5.0
何とも考えさせられる
実際にあった事件として、この作品を読む前から事件のことは気にかかっていました。
実際の事件では、妻は認知症が進んでて、これから死ぬことも分からない状態だったのかなと思いましたが、この作品では、多少認知症があっても自分の状況は理解できていて…
ほのぼのとしたタッチだから余計に、その奥にある覚悟だとか、人間の闇とかが感じられて、薄ら寒くなりました。
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実際にあった事件として、この作品を読む前から事件のことは気にかかっていました。
実際の事件では、妻は認知症が進んでて、これから死ぬことも分からない状態だったのかなと思いましたが、この作品では、多少認知症があっても自分の状況は理解できていて…
ほのぼのとしたタッチだから余計に、その奥にある覚悟だとか、人間の闇とかが感じられて、薄ら寒くなりました。
悲しい。とにかく悲しい。でも、よろこびのうたというタイトルはぴったりくる。本当に悪いのは、善人に悪いことをさせてしまった悪人なのに、何が悪事で何が正義なのか。最後に老夫婦が幸せだったのなら良いが…
夫婦のお互いを思いやる気持ちがとても素敵でした。
とても優しいご夫婦で私も年老いてパートナーに対しこういう風になれるのか、出来るのか、難しくはありますが理想です。
ただ、最期の迎え方が想像するととても苦しそうで怖かったです。
とても重いテーマを描いている作品。
しかもそのテーマはひとつではなくいくつもが盛り込まれていて、どんな人でもその様々な立ち位置で、感情移入出来る作品になっているのではないかと思います。
私自身は生まれも育ちもどちらかというと都会的な地域ですが、認知症の祖母と2年ほどだけ田舎暮らしした経験があります。
その経験を思い返してみると、この作品で描かれているあらゆる場面が決して単なるフィクションではないと感じます。
その土地独自の空気、暗黙のルール、密な距離感。
こう書くとネガティブに響きますが、その土地の人々からすれば、ごく自然にやっているし当然だとされている事が多々ありました。
「良かれと思って」←魔法の言葉。
そんな独特の雰囲気を思い出しました。
でも作中の老夫婦にとって、そのすべてが救い以外の何物でもなかったんですよね。
ちょっと乱暴に聞こえてしまうかもしれませんが、老夫婦や地域の皆さんがした選択、そしてその結果が正解かどうかなんて、正直どうでもいいとさえ思えてしまった自分がいます。
それは作中の登場人物の皆が、その事実を受け入れ、最終的に納得しているから。
社会的にとか倫理的にとか、そんなレベルの話ではないものが通るこの世界観は本当の意味での優しさと愛なんだと思います。
この世できっと、一番苦しむであろう死に方を選んだ老夫婦は、それがせめてもの贖罪だと決意したのでしょう。
以前、1、2話を無料でみれたあとに、続きが気になってはいたのですが、なかなか見る勇気がなかったのです。結果が焼身自殺なんて、何を想像しても、楽しい話ではないでしょ。
ポイントもたまり、見る覚悟が、できたので、みました。
読後は、
心臓がどきどきしてます。
圧倒されてます。
こんな、展開とは。
交通事故かな?位には、想像してましたが、目の前での虐待を止める為とは、おもいもしませんでした。
あんな虐待を見てしまったら、しかたのないこと。
和子さんが、覚えていたことが、びっくりですが。
赤星の子供にとっては、よい方向にむかったから、よかったのかな。
あのままでは、子供が死んでいたかもしれないし。
ただ、死を目の前にしたときの、心境が、穏やかすぎて、そんなもんなのでしょうか?
バタバタしないの?
そのうち、恨むことに、も、理解できないし。
奥が深い作品です。
今介護の仕事をしてるので
余計に感情が入って読み行ってしまった。
高齢者は
自分の事しか考えられないから
このおばあさんは、そこまで
ボケてなくて進行途中だったのかも
しれないと考える。
ニュースにならないだけで
こんな事が世の中では起きてるのかも
殺されて当然の父親
虐待されてるのに、助けられない
近隣住民。
この本はもっと色んな人の目にふれ
評価されるべきたと思いました。
死には色々な形がある。
この作品で死について考えさせられた。
この作品では自死という形をとったわけだが、現実問題としてそろそろ安楽死について議論を進める必要を感じている。
広告で見て気になり、作者名を見たら前作も悲しく良かったのを思い出したので一気に買い読みました
予想どうりなのに、優しくて丁寧で悲しくなりました
でもそんな何者も苦しんで死ななくても、、、と
そしていくら毒親でも目の前で人が事故死したのを見るのはかなりトラウマになるでしょうし
その辺甘いと言うか軽いなぁと思ったけど
1巻で収まるボリュームの軽さなのでそんなもんでいいのかなとも
なんと言うか
言葉を選んでしまう作品です。
やってしまった事はいけないことです。
助ける為に覚醒されたのかとも思いますが、それを私は許すべきではないと感じてしまうが、二人が選んだ道はそれを罪として認め、二人で分かち合い、そして
その秘密を持っていった。
でも、その秘密を託された人々にも何かしらの罪が
でも、あれは仕方ないことだ
起きてしまった
自分たちは仲間だから
色々言い訳でしかないのかもしれません。
でも、読んで切なくそしてどうかあの空の元でご夫婦仲良く過ごしてほしい。
罪を流してほしい。
と願ってしまう作品です。
05年に起こった実際の事件をモチーフに書かれたマンガと聞いて、当時その事件がとてもショックで、興味を持って読みました。
事件に至る経緯は作者のフィクションとの事ですが、色々な日本の現状の問題点も盛り込まれていました。絵も可愛く一気に読むことが出来ました。
実際のご夫婦がどのような心境で心中に至ったのか、想像でしかありませんが、このマンガの夫婦のように幸せであったならと祈ってなりません。
悲しい実話に、少しだけ希望が見いだせるマンガでした。死について、幸せについて考えさせられました。
マンガの最後の方に独文が出てきますが、題名にもなっている「よろこびのうた(歓喜の歌)」のドイツ語詩の一節です。
"抱き合いましょう、諸人よ、この口づけを世界中に!"
泣きました(´;ω;`)