4.0
うらやましい
悲しいストーリーなのに、何故かそんなに悲しくならない。不思議です。夫婦にとって幸せとは何なのか? 夫婦の行く道のそれぞれの形を考えさせられます。
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悲しいストーリーなのに、何故かそんなに悲しくならない。不思議です。夫婦にとって幸せとは何なのか? 夫婦の行く道のそれぞれの形を考えさせられます。
内容はかなり重いものですが、絵が少し柔らかいので読めました。実際にあった事件が元と言うことで興味を持ちましたが、心が痛くなります。
最後わかっていても泣けます。一気読みするのにちょうど良い量ですし、内容も素晴らしく愛と思いやりにあふれてます。
設定からして泣いてしまうので、読むのが辛い内容です。
ありえなさそうで、でもリアルでした。
夫婦って深いな。
さっぱりとした絵に淡々と進んでいく感じで、無料だけ見てみようという気で見始めましたが、読んでみたら続きが気になって購入してしまってました。
美談にし過ぎな感じは否めませんが、まぁ、全体的な語り口や絵柄に則した最後かな、とも思いました。
色々な問題提起や、自分への振り返りを促す良作だと思います。
とても重いテーマを描いている作品。
しかもそのテーマはひとつではなくいくつもが盛り込まれていて、どんな人でもその様々な立ち位置で、感情移入出来る作品になっているのではないかと思います。
私自身は生まれも育ちもどちらかというと都会的な地域ですが、認知症の祖母と2年ほどだけ田舎暮らしした経験があります。
その経験を思い返してみると、この作品で描かれているあらゆる場面が決して単なるフィクションではないと感じます。
その土地独自の空気、暗黙のルール、密な距離感。
こう書くとネガティブに響きますが、その土地の人々からすれば、ごく自然にやっているし当然だとされている事が多々ありました。
「良かれと思って」←魔法の言葉。
そんな独特の雰囲気を思い出しました。
でも作中の老夫婦にとって、そのすべてが救い以外の何物でもなかったんですよね。
ちょっと乱暴に聞こえてしまうかもしれませんが、老夫婦や地域の皆さんがした選択、そしてその結果が正解かどうかなんて、正直どうでもいいとさえ思えてしまった自分がいます。
それは作中の登場人物の皆が、その事実を受け入れ、最終的に納得しているから。
社会的にとか倫理的にとか、そんなレベルの話ではないものが通るこの世界観は本当の意味での優しさと愛なんだと思います。
この世できっと、一番苦しむであろう死に方を選んだ老夫婦は、それがせめてもの贖罪だと決意したのでしょう。
結末は分かっていて、なぜそこに至ったのかを知りたかったのですがなんとなく腑に落ちませんでした。
自分が歳を重ねていないせいなのか、想像力が欠如しているからなのかは分かりません。
虐待されている子の父親を殺してしまってからの始末の仕方がちょっと現実離れしていて急にお話に入り込めなくなりました。
辛くなりました。
心を打たれる。
この漫画を読んだあとは思わず事件のコトについてたくさん調べてしまいました。
実話なのがすごい。
予測では老老介護の末の心中かと思っていましたがあらすじやらレビューやら見ると(ネタバレ平気人間です)それだけではなかった模様根底にある、その行為に至った経緯というか真実が隠されているようで気になってしょうがない漫画です。今読んでる漫画を制覇したら買いたい!