【ネタバレあり】よろこびのうたのレビューと感想(10ページ目)
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涙が止まらない
悲しい。とにかく悲しい。でも、よろこびのうたというタイトルはぴったりくる。本当に悪いのは、善人に悪いことをさせてしまった悪人なのに、何が悪事で何が正義なのか。最後に老夫婦が幸せだったのなら良いが…
by はぃは- 12
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5.0
2005年に北陸のとある県で実際に起こった事件をもとにした作品です。
老夫婦がとても優しそうで可愛らしく、穏やかな暮らしをしていたんだなぁと言う様子がうかがえます。なので、読み進めていくうちに怒りと切なさが込み上げていました。
小さな集落で起きた出来事を、なんとか口裏を合わせてなかったことにしようとする協力的な町の人たちと、おじいちゃんの気持ち、そして自責の念に駆られるおばあちゃんの気持ちを考えると、虐待していたあの父親さえいなければこんなことにはならなかったのに…と思ってしまうのです。
自分の親を殺されたにも関わらず、咄嗟に出た言葉が「ありがとうございます」と言う男の子に対しても、なんとも言えない気持ちになります。
最終話まで全部読み終えて、改めてこの作品のタイトル、そして表紙を見ると…もう、胸がしめつけられるほどに苦しくなります。
読んでいるときよりも、読み終わったあとにふと作品の内容を思い出した時とか、主人の手を握って眠ったり…そんな時に涙が出てしまいそうになります。
本当に幸せな最期だったのか、これでよかったのか…頭の中をぐるぐるしています。
ただ、この老夫婦のように優しく正直で相手を思いやれる人生でありたいなと言う気持ちになりました。
これを読んでどう感じたか、たくさんの人から感想を聞きたいと思った作品です。by 匿名希望- 53
5.0