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蒼い柘榴

  • 完結

あらすじ

柘榴ばかりを偏執狂的に描き続ける女流画家・波木邦子。壮絶な過去を抱え、不倫の恋に身をやつし、愛に絶望しかけたその時、8歳年下の青年・真下から真っ直ぐな愛をぶつけられる…。女と男が演じる様々な修羅場。邦子はその人生を柘榴に塗りこめるように筆をとる―。愛に傷つき、愛に生きる女たち、そして男たちの情念を描いた傑作集!!

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    やはり名作。とても懐かしい作品

    ネタバレ レビューを表示する

    もう何十年も前に読んだ作品を、検索したら出てきたので、再び読むことができました。
    たぶん、紙のの本というか単行本はもう今は手に入らないと思います。

    公衆電話で会社に連絡するとか今では余り見かけない情景が描かれていて、どっぷり昭和の古き良き時代の物語です。

    柘榴ばかりを偏執狂のように描き続けるている女流画家の並木邦子。その邦子に恋をしていることさえ気づかないうちに強烈に惹かれていく真下。

    邦子に会うたびに、なぜか胸がひどく痛くなり、当人は心臓が悪くなったのかと真剣に悩み内科を受診しますが、当然病気でもなんともなくて、先輩に指摘されて初めてそれが「恋」だと気づくというあたり、思わずクスっとしてしまいます。

    まあ、二人の恋は本当に紆余曲折があるのですが、まだ読んだことがない方はぜひ一読しても損はない作品です。

    by reo8864
    • 1
  2. 評価:3.000 3.0

    時代資料としても貴重では

    タバコも電話も喫茶店も・・・、今とは全く違う文化で読む博物館を歩いているような面白さがありました。娘時代の主人公が浴衣で寝ていたり、お風呂が薪だったり、ほんの数十年前の日本人の生活ってこうだったんですねえ(たぶんちょっと古風な家なんですが)
    そういう生活をしていた人が東京に出てきておそらくは当時最先端のスタイルの暮らしをしていて、女一人で生きていこうとすることはこの時代むちゃくちゃ大変だったんだろうなーとか、ストーリーとちょっとずれたところに思いを馳せてしまいました。

    by 匿名希望
    • 2
  3. 評価:4.000 4.0

    昭和の恋愛観はかくも重くて暗きもの?

    池田理代子と言えば、やはりベルばらとかオルフェみたいな華やかな作品を思い浮かべますが、和風のお話は暗く澱んだ感じのものが多いですね。

    男尊女卑がまだ色濃く残る世代だからかもしれませんが、ご自身も外務省エリートと不倫破局して疾走事件起こしたくらいたから、何かドロドロ重たい恋愛観お持ちのようです。

    読んでてあまり気分よくないけれど、これも時代なんだろうなと思えるところもあり、まぁ一読の価値はある作品だと思います。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    ドラマを見ているようです。やはり名作。

    池田理代子さんの作品は、昔、少女雑誌でしか見たことがなく、こんな大人っぽい作品もあったのだ、と思い読ませてもらいました。時代は随分前の話だろうけれど、古めかしさがなく、人物の心の描写を良く表現されているなと思いました。いま、自分も歳をとったので、共感できる部分があります。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    池田先生はこういうのも描けるのね

    池田先生と言えば、ヨーロッパを舞台にした大河ロマンをよく描かれる印象ですが
    こういう現代の日本ものもお上手ですね。
    年上の女流画家に一途な情熱をぶつける編集者青年。
    障害があればあるほど燃え上がる大人の恋の行方、2人の愛の行く末を見届けたいと思います。

    • 0

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