足立梨花インタビュー(前編):漫画みたいな素敵なことが起これ…青春時代、妄想が炸裂!?好きなタイプは、あの名作漫画のあのキャラ!!
更新日:2019/06/25 10:00
女優として映画やテレビドラマ、タレントとしてバラエティ番組や情報番組などで活躍し、マルチな才能を発揮している足立梨花さんが登場!自他ともに認めるガチオタクの彼女が今ハマっている漫画とは?
足立梨花
割と雑食漫画読者?小さい頃、親子でドハマリしたのはコナン君
――大のアニメ好きとして知られる足立さんですが、漫画もたくさん読まれますか?
もう幼稚園の頃からずっと読んでいます。よく“漫画は禁止”みたいな厳しい家庭があると思うんですけど、うちは親も漫画好きだったので、むしろ共有して読むことが日常でした。お母さんの影響もあって、「花より男子」 (神尾葉子・Leaf Production/集英社) や「ときめきトゥナイト」 (池野恋/集英社) あたりから入って、だんだん自分の好きなジャンルを掘り下げていきました。
―一番始めに読んだ漫画作品を覚えていますか?
最初は「月刊コロコロコミック」(小学館)だったと思います。「ケシカスくん」(村瀬範行/小学館)や、「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」(曽山一寿/小学館)とかギャグ系ですね。「週刊少年ジャンプ」(集英社)も大好きで、今でも毎週買っているんですけど、当時だと「ボボボーボ・ボーボボ」 (澤井啓夫/集英社) に夢中でした。
足立梨花
――ジャンル問わず色々と読んできたのですね。
振り返ってみると雑食ですね。あとは…そう!「名探偵コナン」 (青山剛昌/小学館) はすごくハマって、漫画もアニメも映画も欠かさず観ていました。 子どもの頃、劇場版をお母さんと一緒によく観に行って、最初、お母さんは子どものアニメ映画だからって、テンションが低かったんですけど、観るやいなやハマって。親子揃って大好きな作品です。ちなみに、私は今でも怪盗キッド様一択!
- 少年漫画 名探偵コナン
- 4.5 (2571件)
ドタイプな男性キャラは、ちょっとエロくて過激な…
足立梨花
――足立さんが好きな漫画の中で、特にコレ!という作品を教えてください。
基本、少女漫画系も好きなんですけど、女の子向けでも漫画雑誌「Sho-Comi」(小学館)に掲載されているような、ちょいエロが入った作品…やっぱり気になりますよね。
中でも「そんな声だしちゃイヤ!」 (しがの夷織/小学館) はオススメしたいです。昔、いとこの家にあったのを読んでみたのがキッカケで、あまりのエロさに衝撃を受けました。
新人声優の主人公・綾瀬雛が役作りに悩み、天才男性声優・蓮未ユキに特別指導を受けるんですけど、その指導がもう過激で過激で!
当時はまだ小学生だったので、おっかなびっくりだったけど、「はすみん」がマジでかっこよすぎてもう……「なんだこの、私のドタイプな人は!」と思っていました。
――蓮未ユキのどんなところに一番惹かれましたか?
大体どの漫画やアニメでも、大人っぽくてシュッとしているクール系の男性が好きなんですよ。髪の色は黒か紫かブルーで、メガネをかけていて、スーツをスッと着ちゃうみたいなのが大好物で…。
「声イヤ」(略称)を読んでいた小学校の頃から今に至るまで、男性のタイプは変わっていないです(笑)。あと、この頃から私、“声フェチ”でもあったんです。漫画なんだけど「はすみん」のセクシーボイスの吹き出しの表現が、本当に声が聴こえてきそうで…もう堪らないんですよ。
「エロくてクールでイケメンボイス、こんな男の人が現実にいてくれ!!」って本気で願っていました(笑)。
――結構過激なシーンがあって、すごい作品ですよね。声優の世界を描いた作品ですが、読んでいた当時はこういう業界に憧れを抱くことはあったのでしょうか?
それは意外となかったですね。純粋にキュンキュンしていただけなので、別世界のお話というか。今でこそ声のお仕事をやらせていただいたり、この先もアニメのお仕事をどんどんやれたらと思っているんですけど、自分もやりたいという意識は当時なかったですね。今になって読み返してみると、ちゃんとアフレコブースが描かれていたりするのが発見でした。
――子どもの頃に読んでいた漫画を大人になって読み返すと、また違った印象だったり、新たな発見がありますよね。
収録中、濡れ場シーンの“そういう声”を出せるように、先輩声優が新人声優にちょっとお触りするなんて、絶対にあり得ないというか、普通にダメなことじゃないですか(笑)。
これ、実際にやったら怒られますよね。でも、漫画だからそこがまたファンタジーで良いんですよ。「こんな風に男性から愛されてみたい」という女の子の願望がたくさん詰まっている。私は「漫画じゃなきゃ無理なシチュエーションがリアルで起きればいいのに」と願う妄想女子でした(笑)。
学生時代にラブを起こしたかった!
足立梨花
――妄想好きの足立さんの身のうえで、実際に漫画のような出来事が起こったことはありますか?
現実生活には、黒髪でキラキラしている「はすみん」のよう男性はいないんですよね。芸能界にイケメンはたくさんいるけど、大事なのは性格ですから(笑)。ちゃんと顔も性格も兼ね揃えていないと!
