孤島の鬼
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あらすじ
大正十四年、帝都・東京。貿易商に勤める美青年・蓑浦金之助(みのうら・きんのすけ)は、最愛の許嫁・木崎初代(きざき・はつよ)を何者かに殺されてしまう。完全なる密室での殺人――。そんな時、昔から何故か彼に想いを寄せていたエリート医学研究者・諸戸道雄(もろと・みちお)が現れて……!?
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ユーザーレビュー
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現代版・乱歩
江戸川乱歩という作家は、確かに少年少女向けの探偵小説を書いたし、私も子どもの頃、それで乱歩を知った。
だが、本質的には、非常に倒錯的で妖艶で淫靡な、「少年少女お断り」的な作品こそが、乱歩の真骨頂だったのだろうと思う。
そういう乱歩の作品の空気感を、最も強烈に具現化したのは、別の漫画だが、「パノラマ島綺譚」ではないかと思う。
「パノラマ島綺譚」が、乱歩の作品をそのまま漫画に「再現」したものだとすれば、この「孤島の鬼」は、乱歩の作品を現代的な漫画の文脈の中で「再構築」したものだ、という印象を受けた。
そのどちらが優れているのかは私にはわからないし、そこに優劣はないのかもしれない。
ただ、個人的な好みの問題としては、「パノラマ島綺譚」に軍配を上げたくなった。by roka- 10
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5.0
孤島の鬼とは誰か?
蓑浦がなぜ20代で白髪なのか、その体験談でミステリー&冒険の話しです。
蓑浦の婚約者が殺され、蓑浦の友人の深山木に調査を依頼するが口封じで殺されてしまう。そして蓑浦のもう1人の友人である諸戸が婚約者に嫉妬したための犯行と疑うが、実は諸戸の父親が怪しいと諸戸家に向かうことに。
BLと言っても片想い。諸戸の求愛を友人としてだが受け入れていて、銭湯で背中を流してもらったり手を握ったり冒険中は抱き合ったり、「怖い」と自ら身体をすり寄せたり…そりゃOKかなと勘違いするでしょ。
蓑浦…小悪魔だ(笑)
漫画は漫画で面白いですが、私は小説派です。
さて、誰が蓑浦を白髪にさせたのか…ぜひ読んでみてください^_^by 匿名希望- 4
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5.0
引き込まれます
無料分を読んで引き込まれました。
そうか!原作は江戸川乱歩さんなのですね!!小学生の頃に、少しおどろおどろしい感じと巧みなミステリーにハマり図書館に通って読んだのが懐かしい想い出です。
これは、愛する人を無残にも殺され白髪になってしまった主人公の謎解き話。
まだ読み途中ですが、犯人は誰なのか?密室や昼の大勢の人混みの中でどうやって犯行が行われたのか?そして周辺人物の、協力者であるはずなのに怪しくも思えてしまう言動…。
乱歩さんらしい登場人物の口調や時代背景を作画さんの美しい絵で再現されていて、とても読みごたえがあります!
乱歩さんを読んだことがないと、人物たちの少し遠回しな言い回しにイラッとくるかもですが、そこも謎解きの醍醐味として楽しんでもらいたいです☆
そしてオマケ?でBL好きな方にも楽しんで頂ける要素アリです。軽めですが。 笑
と、色んな楽しみ方のある、面白い作品だと思います!この後の謎解き、展開が楽しみ〜!by こう見えてマンガ好き☆- 0
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5.0
隠微な不幸が引き起こす事件結末は儚い
サツジンから始まる物語りを、蓑浦金之助はどう紐解いて行くのか。
サツジン事件の裏にある真実へ関わって行く才気あふれる深山木と連鎖していく事件。
平凡な蓑浦とは対照的に、容姿端麗完全無比にも思える諸戸が彼に関わる理由と、その運命は?
木﨑初代は何故かつて樋口と名乗っていたのか?
蓑浦と諸戸が近づくほど、隠された真実が暴かれるほど、苦しみは増して行く。
最後はある意味ハッピーエンド。
同時に身悶えしそうな苦しい結末でもあり、はかなく美しい純文学の様。by ハマルワ- 0
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5.0
江戸川乱歩のBL
江戸川乱歩、好きですがまさか、BLな作品もあったなんて❗
(乱歩好きといっても、原作はほとんど読んだ事はなく、もっぱらドラマや映画なのですが💦)
漫画家さんの絵柄が美しく妖艶で乱歩のエロチックな世界観を見事に再現しています。
登場人物が美形ばかりで目の保養にもなります。なんだか読むのがもったいなく少しずつ読み進めていこうと思っています✨by イカレ帽子屋- 2
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4.0