[小説]最果てのパラディン

あらすじ

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

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  1. 最果てのパラディン(Ⅰ 死者の街の少年)
    最果てのパラディン(Ⅰ 死者の街の少年)
    柳野かなた / 輪くすさが
    必要ポイント:710pt

    かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、

  2. 最果てのパラディン(Ⅱ 獣の森の射手)
    最果てのパラディン(Ⅱ 獣の森の射手)
    柳野かなた / 輪くすさが
    必要ポイント:710pt

    死者の街を出て北に。ウィルが初めて接触した人類社会の最果ては、魔獣が跋扈し、困窮する人々が暮らす無法の土地だった。そんな絶望に触れるも神の啓示に耳を傾け、その薄闇のなかに光を灯すことを決意した。そして都市との流通や交易を活性化させることと、魔獣を退治できる冒険者たちを招き入れるため、友人となったハーフエルフのメネルドールとともに、北の都市に向かう。そして道中、商人の男トニオや小人の楽師ビィを加え、向かった街では何かに改造され凶暴化したワイバーンと遭遇し、ウィルはこれを撃破する。初めて英雄として認知され、都市の統治者から騎士の称号を授かる。そして《最果ての聖騎士》の名が南辺境で知られ始めるようになり……!?

  3. Ⅲ〈上〉 鉄錆の山の王
    Ⅲ〈上〉 鉄錆の山の王
    柳野かなた / 輪くすさが
    必要ポイント:670pt

    ウィルが聖騎士となってしばらく。悪魔たちやキマイラを倒し、無法と困窮の《獣の森》には、人々の営為と笑顔が戻りはじめていた。しかし最果ての地に、再び邪悪の影が忍び寄る。季節外れの花が咲き乱れたことから始まる、森の異常。解決のため、仲間とともに《獣の森》の深奥に挑んだウィルを待っていたのは、森の王からの不吉な予言だった。「鉄錆の山脈に、黒き災いの火が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」滅びしドワーフの都、《鉄錆山脈》に眠る災いとは――? 新たな出会いとともに、再びウィルたちの冒険が始まる!

  4. Ⅲ〈下〉 鉄錆の山の王
    Ⅲ〈下〉 鉄錆の山の王
    柳野かなた / 輪くすさが
    必要ポイント:740pt

    平和を取り戻しはじめた最果ての地に、再び邪悪の影が忍び寄る。「鉄錆の山脈に、黒き災いの火が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」 《獣の森》の深奥で不吉な予言を受けたウィルは、新たな仲間を加え、ついに《鉄錆山脈》へと挑む。 懐かしき再会と、予期せぬ出会い。そして、不死神スタグネイトからの死の予言。【もう一度だけ言う。――挑めば、死ぬぞ】 今は無き地底の王国で、切って落とされる決戦の幕。 《最果ての聖騎士》を待ち受ける結末は、果たして……?

  5. Ⅳ 灯火の港の群像
    Ⅳ 灯火の港の群像
    柳野かなた / 輪くすさが
    必要ポイント:670pt

    《鉄錆山脈》での死闘と、帰還の後。ウィルを待ちうけていたのは、めでたしめでたしの幸福な日々でなく、おそるべき更なる脅威でもなく……なんてことはない、ありふれた日常の日々だった。頼れる戦友、剣士レイストフとの友誼と決闘。吟遊詩人ビィと、雪積もる魔法の森での冒険。あるいはいにしえの、無敵の巨人との戦い。そして、灯火の神との祈りと対話。――これは聖騎士の綴る、ひと冬の日々の記録。

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    古き良き王道RPG

    「コンピュータゲームのように、ポイントを消費して決まった現象を引き起こすようなものでなく、もっと古い神話やお伽話にでてくるような、危ういこの世の神秘としての魔法」
    コンピュータゲームのような世界観のラノベが溢れる中で、しっかりと魔法や奇跡、神の存在を定義した本格派ファンタジー小説。なのに読みやすい。
    最初の奇怪な設定も面白く、主役の誠実さが人々の心を打ち、強敵と戦うストーリーは王道中の王道。
    エロなし、ハーレムなし、ユーモアありで、真面目系ラノベが好きな人にオススメ。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    深みのある面白さ

    パーっと読んで「面白かった!」ではなく、じっくり何度も味わえる面白さ。

    アンデッドである家族との、それぞれに血の繋がりは無いが温かく強い絆を感じさせるやり取りは、幸せな気持ちになります。

    その家族の壮絶な過去、人としての終わり方、神様との係り。
    英雄たちに育てられた主人公の今後が楽しみです。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    主人公の家族は変わっている。
    ミイラのマリー、スケルトンのブラッド、ゴーストのガス。(これでゾンビがいれば不死者コンプ...?)
    何故そんな家族?どうしてそうなったか...それが明かされる1巻。
    引き込まれてしまいました。

    by 匿名希望
    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    読み終わってないけど

    続きが気になってます。前世の記憶があるままやり直す主人公は頑張り屋で、でもなすすべのない現実に直面したときどうするのか。

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    面白いです

    壮大なスケールの物語です、コミカライズもされており、アニメ化も
    されました。オーバーラップ文庫の
    人気作です。

    • 0

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