5.0
悲しいなぁ・・・でも当事者にとっては
人と人との繋がりが残っている田舎で、認知症の妻と介護する夫の終わりが近い生活の中で起きた事件が元で悲しい結末を迎える物語。読んでいる側からみれば、事件を起こした奥さんや、見守る夫、協力した人たちが苦悩しているのが悲しい。そして迎える結末も悲しくてやりきれない。でもこれが最良の選択だったのでは無いかと思えてしまうのがなお悲しい・・・
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人と人との繋がりが残っている田舎で、認知症の妻と介護する夫の終わりが近い生活の中で起きた事件が元で悲しい結末を迎える物語。読んでいる側からみれば、事件を起こした奥さんや、見守る夫、協力した人たちが苦悩しているのが悲しい。そして迎える結末も悲しくてやりきれない。でもこれが最良の選択だったのでは無いかと思えてしまうのがなお悲しい・・・
認知症の妻が、虐待されてる子を助けるために父親を轢き殺して、夫や近所の仲間達で溶かして隠滅した……部分はもちろん創作だと思いますが、実際に亡くなられたご夫婦のご遺族はどう思うのかな?と思いました
モデルのご夫婦はすごく良い人みたいでしたが、勝手に犯罪者にするのはいかがなものかと
あと、いくら心は覚悟を決めているとはいえ、ガソリンを撒いて一気に火に包まれたらあまりの熱さ・痛さに悶えてあんな手を繋いだままの綺麗な体勢ではいられないかと…
細かい部分が気になったので星3つです!
ただ、「先祖代々の土地を守り田んぼを耕し、田んぼの真ん中にあるサンマイで焼かれて土に還ることが誇り」と言うセリフにはグッと来ました
本当にあった話を題材にした創作のお話だったと知ってからは、知らずに読んだときと感じ方が変わりました。
福井火葬場心中事件。ウィキペディアにのっています。
本当の話は心温まるお話しではないだろうけど、作者様にアレンジされた内容は、悲しい老老介護だけれど、こんなに静かに愛情のある最後を迎えられるのは、やっぱり美しいと思いました。
読み終えて、深い悲しみと、それをも内包する愛情を、この作品に感じました。
終わりから始まるこの物語は、社会の歪み、心の歪み、弱者を貶め、報復する、ある意味、社会的な病気、リアリティーな、ひとつの形だと思います。
いや、それこそが人間らしさなのかも知れません。
最初であり、最後は、仲良い、悲しい、終わり方をします。
後味悪いような、複雑な気持ちを抱きました。
不思議な、でも胸が潰れそうな、感動でした。
主人公2人の表情が、なんとも言えません。
老いてから業を背負ってしまった2人。でも、大好きな人とこんなに気持ちを通じ合わせて、一緒に逝けたら、幸せだろうなあ。
グッと入り込んであっという間に読み切ってしまいました。
介護の仕事に携わる身なので色々考えさせられました。
本当は良くない事ですが、切ないのは勿論ですが
ほっこりとした雰囲気も感じました。
マンガの中の出来事だけども、一緒に老いて、愛情を保ち、一緒に死に、苦痛を伴うと知りつつも共有し合う姿は愛のかたちとも言えそう。
こんなに綺麗に死ぬはずがないという意見もあったが、世をはかなんで一人死に行く人と、愛する者と二人で逝くのだから、同じでなくて不思議はないと思う。
結末は分かっていて、なぜそこに至ったのかを知りたかったのですがなんとなく腑に落ちませんでした。
自分が歳を重ねていないせいなのか、想像力が欠如しているからなのかは分かりません。
虐待されている子の父親を殺してしまってからの始末の仕方がちょっと現実離れしていて急にお話に入り込めなくなりました。
辛くなりました。
悲しいです…
老老介護の逝く末がこれなんて…
今尚、問題視されている話しです。
他人事では無いですね!
読み終わったあと、ボロ泣きしました…
おじいさんも、おばあさんも、最後の最後まで生きて欲しかった…
何度読んでも最終話で泣いてしまいます。
なんの涙なのか、と聞かれても上手く答えられないけど、とても複雑な気持ちになります。
夫婦愛?高齢者社会?老老介護?全て含まれているとおもいます。
ラストの手をつなぐところでもう涙です。