肩ズン?袖クル!?ネクストブームを恋愛漫画で紹介
更新日:2016/04/13 10:30
「壁ドン」「顎クイ」「肩ズン」は、定番の胸キュン、シチュエーション。ほのかに憧れている彼に、そんなことされたら目がテン。おとなしい彼からの「壁ドン」、大人の彼の「顎クイ」、思いがけない展開にひそかな想いが目を覚まします。でも、どきどきのケースはまだまだあります。「壁ドン」「顎クイ」、そんな定番の次に来るブームってどんな仕草?女の子のハートをくすぐってくれる、ネクストワンを恋愛漫画のなかから紹介します。あなたはどれが好き?
新語!?「肩ズン」「袖クル」とは
恋愛漫画の胸キュンシーンで人気急上昇の「肩ズン」や「袖クル」といったシチュエーションをご存知でしょうか?
まずは「肩ズン」と「袖クイ」について解説します。
肩ズンとは
いつもは自信ありげで強気な彼が、精神的なショックを受けて、女子の肩に頭をのせ、フッと弱音を吐く仕草のことです。いつになく弱々しい彼の一面とその仕草にグッとこない女子はいないのでは…?
袖クルとは
男子が女子の袖を、お母さんのようにクルクルとまくってくれる仕草のこと。彼の手が自分に触れていることにドキドキしながらも、大きなあたたかいものに包まれる心地が女の子の気持ちを和ませます。
「壁ドン」「顎クイ」「肩ズン」…あなたはどれが好き?
男性にドンと壁に追い詰められる“壁ドン”や顎をクイと持ち上げられ強引に顔を向かせられる“顎クイ”は、思わずキュンとする有名なシチュエーションです。
しかし、ドキドキの場面はまだまだあるはず。
壁ドンや顎クイの次に流行りそうなシチュエーションを紹介します。
(c) 藤堂はくる/motto!いけない愛恋
(c) 藤田みお/女の子のヒミツ
肩ズン ~いつも強気な男の子が見せる姿にたまらなく心をくすぐられる~
(c) 咲坂伊緒/集英社
吉岡双葉は、中学のときに淡い想いを抱いたまま離れ離れになった馬淵洸に、高校入学と同時に再会します。
クラスメイトや洸の兄である教師らのドラマを巻き込みながら、すれ違いの青春に漂う双葉の日々を「アオハライド」 (咲坂伊緒/集英社) は描いてゆきます。
中学時代にかなわなかった夏祭りへいく約束が、今度もやっぱり果たせなかった洸が「ごめん」とつぶやきながら双葉の肩に頭を預けます。
ここでの急所は、普段は自信があって隙など見せない彼が、フッと甘え気味に弱音を吐くところ。そのギャップに乙女心はやられるのです。
袖クル ~袖をまくり上げてくれる仕草と密着具合にダブルでときめく~
(c) 咲坂伊緒/集英社
「ストロボ・エッジ」 (咲坂伊緒/集英社) は、おっとりした性格の仁菜子の初恋ストーリー。仁菜子は学校一のイケメン男子・蓮にときめきを感じ、「また会いたい」と思います。一方では、今まで友達だと思っていた幼なじみの大樹が自分のことを好きだと気付いて…?しかも蓮くんには彼女がいた!?
まるで水に絵を描くような、儚くゆれる心の風景が読むものの心にせまります。
ブカブカの仁菜子のパーカーの袖を、蓮くんがそっとまくり上げてくれるシーン。
(c) 咲坂伊緒/集英社
「肩ズン」がある種の母性を騒がせるのだとしたら、「袖クル」の優しさは、父親的なふるまいへのときめきといえるでしょう。手があったかかったりしたら、もう言うことはありませんね。
床ドン ~攻撃的な愛の表現。女子から仕掛ければ刺激もパワフル~
(c) 上杉可南子/双葉社
女性誌から取材を受けた超エリート官僚の酒盛はじめは、開けてびっくり!女性経験ゼロの完全ウブ男でした。
たまたま、同じマンションの住人であったインタビュアーの小川瑞木は、酒盛の部屋に押しかけ、右も左も分からない彼を強引に押し倒し、S的快楽を味わおうとします。
ウブな男性に自らアプローチをすることで征服感を得る…そんな喜びも胸キュンに必要な要素のひとつかもしれません。もっと刺激が欲しい女性には試してみてほしい。
胸ドン ~予期せぬアクシデントにときめきも大きく~
(c) 白石ユキ/小学館
荒くれどもの通う織河工業高校、通称「檻高」の1-B組には、たった一人の女子生徒・瀬戸川望がいます。
誰よりも車のエンジンのことにくわしい彼女は、はぐれものの転入生・曽我慶次を仲間に誘うが、かんばしい返事がもらえません。そんなある日、たまたまそばを通りかかった慶次が、望の頭上に倒れてくる鉄材から彼女を守ったことで、二人の距離は縮まり…。
よろめいた勢いで、厚い胸板にどんとぶつかるたくましい感触に、ぜひ一度ときめいてみたい!
