4.0
面白かったですね。
絵柄が可愛くて読みやすかったです。
最初はレズ風俗ってなに?という
興味から読み出しましたが…
読んでたらそんなエロ要素はあまりなく
ほんとに1人の女性の
人生の一部を読んでる感じ。
作者の方のこれまでの歩み方と今と
未来に対する向き合い方が
とても生々しくて痛々しく、
人間の考え方はこうして理屈で
変わっていくものなのだと
自分もこれまでの人生で学んできたことと
同じであると自己投影する部分もありました。
私の場合は中学生くらいの時には
親の子どもに求めてるものに
応えることが必ずしも
自分が求めてる幸せに繋がる
ものではないと気づきました。
それまでは親が絶対正しいと思ってました。
気づいてからは親に何か言われても
自分の幸せのために
試行錯誤していました。
作者の方と同じで、
特別ひどい環境にいたわけでもないし
親に愛されてないとか
友達がいないとかそんな学生時代では
ありませんでした。
それなのにうまく社会に適応できないのは
今まで周りに甘えてて自分でそれを
蹴破る方法を知らなかったからなのと、
そんなことしていいんだ!
ということに気づけなかったから。
私は自分の幸せのために、
この作者の方と同じようにもがきました。
結局、私は無難で自分のやりたいこととは
違う人生を歩んでいますが、
自分がやりたいことを貫いていたら
手に入らないようなものが
たくさん手の中に集まってきました。
なので後悔はありません…
目指すものや興味などは全然違うし
結果も全然違うのですが、
この作品の主人公の行動や心情は
自分とそっくりでした。
どう転んでも、最終的に自分が
幸せであると思えればそれが一番で、
他人に評価されたり決められたり
するようなものでもないです。
この作品を批判する方も多いでしょうし
いろんな意見、いろんな見方があり、
それがその人のこれまで歩んできた
人生と今と未来を繋ぐ中の一部なのだとも
言えるのだろうと思いますので、
批判する人を批判しようとも思いません。
また数年後読み返した時に
違った感想を抱く可能性もある…
それがこの作品であると思います。
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