5.0
良い作品だと思います。
私は、イジメを描いている作品はとても嫌いな方ですが、これは、主人公の感情が細かく描かれていて、登場人物の性格もみんな一人ひとりに考えがあって動いていて、読み進めてるうちに止まらなくなりました。
登場人物は嫌な人が多いし、上手く行かないことばっかりだけど、それでも人生には希望はあると思えました。
- 4
私は、イジメを描いている作品はとても嫌いな方ですが、これは、主人公の感情が細かく描かれていて、登場人物の性格もみんな一人ひとりに考えがあって動いていて、読み進めてるうちに止まらなくなりました。
登場人物は嫌な人が多いし、上手く行かないことばっかりだけど、それでも人生には希望はあると思えました。
ピュアで美しいストーリーに惹きこまれたので高評価。
でも最初のほうのいじめの描写は辛いし悲しくなる。
いじめる側はなぜいじめるようになるのか、いじめられる側はなぜ謝るのか、
など心理面もリアルに書かれていて共感できた。
何より、高校生になった主人公2人の展開が気になってひきこまれ、一気に読みきりたくなる。
でも現実に置き換えてみて、
自分をひどくいじめていた相手に好意を持てるようになるだろうか、
また、昔いじめていた相手に会いに行って謝ろうとまで思えるだろうか。
多分、現実ではなかなかあり得ないなあと。だからこそ読みたくなるのかもしれないが。
個人的には、脇役一人一人の詳しい話よりも、もう少し主人公2人の恋愛に踏み込んだ場面があっても良かったかなと思う。
でもラストは、まあそういうことなんだろう、と思えるキレイな終わり方ですっきりした。
マガジン連載時、最終話まで一話欠かさず読んでいました。
自身は聴障者で健常者の学校へも通ったので、ヒロイン・硝子に近い立場ですが、将也側の感情も理解できてしまうし彼女の「笑顔」も自分そのもの。
転校初日、「耳が聞こえません」と書かれたノートをめくる硝子を、コイツ異星人?と将也が凝視する見開きシーンは、心情がリアルで好きな場面です。
アニメ映画も期間限定での日本語字幕つき上映・キャラクターも原作と瓜二つ、と嬉しい事が重なって今から楽しみです。