だから、実生活まで漫画に引っ張られることはないです。漫画はあくまで漫画、現実は現実。起きるわけがない、でも起きたら…って。
――学生時代の青春みたいなこともなかったのでしょうか?
そうですね…。田舎だったので、学園生活もヤンチャな男子とかしかいなかったですね。よくある憧れの先輩の教室とか部活風景を覗きに行くみたいなことはなかったなあ…。
足立梨花
私、制服デートに憧れていたんですよ。今年(2019年10月16日)で27歳になるんですけど、制服デートの夢が捨てきれなくて、未だに願望があるんです…でも年齢的にキツいですよね(笑)。あー学園生活でラブを起こしたかったなあ。学生時代にそれがあるのと無いのでは、後の人生変わってきますよね。
“声フェチ”&“匂いフェチ”の足立さんが男子に思うこと
――学生時代のラブといえば、大学の研究室を舞台にしたラブコメ漫画「アヤメくんののんびり肉食日誌」 (町麻衣/祥伝社フィールコミックス) の実写映画で、足立さんはヒロイン・椿雛菊(つばき でいじー)を演じましたね。
お仕事では素敵なラブを体験できましたね(笑)。実写映画のお話をいただいてから原作を読んだのですが、一風変わったラブコメで面白いと思いました。ただ、この作品を映像化するのは大変だろうなと思いつつも、どうなるんだろうというワクワク感もありました。
アヤメくんが何を考えているのか謎過ぎて、早く知りたいから、椿ちゃん目線で一気読みしちゃいました。
――漫画を読んでアヤメくんのことはどう思いましたか?
アヤメくんは淡々とした年下の男の子で、変人っぽいし、家には変な生き物がいっぱいいるんだけど、とにかく彼女思いで一途なところが素敵だなって思います。椿ちゃんに対する気持ちを周囲に隠さず、堂々とアプローチするから、そんな愛され方ちょっと憧れちゃいます。最初の印象は「何この子?変な子」というイメージだったのが、読み進めていくうちにアヤメくんの魅力にハマっていきました。
アヤメくんのことを「ロールキャベツ男子(草食を装った肉食)」と言う人が多いらしいんですけど、作者の町麻衣先生と私で「アヤメくんは見た目草食かもしれないけど、やっていることは結構グイグイで隠さないから肉食だよね」って話で盛り上がったことがあります。
足立梨花
実際、いきなり「おっぱい…触らせてもらっていいですか」なんて言う男の人いないじゃないですか(笑)。びっくりですよね。でもアヤメくんが言うと、それがいやらしく聞こえないのがすごい。
――ヒロイン・椿を演じるうえで気を付けた点はありますか?
原作ファンの方が多い作品なので、原作からは大きく外れたくないと思っていました。椿ちゃんは骨フェチ・骨格フェチ。私は“声フェチ”の他にも“匂いフェチ”で、汗臭いとかではなく、男性のホルモン的な匂いというか…なんとなく好きな匂いの基準があって。そんな風に誰もが何かしらのフェチを持っているから、自分に置き換えて考えられる作品なのかなと。そういう意味で、椿ちゃんは演じやすかったです。
あとは、大学の生物学科の研究室が舞台なので、ワニの骨を洗ったり、化石探しに骨探し…と滅多にないシチュエーションに面食らった部分もありましたけど、すごく楽しい撮影現場でした。
――漫画の実写化作品にこれまでいくつか出演している足立さんですが、“漫画を実写化する”ことについてどう思いますか?
私自身オタクなので原作ファンとしての気持ちもわかるし、演じる側の立場もわかるので、なかなか言葉では表せなくて複雑なんですけど、いつもフラットな目線で捉えるようにはしています。
よく「原作と違う」とか「変えすぎ」という意見を聞きますけど、私が実写版を観るときは、同じタイトルでも漫画は漫画ならでは、映画は映画ならでは、アニメはアニメならではで、それぞれのコンテンツならではの良さがあると思うので、かまえすぎず楽しむようにしています。
足立梨花
写真:原恵美子
ヘアメイク:杉村理恵子
スタイリスト:山本真里江
衣装協力:ジャケット、インナー REDYAZEL/パンツ And Couture
プロフィール
足立梨花(あだち りか)
1992年10月16日生まれ、長崎県出身・三重県育ち。2007年「第32回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞。その後、女優・タレントとして、幅広く活躍中。主な出演作は、映画『傷だらけの悪魔』(2017年)、『アヤメくんののんびり肉食日誌』(2017年)、『キスできる餃子』(2018年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)、ドラマ『限界団地』(2018年)など多数。自他ともに認める生粋のアニメオタクでもある。
また、2019年7月6日スタートのドラマ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」、2019年7月15日スタートのドラマ「僕はまだ君を愛さないことができる」に出演。
◆足立梨花 ホリプロ 公式プロフィール
https://www.horipro.co.jp/adachirika/
◆足立梨花 公式Twitter
https://twitter.com/adacchee
◆足立梨花 公式Instagram
https://www.instagram.com/adacchee/
◆足立梨花 公式ブログ
https://lineblog.me/adachirika/
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作者
小山喜崇
昼は編集者、夜はイラストレーターとして働く。好きな漫画は、吉田戦車や和田ラヂヲ、漫☆画太郎などのギャグ作品。記事タグ
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