ>」
「I”s<アイズ>」 (桂正和/集英社) は、高校2年生の一貴と、一貴がひそかに想いを寄せる伊織との恋愛模様を中心に、一貴の幼馴染であるいつき。二人の女子の間で揺れる一貴の恋心を描くラブコメ作品。
ラブコメ作品でありながらも、しっかりとした「少年漫画」でもある本作品に登場する主人公の一貴は、男子高生ならではの「性」や「欲望」に揺れる姿が男性としては共感せざるを得ない部分があり、そういった思春期の気持ちを思い起こすことができる見どころがあります。
修学旅行で同じ布団のなかに!?
修学旅行で同級生の男子と一緒に女子部屋に入って話をしていた一貴でしたが、担任の先生が入ってきて大慌て。隠れる時間がなかった全員は、とにかく部屋を暗くして布団のなかに隠れました。
しかし隠れた布団のなかには、想いを寄せる伊織の姿が!?
憧れの女の子と布団のなかで急接近という、男子高生の理性が崩れてしまいそうな展開に、一貴は理性と本能の狭間で揺れながら耐え忍びます。
少女漫画に登場する男性であれば、ここはドキドキしてもきっと女性を守る立場になりますが、少年漫画のラブコメ主人公である一貴は、男性の欲望を体現したような反応で、男性はこの姿に少なからず共感してしまうはず!?
こんな学生時代をおくりたかった!学園モノラブコメ
恋あり笑いありのラブコメ作品と、学生時代の青春は切っても切れない関係にある!!
思春期の「あの頃の気持ち」は、誰もが共感し、誰もが心動かされること間違いありません。
新感覚からかいラブコメ!!「からかい上手の高木さん」
「からかい上手の高木さん」 (山本崇一朗/小学館) は、少し頼りない男子中学生・西片と、そんな西片を楽しそうにからかう女子中学生・高木さんの二人の愛おしい姿を描く、新感覚からかいラブコメ作品。
いつもからかわれることに腹を立てる西片は、高木さんに対して仕返しを企むのですが、なんだかんだいつも上手の高木さんにからかわれてしまう姿が、なんとも可愛く面白く描かれていきます。
そして何より西片をからかうなかで、「ちょっとした好意」をちらつかせる高木さんの行動に、思わず顔がニヤけてしまう胸キュンが魅力です!!
その微笑みは「からかい」なのか「好き」なのか!?
雨の日に傘を忘れてしまった高木さんは、西片と相合傘をして下校をすることに…。
高木さんが雨の日に傘を忘れたことをチャンスと思い「ドジなのかい?」と高木さんをからかおうとする西片の言動に対して、すんなりと「忘れっぽい」と認めた高木さん。
珍しくも高木さんをからかうことに成功したとニヤける西片でしたが、ここから高木さんの反撃が始まります…。
忘れっぽいを理由に、いまの「相合傘」の状況を西片に言わせて、心では相合傘の状況にドキドキしていた西片の恥ずかしさをからかう高木さん。
注目なのはこのシーンの高木さんの表情です。
「聞こえないなぁ~」と西片をからかう高木さんでしたが、こちらを直視できない西片の横顔を微笑ましく見つめる次のコマの笑顔は、決してからかいだけではない「好意」を感じてしまうような表情で、思わずニヤけてしまう胸キュンシーンでした。
超うらやましい!ハーレムなラブコメ漫画
ラブコメ作品のジャンルのなかで、数人のヒロインとの恋心に揺れるハーレムものはかかせないものだと思います!!
羨ましい状況のなかで、男性主人公が心動く姿は、胸キュンよりも羨望のまなざしが強い!?
王道ハーレムラブコメ!!「いちご100%」
「いちご100%」 (河下水希/集英社) は、平凡な男子高校生の真中淳平がひょんなことから4人の美少女ヒロインに囲まれながら、ドタバタな日常とともに恋に奮闘する姿を描く学園ラブコメ作品。
メインヒロインの4人は、東城・西野・北大路・南戸と、それぞれ方角が名前に入り、その中心に「真中」がいる構図となっていて、平凡な少年が美少女ヒロインたちに迫られて奮闘する姿を描いています。
ピュアな西野が魅せる反応がたまらない…
メインヒロインの一人である西野の誕生日の日付に変わった午前0時。
西野の提案によって真中は深夜の母校の中学校にやってきて、そこで二人は朝を迎えようとします。保健室のベッドで寝ようと提案する西野に対して戸惑いを見せた真中でしたが、二人横になって見つめ合えば、真中も気持ちを抑えられず西野に抱きつこうとします…。
途中に電話がなった瞬間、西野は我に返ったかスカートを戻してこの一言…。
積極的な行動に出ていた西野が、我に返って恥ずかしがるピュアな感情が見え隠れするこのシーンは、ハーレムコメディを超えた、一人の女の子の純粋な可愛さを描いた珠玉の胸キュン場面でした!!
人気急上昇中!!「恋と嘘」
「恋と嘘」 (ムサヲ/講談社) は、少子化対策から始まった「政府通知」という、あらかじめ膨大な演算データから最適なパートナーを通知されて互いに結婚をする「ゆかり婚」が世に広まった世界が舞台。相思相愛だった相手と政府通知の相手の二人の女の子に対して、本当の「恋」はどちらなのかと悩む男の子を中心に描かれるラブコメ作品。
小学校時代から片思いをしていた高崎美咲と相思相愛となれた根島だったが、そのタイミングと同時に、政府通知によって真田莉々奈という女の子と出会って以降、自分自身の揺れ動く「恋心」に奮闘する部分が見どころです。
不思議な三角関係…?
政府通知の相手である莉々奈とキャンプに行くことになった根島。
しかし、美咲と仲良くなってしまった莉々奈は美咲もキャンプへ誘ってしまい、その三角関係状態に戸惑った根島は友人の仁坂も誘い、不思議な面子の4人でキャンプへ向かうことになってしまった…。
二人の美少女との恋愛模様を描く、羨ましいハーレム状態ではあるものの、二人の女の子と同時に行動をともにし、かつ、その二人の女の子が仲良くなってしまっているという状況は、普通のハーレムラブコメとは違った新鮮さを感じるシーンでした。
気になるラブコメ作品で胸キュンすることはできたでしょうか?
ラブコメ作品で起きるドキドキの展開や胸が痛むような展開は、「漫画のような」「非日常」などと揶揄されることもしばしば…。
しかし「人を好きになる気持ち」や「誰かを強く想う心」という根本な部分は、何ひとつ現実世界と変わることはなく、私たちも必ず持っているものだと思います。
漫画が日常のなかの「ある場面」を切り取り、それを局所的に演出している違いがあるだけであって、ラブコメ作品で起こる「素敵なシーン」というものは、きっと私たちが過ごす日常にも存在しています。
ラブコメ作品を読んで感じた「素敵な気持ち」を、今度は現実世界に持ち帰ってみれば、そこに新しい出会いが待っているかもしれません…。
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作者
アナゴ
「アナゴさんの%表示マンガ感想」というマンガ紹介ブログを不定期に更新中。インドア趣味がマンガで、アウトドア趣味がロードバイクの1988年生まれ。好きな漫画家は「荒木飛呂彦先生」「福本伸行先生」「浅野いにお先生」「柴田ヨクサル先生」です。面白いマンガには「リアリティ」がある。それは「世界観に引きずり込む力」。そういうマンガに出会えたとき、マンガを読み続けて良かったと心から思えます。記事タグ
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