筆者おすすめ!ネクストブレイクするのはこれだ!
ここからは「壁ドン」や「顎クイ」に続いてブレイクしそうなキュンとするシチュエーションを紹介していこう。あなたのお気に入りが見つかりますように。
密室アフェア ~逃げ場のない空間が気持ちを燃え上がらせる~
(c) 藤堂はくる/motto!いけない愛恋
6年前に別れた初彼、萩原醒のことが忘れられないOLの本田可菜。そんな彼女のもとに、萩原がアメリカ帰りの上司として赴任してきます。
ところが、可菜のことを忘れてしまったのか、萩原は他人顔。しかし、「私のこともう覚えてないの?」と可菜の思いは募る一方です。
ある日、エレベーターの停止事故で、二人は密室に閉じ込められます。今しかないと気持ちを打ち明ける可菜に、萩原も応え、熱いキスを交わす…。
危機的な状況が男と女の愛を再燃させるポイントである。
口ペロ ~突然の仕草が、キスよりもエロチックに距離を縮めてしまう~
小笠原遥は、日本を左右する大企業の御曹司、九条高仁に仕えるべく男装をしながら執事をしている。高仁ときたら、いかにも金持ちの一人息子らしく、というか度を超えて、傲慢でわがままで、遥はほとほと困り果てます。
普通の男と女で出てみようという誘いで、町角のティールームに入ったとき、突如口の端についたスイーツのかけらを取る高仁。そしてそして、それをペロリと。
下手なキッスよりもエロチックなシーンです。高仁の袖がグインと長い、いわゆる「萌え袖」なのも要チェック。
純粋添い寝 ~Hなし!だけど密接な体の接触に感じてしまう
(c) 石田拓実/講談社
同棲相手との別れで、行くところのなくなった寺田亜紀は、友人の紹介でシェアハウスをすることに。ところが、そこで中学生の時の初彼本行智也と再会してしまいます。
このところ「勃たなくなった」智也は、亜希とだけは反応するから“朝の元気”を取り戻すため協力してほしいと言うが…?
Hのともなわない純粋な添い寝だけに、体の密着は性的興奮を覚えさせます。下心がないなら、朝だけベッドに潜り込んでもらえばいいのにって、気もしますが…。
新しい刺激は、新しいスタイルとともにやってきます。
メディアが斬新な恋愛の形を作り出すのか、読者の感性がいち早くネクストワンを感じとるのか、それははっきりしないけれど、恋に「私だけのタッチ」が必要なのは間違いないでしょう。
私たちは「私だけの恋愛」がほしいのです。「私のたった一つのラブ・シチュエーション」が。「壁ドン」「顎クイ」そのものはずいぶん昔からあるアタックですが、それが漫画のなかで一つのストーリーをともなって表現されたとき、強い憧れが生まれたのでしょう。
誰もが次の激しい恋を求めています。嵐のように私たちを襲う新しい恋は、どんなブームによって運ばれてくるのでしょうか。
この記事をSNSで共有する
作者
岡野宏文
1955年横浜生まれ。フリーライター&エディター。原稿を書いて食べている。書いた原稿を食べているわけじゃない。出版社・白水社にて演劇雑誌「新劇」の編集長をつとめた。「ダ・ヴィンチ」「せりふの時代」「デジタルTVガイド」などに何が専門だか分からない連載を書いたりして、NHKBSテレビ「名作平積み大作戦」にプレゼンター役での出演まであるとなれば、手の施しようがない。著書に、20世紀のベストセラー100冊を痛快に対談書評した『百年の誤読』共著著・豊崎由美がある。記事タグ
この記事で紹介された作品
copyright(C)2016-2024 アムタス > 利用規約
サイト内の文章、画像などの著作物は株式会社アムタスあるいは原著作権者に属します。文章・画像などの複製、無断転載を禁止します。
- めちゃコミック
- おすすめ無料漫画コーナー
- めちゃマガ
- 肩ズン?袖クル!?ネクストブームを恋愛漫画で紹介